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AEW:Best of AEW TV Matches 2023 part.9の分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦:FTR(ダックス・ハーウッド、キャッシュ・ウィーラー)(ch)vs.アダム・コール、MJF(Collision 7/29/23)

パーキング・ロット・ファイト:ベスト・フレンズ(チャック・テイラー、トレント・バレッタ)vs.クラウディオ・キャスタニョーリ、ジョン・モクスリー(Rampage 8/2/23)

エニシング・ゴーズ:ジョン・モクスリーvs.ペンタ・エル・ゼロ・ミエドvs.トレント・バレッタ(Dynamite 8/2/23)

コマンダーvs.レイ・フェニックス(Rampage Fight for the Fallen Night Two 8/16/23)

AEW世界王座グランド・スラム・イリミネーター・トーナメント準決勝:ロデリック・ストロングvs.ダービー・アレン(Collision 9/9/23)

@タッグ王座戦:FTR(ダックス・ハーウッド、キャッシュ・ウィーラー)(ch)vs.アダム・コール、MJF(Collision 7/29/23)
 タッグの方法論に基づきながら
 実体も感じさせるFTRは素晴らしい。

 MJFは序盤に足を痛めたふりをしたことで
 その後の孤立時もどこまで追い込まれているか見えず、
 それがかえってFTRの戦略がより混ぜる余地が出来たりしています。

 コールも柔軟な攻防の作り方で
 FTRとスムーズにやり取りを可能にしています。

 複数人めぐる攻防は見応えがあり、期待通りの素晴らしい試合となっています。

 ぎりぎり好勝負。

Aパーキング・ロット・ファイト:ベスト・フレンズ(チャック・テイラー、トレント・バレッタ)vs.クラウディオ・キャスタニョーリ、ジョン・モクスリー(Rampage 8/2/23)
 早々に流血要素を加えながら
 チャックとモクスリーがクレイジーに暴れます。

 モクスリーはこの手の形式が鉄板ですが、
 チャックがこの形式を得意形式として振る舞えてるのは嬉しいですね。
 
 見せ方が制限される中でも適切なリーダビリティを持たせます。

 車の2ドアをあけ、そこに柵を橋渡しにする新しいスポットも光景として面白い。
 ボンネットでダブル・アーム・スープレックスなど激しいやりとりが続き、
 10分ない試合時間もザラにある形式の中でじっくりとした試合時間がとられています。

 そしてオレンジが車のルーフにのって颯爽と登場したり、
 最後に無駄に車をぶち壊したりとアメリカン・プロレスならではの演出がまたたまらなく、
 この試合の輝きを一段と押し上げています。

 文句なしに好勝負。

Bエニシング・ゴーズ:ジョン・モクスリーvs.ペンタ・エル・ゼロ・ミエドvs.トレント・バレッタ(Dynamite 8/2/23)
 ノったムーブを連発しつつ
 3人目が展開を後押しではなく切り替えるので見応えがあります。

 テンポ感持たせながら凶器を混ぜ込みます。
 いつも通り有刺鉄線バットに画鋲、と
 デス・マッチ・テイストも忘れていません。

 そうすると消耗戦になるかと思いきや、
 ちゃんと3ウェイの面白さを担保しています。
 モクスリー色強めなのに独りよがりになっていない素晴らしい内容です。

 ぎりぎり好勝負。

Cコマンダーvs.レイ・フェニックス(Rampage Fight for the Fallen Night Two 8/16/23)
 AEWの先輩後輩ルチャドール対決。

 期待通りリングに場外に、と立体感持って動き回ります。
 
 レイが適切に中盤を落ち着かせた後、
 コマンダーが凄技で終盤レイに肉薄。
 むしろ勝ちを信じさせる所まで行っていて、それはまさに成功と言える証拠です。

 ぎりぎり好勝負。

DAEW世界王座グランド・スラム・イリミネーター・トーナメント準決勝:ロデリック・ストロングvs.ダービー・アレン(Collision 9/9/23)
 入場中にアレンがクリスチャン、ルチャサウルスに襲撃され、ダウン状態からのスタート。

 しかし、ゆったりとした展開をするつもりはなく、
 ロデリックの容赦ない腰攻めと
 アレンの身を挺した攻めのぶつかり合い。

 ターン・バックルへのスラムなど迫力あるスポットが見られます。
 また、攻防量も思った以上にあり、見応えありましたね。

 ぎりぎり好勝負。

 (執筆日:9/?/23)