AEW:Best of AEW TV Matches 2023 part.4の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | オール・アトランティック王座戦:オレンジ・キャシディー(ch)vs.ウィーラーYUTA(Dynamite 2/22/23) |
@トニー・ニースvs.トレント(Dark 2/21/23)
ニースがセコンド含めキャラを出していきます。
それに対してトレントがストレートにフェイスとして応対。
一つ一つ意味ある攻防の積み重ね。
すごい跳ねるわけではないけれど、だからDarkにいるのだが、
しっかりと身になる積み重ねでDarkの中ではトップ・クラスのクオリティを誇る試合となりました。
好勝負に少し届かず。
Aオール・アトランティック王座戦:オレンジ・キャシディー(ch)vs.ウィーラーYUTA(Dynamite 2/22/23)
初っ端からトップ・ギアを入れます。
オレンジには珍しい入りで掴みます。
一方で演舞一区切りついた所の間の置き方はオレンジらしくほっこりしますね。
CCに気合いを注入されYUTAがギア・チェンジ。
こういうギミックにも出来てYUTAのBCC入りは本当に良い方向に働いていますね。
オレンジのハグに対し、ヘッド・バットで返すなど
個性が反映された素晴らしい攻防の紡ぎ方が続きます。
終盤は技に引っ張られがちなのにそれもなく感心しました。
文句なしに好勝負。
B#1コンテンダーズ・ラダー・マッチ:竹下幸之助vs.パワーハウス・ホブスvs.アクション・アンドレッティvs.ARフォックスvs.エディ・キングストンvs.コマンデルvs.サミー・ゲヴァラvs.オーティス(Dynamite 3/1/23)
竹下にコマンデルまでいるAEWならではのカード。
ハイフライとパワー組み合わさり両方で盛り上げます。
特にコマンデルが期待通りビッグ・フライで観客の心をつかんでいましたね。
エプロンに橋渡しにしたラダー・スポット、
特大ラダーからスワントーンなど派手な見せ場もあり見応えありました。
好勝負に少し届かず。
Cブラックブール・コンバット・クラブ(クラウディオキャスタニョーリ、ジョンモクスリー、ウィーラーYUTA vs.アダムペイジ、ダークオーダー(イヴィル・ウノ、スチュ・グレイソン)(Dynamite 3/15/23)
BCCがトリオとして個性を適度に抑制。
序列無視している感は少しあるがダーク・オーダーに活躍の場を設けます。
後半になってペイジは初参加。
BCCに対してペイジ、ダーク・オーダーは一人一人
与えられた役回りをしっかりこなす形で試合が組みあがっています。
前哨戦としての内容で、そこは見方によっては物足りなさもありますが
その意味合いを理解し、形にするその完成度の高さには目を見張ります。
好勝負に少し届かず。
D世界トリオス王座戦:ハウス・オブ・ブラック(ブロディ・キング、バディ・マシューズ、マラカイ・ブラック)(ch)vs.ジェリコ・アプリシエイション・ソサエティ(クリス・ジェリコ、ダニエル・ガルシア、サミー・ゲヴァラ)vs.ジ・エリート(ケニー・オメガ、ヤング・バックス)(Dynamite 3/15/23)
HoB、JASがトリオとしてちゃんと機能しているので、
百戦錬磨のバックスが全然参加せずとも回っていますね。
ジェリコとオメガのマッチ・アップを軸に据えた構築。
ただそれでスティールできるものを見せれるかというとちょっと足りない。
ファイト・フォー・エバーは少し甘い反応だと思いますね。
またこのシングルにスポットを当てた結果、
9人トリオとしての試合進行としては不自然感が否めなかった。
中々良い試合。
(執筆日:2/?/23)