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AEW:Best of AEW TV Matches 2024 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 TNT王座戦、アイ・クイット・マッチ:クリスチャン・ケイジ(ch)vs.アダム・コープランド(Dynamite 3/20/2024)

世界王座#1コンテンダーズ・マッチ:スワーヴ・ストリックランドvs.竹下幸之助(Dynamite 3/27/2024)

ウィル・オスプレイvs.クラウディオ・キャスタニョーリ(Dynamite 4/18/2024)

@ブライアン・ダニエルソンvs.柴田勝頼(Collision 3/16/2024)
 ブライアンの日本人招聘シリーズ。
 今回は柴田との一戦です。

 柴田なので頭部への攻撃を控えなければいけませんが、
 その状況がなくてもこういう事がやりたかっただろうという
 濃厚なグラウンドに打撃の耐え合いでの交流。

 後半はそれぞれの持ち技で盛り上げ。
 多少伸び悩んだものの組んだかいはある内容。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 
ATNT王座戦、アイ・クイット・マッチ:クリスチャン・ケイジ(ch)vs.アダム・コープランド(Dynamite 3/20/2024)
 速攻狙いの展開をちゃんとこなせるくらいコンディション良好。
 
 観客席、会場裏と乱戦していきますが、
 エッジの盛り上げ上手っぷりが光りましたね。
 流石スーパースター。

 リングに戻ってからはラダーを使ってハードコアに。
 流血もあり見応えがあります。

 後半アイ・クイットを求めるシーンも
 ネタをしっかり用意して臨んでいます。

 エジクリのストーリーの集大成として
 それぞれのシングル・キャリアの中でもトップに位置するものを作り上げました。

 文句なしに好勝負。

Bウィル・オスプレイvs.柴田勝頼(Dynamite 3/27/2024)
 柴田に対して世界一流のブライアンとオスプレイが
 どのように試合に取り組んだか見比べるのも面白いですね。

 こちらはグラウンドを全然行わず、得意の攻防に焦点。
 柴田に負担をかけ過ぎる訳にはいかないので、
 緩い部分もありますが、それも意図的にコントロールして緩急。
 
 柴田の胡坐かいて耐える持ちネタを
 ここぞでパクって使っていたりとセンスが光りますね。

 中々良い試合。

C世界王座#1コンテンダーズ・マッチ:スワーヴ・ストリックランドvs.竹下幸之助(Dynamite 3/27/2024)
 初顔合わせなのでゆっくりと意思を交わしていますが、
 その中での体の使い方が大変に素晴らしいですね。

 竹下vs.オスプレイのようなハード・ヒットの極致に行く道筋も見えましたが、
 今回は竹下がヒール道を行き、
 悪辣な表情を見せながら会場を煽る方向で。

 その為にアクション的には密度も落ちて控えめになりましたが、
 両者のポテンシャルは如何なく発揮されていました。

 竹下はスケール感ある技を使いこなしてインパクトを与え、
 スワーヴは首の痛み表現の混ぜ方、クライマックスの見せ方の切り替えが上手かった。

 このマッチアップは将来的に王座戦でも見てみたいですね。

 ぎりぎり好勝負。
   
Dウィル・オスプレイvs.クラウディオ・キャスタニョーリ(Dynamite 4/18/2024)
 CCが奇襲を仕掛けパワー・ファイトを展開。

 オスプレイはそれに合わせ
 試合運びに若干の体格差補正を加える匙加減。

 スケール感を増しつつ細かな攻防も光りクオリティは抜群。

 攻防のインパクト、切れ味だけではなく、
 後半にかけて生意気な身振りや予想の裏をつくムーブで
 印象付けてストーリー・ラインに試合をのせていたのも印象的でした。
 
 ぎりぎり好勝負。

 (執筆日:3/?/24)