AEW:Best of AEW TV Matches 2022 part.14の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 女性王座戦:ジェイミー・ヘイター(ch)vs.ヒカル・シダ(Dynamite Holiday Bash 12/21/22) |
①アクション・アンドレッティvs.クリス・ジェリコ(Dynamite Winter is Coming 12/14/22)
アンドレッティは若さを感じさせる気持ちの良いムーブ。
青さも感じさせますが、
それがベテランとグリーン・ボーイ対決においてはむしろ味わいとなります。
ジェリコが余裕で裁いてコードブレーカー。
これでカウント3かと思いきや、まさかのカウント2。
そこで呆気に取られて動きを止めるジェリコ。
そして大歓声を上げる観客。
観客を共犯に巻き込んでドラマを作っていくジェリコの妙技に酔いしれましたね。
ジェリコvs.シナを彷彿とさせるデビュー戦でした。
中々良い試合。
②ダイアモンド・リング2022決勝:MJF(ch)vs.リッキー・スタークス(Dynamite Winter is Coming 12/14/22)
スタークスはこの場面でどのような攻防をすれば良いか分かっていて
MJFのキャラに対する合わせも的確で地力を感じさせますね。
ただヒールの強烈なキャラを思い返すと
少しフェイスとしては地味な印象は否めない。
対するMJFもポイントでヒール・ムーブを交えて煽りますが、
人気者になっている中での難しさも覚えましたね。
確かなクオリティはあるものの
両者80%でぶつかり合った印象があります。
中々良い試合。
③ジョン・モクスリーvs.サミー・ゲヴァラ(Rampage 12/16/22)
大御所と生意気なガキ。
その絵になる相性の良さは間違いないですが、
サミーが成長して悪辣感として攻めも出来るようになったのが大きいですね。
双方攻めも受けもどちらも輝いていて実の詰まった内容になっています。
テーブル葬もあり、しっかり最後の決着まで盛り上げました。
モクスリーが受けに回るシーン比率が多い割には
一気にひっくり返すので、そこらへんはもう少し微調整利くと尚良かったですね。
好勝負に届かずも中々良い試合。
④トリオス王座戦、7番勝負第5戦、ノーDQ:デス・トライアングル(Pac、ペンタ・エル0M、レイ・フェニックス)(ch)(3)vs.ザ・エリート(ケニー・オメガ、ヤング・バックス)(1)(Dynamite Holiday Bash 12/21/22)
ノーDQルールが加わり荒々しさ復活。
ただ攻防造りの妙は薄れ
足し算のハードコア・プロレスではあります。
ニックの脚負傷ネタも挟みながら演出。
ダブル・テーブル葬から終わるかと思いきや、
そこで終わらず前回のデジャブも交え白熱の攻防で盛り上がりました。
中々良い試合。
⑤女性王座戦:ジェイミー・ヘイター(ch)vs.ヒカル・シダ(Dynamite Holiday Bash 12/21/22)
志田の硬派な攻め。
ジェイミーも気を強く反撃し一進一退。
追撃の間隔とかまだ、なりの部分はあるものの
同じライン上でベクトル突き合わせてロスなく高めあっています。
断崖式ブレーンバスターまで飛び出て、
終盤は重みのある技の攻防に。
志田の気持ちの乗せ方は良く、
ジェイミーもダウン表現で魅せました。
ぎりぎりのニア・フォール合戦に観客も大歓声で応えました。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:12/?/22)