AEW:Best of AEW TV Matches 2024 part.5の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | OHFトーナメント準決勝:ブライアン・ダニエルソンvs.Pac(Dynamite Beach Break 7/3/2024) OHFトーナメント準決勝:アダム・ペイジvs.ジェイ・ホワイト(Collision 7/6/2024) OHFトーナメント決勝(ゲスト・エンフォーサー:ジェフ・ジャレット):ブライアン・ダニエルソンvs.アダム・ペイジ(Dynamite 7/10/2024) インターナショナル王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.MJF(Dynamite 7/17/2024) |
@インターナショナル王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.カイル・オライリー(Collision 5/30/2024)
オスプレイが適切にカイルとの攻防の距離感を調整します。
カイルの腕攻め蓄積させながら綺麗に攻防作り。
攻防のための攻防も少しありますけどね。
あれだけ腕痛められアーム・バーまで食らったのに力で持ち上げパワー・ボムで逃れるとか。
とはいえオスプレイ絡めばどんな試合だろうと試合の平均点が高いことを再実感させた内容。
好勝負に届かずも中々良い試合。
AOHFトーナメント準決勝:ブライアン・ダニエルソンvs.Pac(Dynamite Beach Break 7/3/2024)
パックが厳しい攻め。
ブライアンが痛みの表現で合わせて刺々しく重みのある雰囲気を作ります。
ブライアンの反撃に向けての絵作りは良し。
すぐには実らせない中での豊かな変化。
攻守偏らせた中でもクオリティ高く、お見事です。
ぎりぎり好勝負。
BOHFトーナメント準決勝:アダム・ペイジvs.ジェイ・ホワイト(Collision 7/6/2024)
荒々しいペイジ。
ホワイトのインサイド・ワークを封じていきます。
ペイジが攻めている側なのにアクシデントで流血。
これがまたペイジの狂気を際立たせることに一役買っていましたね。
ペイジの独特なスタイルでちょっと難しいのだけど
ホワイトがもう少し手数を増やせば尚良かったか。
JJ、クリスチャンの介入から〆。
ぎりぎり好勝負です。
COHFトーナメント決勝(ゲスト・エンフォーサー:ジェフ・ジャレット):ブライアン・ダニエルソンvs.アダム・ペイジ(Dynamite 7/10/2024)
荒くれモードになったペイジが鉄柱攻撃。
これでブライアンが流血。
荒っぽく雰囲気を仕上げますが、
それに付随してぎりぎりのラインで攻防を演出。
ブライアンがスプリングボード式サマーソルト・アタックというレア技を放つ等
特別感の演出も素晴らしく、
またJJ要素もチープな絡み方ではなく抑えられていて大満足な内容でした。
文句なしに好勝負。
Dインターナショナル王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.MJF(Dynamite 7/17/2024)
MJFがまったりペース。
そのテンポ感を拒否するオスプレイを飲み込み、アイロニカルにあしらいます。
少し時間稼ぎ臭さはありますが、
明確に持った意思の基、試合を演出します。
オスプレイが魅力的なムーブ織り交ぜながらステップ・アップ。
オスプレイがその中で足を痛める布石を加えて15分経過。
適切に得意技の攻防も交え上質に仕上げますが、
今度はオスプレイの腕を攻め、
オスプレイがヒートし観客席乱闘、と横道にそれて30分経過。
横道にそれるにもストーリーがあるので、その点は素晴らしいものの、
それでも横道にそれてるでしょ、と手放しで褒めれない所もあります。
オスプレイが攻撃性と肩の負傷による受け表現の両面もたせつつ後半戦。
そこでも巧みに試合を変化させMJFの掌の上で踊らされます。
50分経過した状態でMJFがアブナミドル・ストレッチを決め、
そこでレフェリーの目を盗んでロープを掴むというネタ。
今更でしょ、という突っ込みさえ織り込んで最後は59分58秒で決着。
これはこれで面白かった。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:12/?/24)