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AEW:Best of AEW TV Matches 2022 part.13の分析


名勝負 なし
好勝負 トリオス王座戦、7番勝負第3戦:デス・トライアングル(Pac、ペンタ・エル0M、レイ・フェニックス)(ch)(2)vs.ザ・エリート(ケニー・オメガ、ヤング・バックス)(Dynamite 11/30/22)

TNT王座戦:サモア・ジョー(ch)vs.ダービー・アレン(Dynamite 12/7/22)
 
タッグ王座戦:アクレイムド(アンソニー・ボーウェンズ、マックス・キャスター)(ch)vs.FTR(キャッシュ・ウィーラー、ダックス・ハーウッド)(Dynamite 12/7/22)

ジョン・モクスリーvs.竹下幸之助(Rampage 12/7/22)

①トリオス王座戦、7番勝負第3戦:デス・トライアングル(Pac、ペンタ・エル0M、レイ・フェニックス)(ch)(2)vs.ザ・エリート(ケニー・オメガ、ヤング・バックス)(Dynamite 11/30/22)
 連敗したエリートはデス・トライアングルがリングに来るのを待たずに襲い掛かり乱闘。
 そのまま場外でハイスポット交えて
 3戦目の荒々しさを演出しました。

 感情の発露とスポットに引き込まれますね。
 リングに戻った後もトルネードっぽい攻防で盛り上がりを落としませんでした。

 孤立を挟んだ後も1戦目で見せたようなユニークな合体技の差し込んでいて素晴らしい試合でした。

 ぎりぎり好勝負。


②TNT王座戦:サモア・ジョー(ch)vs.ダービー・アレン(Dynamite 12/7/22)
 絵になるマッチ・アップですね。

 アレンは高度を少し落としているとはいえ全速力のトペコンで柵に自爆・激突。
 スターになった今でもこんなことをするか⁉と唖然とする異常な体の張りっぷりでしたね。

 上手くダメージキャンセルの切り返し合いを交えることで
 ゼロ・百の絶望シーンをベースに展開していきました。

 10分ながら濃厚な内容でジョーがここまで輝いたのも久しぶりです。

 ぎりぎり好勝負。

③タッグ王座戦:アクレイムド(アンソニー・ボーウェンズ、マックス・キャスター)(ch)vs.FTR(キャッシュ・ウィーラー、ダックス・ハーウッド)(Dynamite 12/7/22)
 オーソドックスなレスリングですが
 アンソニーは体勢の見せ方が素晴らしく美しいメリハリ。

 マックスも受け身のキレの良さには目を見張りましたね。

 FTRはベスト・イン・ザ・ワールドのタッグ力ですが、
 アクレイムドも王者として決して見劣りしない働きでした。

 両者の魅力、パワー・バランスを素直に出した素晴らしい試合でした。

 ぎりぎり好勝負。

④ジョン・モクスリーvs.竹下幸之助(Rampage 12/7/22)
 オーソドックスなところから手合わせしてチョップの打ち合い。
 つつがなく試合グレードは満たしていますね。
 
 陥落したばかりとはいえ王者に最も近いモクスリー相手に竹下が一進一退。
 竹下に対する観客の期待値を反映させていますね。

 竹下がトペコンから場外戦に移るとモクスリーが流血。
 良いカードとはいえ、この試合に流血を切る意味合いがあったかはやや疑問ですね。
 竹下のスケール感ある技でこの内容においては十分な気もします。

 AEWとはいえ改めてRampageでこんな試合観れるのか‼という
 ダイナミックな攻防を展開。

 竹下はエース・スタイルなので
 その属性が薄いアメリカでは試合のストーリー性がやや弱くなるものの
 それでも竹下のアメリカのシリーズの中でもトップ・クラスの内容に仕上がっています。

 ぎりぎり好勝負。

⑤トリオス王座戦、7番勝負第4戦:デス・トライアングル(Pac、ペンタ・エル0M、レイ・フェニックス)(ch)(2)vs.ザ・エリート(ケニー・オメガ、ヤング・バックス)(1)(Dynamite Winter is Coming 12/14/22)
 ようやく1勝が出てエリートに焦りがなくなったと読むことも出来ますが、
 ドラマの背景がリセットされたようにも見える淡白な序盤。

 デス・トライアングルの連携は華麗なんですが、
 更にストーリーを付け加えてニックの脚負傷ネタ。
 一度退場して戻ってくる展開で大きく盛り上がるも
 最後はその弱点を攻められタップ・アウト。
 3-1の絶体絶命に。
 
 ストーリーを押し出しつつもクオリティもしっかり押さえるのがこの数え歌でしたが、
 この試合はクオリティが全然追いつかなかった印象が強いです。

 平均的な良試合。
 (執筆日:12/?/22)