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AEW:Best of AEW TV Matches 2023 part.14の分析


名勝負 コンティネンタル・クラシックス・リーグ・マッチ:ブライアン・ダニエルソンvs.クラウディオ・キャスタニョーリ(Collision Holiday Bash Night Three 12/23/23)
好勝負 AAAメガ王座戦:エル・イホ・デル・ヴィキンゴ(ch)vs.ブラック・タウルス(Rampage Holiday Bash Night Two 12/22/23)

コンティネンタル・クラシック準決勝:ジョン・モクスリーvs.ジェイ・ホワイトvs.スワーヴ・ストリックランド(Dynamite New Year's Smash Night One 12/27/23)

コンティネンタル・クラシック準決勝:エディ・キングストンvs.ブライアン・ダニエルソン(Dynamite New Year's Smash Night One 12/27/23)

@AAAメガ王座戦:エル・イホ・デル・ヴィキンゴ(ch)vs.ブラック・タウルス(Rampage Holiday Bash Night Two 12/22/23)
 タウルスがその体躯に見合わぬルチャの演舞。
 タウルスがなんだかんだ抑えてしまうキレある動きをこの試合では如何なく見せてくれます。

 主導権を握ったターンもチョークなど挑発で煽ったりと上手くこなしています。
 タウルスの試合の中でもここまでアメリカ要素とルチャ要素が
 しっかりと両立され相乗効果を生んでいたのは中々なかった。

 それぞれの技種がカチッとはまっている攻防。
 タウルスに期待することを体現してくれました。

 ぎりぎり好勝負。

Aコンティネンタル・クラシックス・リーグ・マッチ:ブライアン・ダニエルソンvs.クラウディオ・キャスタニョーリ(Collision Holiday Bash Night Three 12/23/23)
 相手が応対してくれると信じてグラウンドの制動合戦。

 クラウディオが打撃にシフトし主導権を握りますが、
 その中でのブライアンの体勢の見せ方は独特で最高。

 スタイル・クラッシュを見せた後はラフ要素も混ぜ込んで。
 
 ジャイアント・スイングの見せ方、持って行き方は完璧でしたね。
 両者キャリアの中で何度となく手を合わせたことはありますが、
 技の攻防がまったく使い回し感ない素晴らしいレベルでした。

 両者の魅力が最大化されていて、AEW版G1というべき濃密な20分でした。

 ぎりぎり名勝負。

Bコンティネンタル・クラシック準決勝:ジョン・モクスリーvs.ジェイ・ホワイトvs.スワーヴ・ストリックランド(Dynamite New Year's Smash Night One 12/27/23)
 3ウェイながら冒頭に持ってきたのは観客席内でのラフ・ファイト。
 次の準決勝との差別化を行ってきましたね。

 リングに戻るとハイ・テンポで攻防。
 
 3ウェイの要素はシンプルな3ウェイ・スポットの味付け程度に留め、
 あくまでそれぞれ一人一人が決勝を目指している
 戦いの部分を大事に作り上げました。

 3人目が場外に一定時間はけていても緊張感がありましたね。

 ジェイがモクスリーの脚に椅子攻撃を加える展開を経ながら
 長時間の鬩ぎ合いを最後までしっかり魅せ切りました。

 ぎりぎり好勝負。
 
Cコンティネンタル・クラシック準決勝:エディ・キングストンvs.ブライアン・ダニエルソン(Dynamite New Year's Smash Night One 12/27/23)
 同点になったので決勝をかけて再戦。
 ストーリーに乗っ取ってブライアンはヒール寄りのスタンス。
 
 独自のダメージ観と共に観客を巧みに引き込むドラマを見せます。

 打撃戦後に敢えて思いっきり間を空けたりと
 このシチュエーションに合わせてアレンジしていましたね。
 前回の試合を活かす部分では活かし、
 一方で既視感を覚えさせない工夫もこらしています。
 
 最後の決め方の流れは素晴らしく決勝への機運を作り上げました。

 文句なしに好勝負。

 (執筆日:12/?/23)