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AEW:Best of AEW TV Matches 2022 part.10の分析


名勝負 GSトーナメント・オブ・チャンピオンズ1回戦:ブライアン・ダニエルソンvs.アダム・ペイジ(Dynamite 9/7/22)
好勝負 トリオス王座トーナメント準決勝:ジ・エリート(ケニー・オメガ、ヤング・バックス)vs.ユナイテッド・エンパイア(ウィル・オスプレイ、マーク・デイヴィス、カイル・フレッチャー)(Dynamite 8/31/22)

ROH世界王座戦:クラウディオ・キャスタニョーリ(ch)vs.ダックス・ハーウッド(Rampage 9/7/22)

GSトーナメント・オブ・チャンピオンズ準決勝:ブライアン・ダニエルソンvs.クリス・ジェリコ(Dynamite 9/14/22)

@トリオス王座トーナメント準決勝:ジ・エリート(ケニー・オメガ、ヤング・バックス)vs.ユナイテッド・エンパイア(ウィル・オスプレイ、マーク・デイヴィス、カイル・フレッチャー)(Dynamite 8/31/22)
 皆が期待するマッチアップであるオスプレイとオメガが激しくやり合います。
 ただシャツを着て出てきたオメガは本調子ではないので周りも巻き込んで展開。

 オスプレイが前に出過ぎてオージー・オープンがスポット要因に近くなっていたり、
 オメガが孤立時にまだまだ相手との試合作りが不十分だったりと
 制限要素はありますが、この面子なだけあって
 それでも飛び切り華やかなシーンが幾つも生まれました。

 今はこれだけやれば上出来。
 それぞれが準備が整った時に再び相まみえてくれればと願います。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/22)

AGSトーナメント・オブ・チャンピオンズ1回戦:ブライアン・ダニエルソンvs.アダム・ペイジ(Dynamite 9/7/22)
 3度目の対決。
 王座戦ではないので前ほどの事はできないにしても
 パンクxバックス騒動から建て直しの為には極めて重要な一戦です。

 早々にポイントとなる攻防で鬩ぎ合い。
 激しさとテクニカルを同居させているのがポイント。

 自在に攻防の緩急もコントロールしており、
 流石の数え歌クオリティで◎。

 その一つ一つの選択、そこでそう繋げるかと感心します。
 軸を骨太に作りつつ、上手くずらして戻して重ねてフックもかける。

 試合上の演出が少ないだけで、王座戦クオリティですね。

 最後のフィニッシュへの持って行き方も素晴らしかった。

 ぎりぎり名勝負。

Bピュア王座戦:ウィーラーYUTA(ch)vs.ダニエル・ガルシア(Dynamite 9/7/22)
 次代を担うトップ・カードとあって
 観客も先の試合で燃えつきる事なく期待感を持って見守っていますね。

 ガルシアがアーム。ロックに対してロープに逃げつつ
 場外へのヒップトスを決めたりと
 ピュア・ルールに対する解釈も上々でした。

 それぞれ挑発的に仕掛けあって、
 100%のアンサーでレベル・アップはできていないものの
 細かな攻防作りで密度を高めています。

 感情面での見せ方も良かったですね。

 ただ、これまでの数え歌と比べると
 各要素を統合しきれていない感はあって
 もう少し試合に厚みがあればという印象です。

 好勝負に少し届かず。

 試合後ブライアンがガルシアにベルトを巻き、
 ジェリコが動揺して出てくるシーン良かったですね。
 今後もそれぞれの軍団巻き込んで抗争を続けて欲しい所です。

CROH世界王座戦:クラウディオ・キャスタニョーリ(ch)vs.ダックス・ハーウッド(Rampage 9/7/22)
 場外道連れブレーン・バスターなんて派手なことをやりつつも
 派手なシーンもまた考えて行っているから見応えあり。

 それぞれ狙いが明確な上で
 試合論理を共通させているので
 凄い攻防の一つ一つが入ってきますね。

 場外をポイントで何度も使っていますが、
 単一的にならず重層的に厚みを増しているのも流石。

 ダックスは本当にシングル王者として値するパフォーマンスですね。
 クラウディオも良い仕事を続けていてAEWに行って良かった。

 期待以上の充実の一戦です。

 文句なしに好勝負。

DGSトーナメント・オブ・チャンピオンズ準決勝:ブライアン・ダニエルソンvs.クリス・ジェリコ(Dynamite 9/14/22)
 ブライアンのハードな打撃に対して
 ジェリコがヘタレた表情を見せつつ、
 体に鞭打って応じるスタンスを見せます。
 この絶妙な表現はベテランの妙技でしたね。

 ブライアンのスポット配置、受けの誘導も素晴らしく、
 ジェリコの攻めに重みを与えました。

 重厚感のある攻防から最後はアクシデント演出から
 ジェリコの脚攻めでクライマックスを作りました。
 一部もたつきはあったもののPPVのリマッチという中で
 この内容に仕上げて来たのは流石です。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:9/?/22)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@トリオス王座トーナメント準決勝:ジ・エリート(ケニー・オメガ、ヤング・バックス)vs.ユナイテッド・エンパイア(ウィル・オスプレイ、マーク・デイヴィス、カイル・フレッチャー)(Dynamite 8/31/22)
AGSトーナメント・オブ・チャンピオンズ1回戦:ブライアン・ダニエルソンvs.アダム・ペイジ(Dynamite 9/7/22)
Bピュア王座戦:ウィーラーYUTA(ch)vs.ダニエル・ガルシア(新チャンピオン!)(Dynamite 9/7/22)
CROH世界王座戦:クラウディオ・キャスタニョーリ(ch)vs.ダックス・ハーウッド(Rampage 9/7/22)
DGSトーナメント・オブ・チャンピオンズ準決勝:ブライアン・ダニエルソンvs.クリス・ジェリコ(Dynamite 9/14/22)