TOPアメリカン・プロレスAEW →AEW:Best of AEW TV Matches 2022 part.4

AEW:Best of AEW TV Matches 2022 part.4の分析


名勝負 ROHタッグ王座、AAAタッグ王座戦:FTR(キャッシュ・ウィーラー、ダックス・ハーウッド)(ch)vs.ヤング・バックス(Dynamite 4/6/22)

ジョン・モクスリーvs.ウィーラーYUTA(Rampage 4/8/22)
好勝負 オーエン・ハート・ファウンデーション・トーナメント予選:ダックス・ハーウッドvs.キャッシュ・ウィーラー(Dynamite 4/27/22)

@ROHタッグ王座、AAAタッグ王座戦:FTR(キャッシュ・ウィーラー、ダックス・ハーウッド)(ch)vs.ヤング・バックス(Dynamite 4/6/22)
 トップ・マッチとの認識があるので
 媚びて早々に見せ場にいかずとも
 鬩ぎ合う様子に観客の雰囲気は高まっていきます。
 
 オーソドックスながら交代のタッチ一つとっても質感のある行動。
 
 続いてキャッシュの孤立。
 バックスの煽りは鉄板ですね。
 空間への意識も冴え渡っています。

 タッチできるかできないか、という
 アメプロのタッグの王道をじっくりと。
 ブリスコズvs.FTRはこの部分を意識的に抑えていた中で、
 違う角度から比類する試合を狙いに行っています。

 リング内外使った攻防のスケール感、
 タッグとしての戦略性は期待通り世界最高峰で見応えあり。

 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:3/?/22)

Aジョン・モクスリーvs.ウィーラーYUTA(Rampage 4/8/22)
 入場してきたモクスリーにYUTAが不意打ちのトペ。
 全力ムーブに盛り上がりましたね。

 AEWにおける地位としては圧倒的差がありますが、
 その中でバランスを適切に取っています。

 モクスリーがYUTAを鉄階段に叩きつけると大流血。
 動くごとに血が飛び散って滴り落ちる程です。

 思考が鈍ってもおかしくないレベルでしたが、
 ここでYUTAが見事な受けを見せました。
 相手の技を受けてよろけるのかダウンするのか、
 その程度をドラマチックに調整し非凡な才能を見せました。
 
 モクスリーもまたこのシチュエーションにのっかり
 時に残酷になりながら胸を貸していて素晴らしい。
 
 絶妙なポイントでのテーブル・スポットも利いていて
 新たなスターが生まれる特別な瞬間に観客全員が酔いしれました。

 陰惨さと華美が絶妙にミックスされた試合です。

 ぎりぎり名勝負。
 
 試合後ブライアンを連れてリーガルが登場し、YUTAと握手する演出がありましたが、
 本当にそれに見合う内容で熱かったですね。

BROH TV王座戦:鈴木みのる(ch)vs.サモア・ジョー(新チャンピオン!)(Dynamite 4/13/22)
 張り手全振りのみのるの構築。
 顔芸、身振り交えて盛り上げます。

 そこにはプロレスの神髄が詰まっていて
 誰がやるかによってクオリティはかなり幅が分かれます。
 この試合は成功している部類でしょう。

 とはいっても印象論でいうと
 アクション自体は同じなので二番煎じ感もある。

 また、一度場外を挟んでリングに戻ってからの
 技の攻防はやや淡白で前半の上質さをやや忘れさせてしまう。

 特殊な雰囲気の土台にのせたクライマックスに仕上げたかった。

 中々良い試合。

CAEW世界王座戦、テキサス・デス・マッチ:アダム・ペイジ(ch)vs.アダム・コール(Rampage 4/15/22)
 入場したペイジが椅子を投げ入れ
 最初から凶器も混ぜ込みラフ・ファイト。

 コールは足を使って試合を作っているし、
 ペイジのアピール力も活かされています。

 流血して雰囲気高まりつつも
 スポットは緩めず立てた椅子の背にDVD決めたり、
 雪崩式フォール・アウェイ・スラム決めたり。

 チェーン、ベルト、テーブルによる絵作りも
 構成上のポイントにしっかりはまっています。

 ただストーリーがじっくり煮詰まっていない中での
 ハードコア形式ということで
 上手さだけが先行しているきらいもあります。

 好勝負に少し届かず。 

Dオーエン・ハート・ファウンデーション・トーナメント予選:ダックス・ハーウッドvs.キャッシュ・ウィーラー(Dynamite 4/27/22)
 タッグ・パートナーとあって一緒に入場。
 
 フェイスに転向した今だからこその軽快なレスリングのやり取りを見せます。
 ダックスが軽く狡さを見せる程度のアクセントはありますね。
 
 スーパープレックスの後に場外に出て大技の見せ場から軸をずらす等
 上手く緩急利かせて試合をコントロール下に置いていますね。

 相変わらずダックスはシングルでも
 トップ・クラスの技巧を見せ、好勝負高いですね。

 相同性を意図的にポイントで散りばめたり、
 クライマックスの演出の仕方がまた単に上質というだけでなく
 オーエン・ハートがしそうな内容というのが
 トーナメントの主旨にも則っていて素晴らしかった。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:4/?/22)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ROHタッグ王座、AAAタッグ王座戦:FTR(キャッシュ・ウィーラー、ダックス・ハーウッド)(ch)vs.ヤング・バックス(Dynamite 4/6/22)
Aジョン・モクスリーvs.ウィーラーYUTA(Rampage 4/8/22)
BROH TV王座戦:鈴木みのる(ch)vs.サモア・ジョー(新チャンピオン!)(Dynamite 4/13/22)
CAEW世界王座戦、テキサス・デス・マッチ:アダム・ペイジ(ch)vs.アダム・コール(Rampage 4/15/22)
Dオーエン・ハート・ファウンデーション・トーナメント予選:ダックス・ハーウッドvs.キャッシュ・ウィーラー(Dynamite 4/27/22)