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AEW:Best of AEW TV Matches 2023 part.11の分析


名勝負 なし
好勝負 ブライアン・ダニエルソンvs.カイル・フレッチャー(Collision 10/7/23)

AEW王座戦:MJF(ch)vs.ケニー・オメガ(Collision 10/28/23)

@ブライアン・ダニエルソンvs.カイル・フレッチャー(Collision 10/7/23)
 カイルが良い間の取り方で
 シングル・レスラーとして雰囲気を出してきます。
 ブライアンも我を出し過ぎず調整して合わせます。

 カイルの勢いの良いトペをブライアンが受け損ねてフェンスに自爆するアクシデントがありつつも構わず続行。
 その気概に観客がリスペクトを示しかけるも
 カイルはヒール道を貫いて煽り続けたのは素晴らしかったですね。

 最後まで良質な一進一退。
 サブミッションを利かせた見せ方を加え、最後も綺麗にまとめました。

 名勝負製造機のブライアン相手ということを加味してもカイルが素晴らしかったからこその試合です。
 ぎりぎり好勝負。

Aケニー・オメガvs.カイル・フレッチャー(Dynamite 10/18/23)
 リングに入ってきたところをカイルが不意打ち。
 そのまま場外でもフェンスぶつけたり場を動かしながら煽ります。

 オメガは劣勢から中々挽回できない展開。
 試合前のスキットからの流れを踏襲しますが、
 そこからの一進一退の攻防ラインの作り方が適切でしたね。

 カイルの素直な試合運び、攻防の捉え方が出ました。

 カイルのキャラ的にはやや没個性的なところも出ましたが内容自体は素晴らしかった。

 好勝負に少し届かず。

Bブライアン・ダニエルソンvs.アンドレード・エル・イドロ(Collision 10/21/23)
 何も関係ない一試合だからこそのレスリングの向かい合い方。
 アンドレードがガルガーノと5スターマッチをしたことを思い出しますね。

 勿論そこまでの魔法の時間ではないですが、
 上質なプロレスの組み立てを堪能できます。

 アンドレードの足攻めが要素として加わり、
 丸め込みの応酬に帰結する終盤は技巧で光りました。

 好勝負に少し届かず。

Cブライアン・ダニエルソン、クラウディオ・キャスタニョーリvs.オカダ・カズチカ、オレンジ・キャシディー(Dynamite 10/25/23)
 攻撃的なブライアンに対し、オレンジが受け役として立て、
 この試合の目玉であるオカダとブライアンの再会に向け期待感を高めます。

 あるべきポイントは押さえつつも
 他タッグとしての技巧はなく、
 特別なカードでありつつも良くも悪くも順当な内容。
 スター・パワーで盛り上げたエンタメです。

 終盤の迫力ある技の応酬は素晴らしく、
 オレンジとCCの絡みもオカダvs.ブライアンに負けておらず盛り上がりましたね。

 中々良い試合。

DAEW王座戦:MJF(ch)vs.ケニー・オメガ(Collision 10/28/23)
 ロング・マッチということでまったりさせつつも
 ポイントでえげつない受けを要求するハード・マッチ。

 オメガのキレある動きで引き締めつつ
 MJFも細かい頻度で上手く一進一退にまとめています。

 テーブル葬など挟んで重みを増していきつつも
 どのフェーズも安定感あってFight Foreverチャントにふさわしい、
 オメガお得意の現代プロレス・ニア・フォール無限絵巻。

 フェイスとはいえMJFの魅力がもう少し欲しいかなという気はするも
 PPVメインでもおかしくない内容でした。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:10/?/23)