AEW:Best of AEW TV Matches 2023 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ブライアン・ダニエルソンvs.バンディード(Dynamite 1/18/23) マーク・ブリスコvs.ジェイ・リーサル(Dynamite 1/25/23) 女性王座戦:ジェイミー・ヘイター(ch)vs.さくらえみ(Rampage 1/25/23) |
@ブライアン・ダニエルソンvs.バンディード(Dynamite 1/18/23)
一つ一つ丁寧に行うのはvs.竹下に近い出だしですが、
よりアピール力が利いており、期待感をコントロールしています。
両者張り合う攻防の発展のさせ方もストレートながら上手い。
ホームのブライアンが攻めをリードしつつ
バンディードも存在感を示しており、
ジェイ追悼のROH元王者対決としての意を汲んだ内容となっていました。
濃厚な一戦。
文句なしに好勝負です。
ATNT王座戦:ダービー・アレン(ch)vs.KUSHIDA(Dynamite 1/18/23)
軽快な攻防の中で
ダービーのハードコアとKUSHIDAのテクニックの接点を作りだします。
見せるべきことがはっきりしていますね。
KUSHIDAはただテクニカルなだけでなく
攻撃的な要素を押し出すことでダービーの被虐性とハマっています。
両者の意思疎通は完全ではありませんでしたが、
ここまで相性が良ければ一部流しても高クオリティ。
終盤の演出も良かったですね。
ゲストがしっかり内容を残すAEWらしい一戦でした。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Bアダム・ペイジvs.ウィーラーYUTA(Dynamite 1/25/22)
バランスよい攻防ですね。
ペイジが格の差を見せつけつつ
ポイントでしっかりYUTAも主張。
現時点でのポジション、そこから今後への期待値ちゃんとわかっています。
Rampageなのでセコンドもおらず
華やかさという点では物足りないですが、
エプロン・ジャーマン⇒場外ジャーマンなど
派手なスポットを挟んで攻防で魅せていきました。
好勝負に少し届かず。
Cマーク・ブリスコvs.ジェイ・リーサル(Dynamite 1/25/23)
過去の問題発言により出禁となっていたブリスコズですが、
ジェイの交通事故死という悲劇を受けて特別にマークが登場。
急遽組み込まれたので試合構成としては淡々とした部分もありつつ
それは大きな思いを抱えながら行うジェイに捧げる走馬灯でもあります。
観客の温かさに涙腺緩みがちになりながらも
実況席葬などのハード・スポットを
マークのアピールでつなげていきました。
最後は当然ジェイに捧げるジェイ・ドリラーで完結。
12分と短い試合時間でしたがエモーショナルな一戦でした。
ぎりぎり好勝負。
D女性王座戦:ジェイミー・ヘイター(ch)vs.さくらえみ(Rampage 1/25/23)
大仰に、しかしキャラ頼みではなく
一つ一つ意図もって動くさくらえみの真骨頂。
ジェイミーもハード・ファイト嗜好あるので、
アメリカンとジャパニーズ・スタイルが
それぞれ両立させたスタイルでぶつかり合いました。
チョップの打ち合いで両者胸が真っ赤になる程でしたね。
さくらえみも素晴らしかったが、
ジェイミーも受けのバランス良く、
単発にならない攻防のストーリー作りが出来ていました。
予想を超える激戦でしたね。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:2/?/23)