AEW:Double or Nothing 5/25/2025の分析
| 名勝負 | アナーキー・イン・ジ・アリーナ:ケニー・オメガ、スワーヴ・ストリックランド、柴田勝頼、パワーハウス・ホブス、サモア・ジョー、ウィロウ・ナイチンゲールvs.ジョン・モクスリー、クラウディオ・キャスタニョーリ、ウィーラーYUTA、ヤング・バックス、マリーナ・シャフィール(Double or Nothing 5/25/2025) OHFトーナメント決勝:アダム・ペイジvs.ウィル・オスプレイ(Double or Nothing 5/25/2025) |
| 好勝負 | ストレッチャー・マッチ:リコシェvs.マーク・ブリスコ(Double or Nothing 5/25/2025) コンティネンタル王座戦:カズチカ・オカダ(ch)vs.マイク・ベイリー(Double or Nothing 5/25/2025) |
@OHFトーナメント決勝:メルセデス・モネvs.ジェイミー・ヘイター((Double or Nothing 5/25/2025)
張り合って火花散らす中に
細かく織り込まれたムーブに技術やハードヒットが光ります。
ヘイターはモネにスタイルを寄せているせいで、
試合運びが見劣りしていてもう少し色分けした方が良かったか。
オープニングながら決勝としての矜持があり、
お手軽な見せ方には甘んじず重厚に構築。
クライマックスも見応えのある攻防でしたね。
好勝負に少し届かず。
Aストレッチャー・マッチ:リコシェvs.マーク・ブリスコ(Double or Nothing 5/25/2025)
序盤から救急車に行ってそこから逃げ帰るなど
リコシェが思いっきりヘタレます。
ハイ・フライヤーなんだからストレッチャー・マッチでも
もっとアクション豊かに描いても良いじゃないかと
ありそうでなかった盲点で楽しませてくれます。
中盤ストレッチャーから離れて焦点がぼやけかけるも
再びストレッチャー絡めるところでマークが中々の流血。
顔を真っ赤に染めたビジュとどこか間が抜けた感のあるアピールがマークらしいですね。
最後もう少し絵としての作り方の練度を増せたでしょうが、
自分のカラーで試合形式のお題目を見事にやりきった印象は残せている。
ぎりぎり好勝負。
Bコンティネンタル王座戦:カズチカ・オカダ(ch)vs.マイク・ベイリー(Double or Nothing 5/25/2025)
オカダは大仰な顔芸を見せてキャラに走りつも
飄々と試合を運び強さを見せつけていて、
センスを活かしつつアメリカに馴染ませた試合運びを見せます。
ベイリーもその色に合わせつつ
自分の脚への攻撃を適切に取り扱います。
彼らが世界トップ・ランカーであることを考えると
まだまだポテンシャルが残った絡みではありますが、
豪華すぎるラインナップの中のミッド・カードとしてはちょうど良い塩梅に整っています。
ぎりぎり好勝負。
Cアナーキー・イン・ジ・アリーナ:ケニー・オメガ、スワーヴ・ストリックランド、柴田勝頼、パワーハウス・ホブス、サモア・ジョー、ウィロウ・ナイチンゲールvs.ジョン・モクスリー、クラウディオ・キャスタニョーリ、ウィーラーYUTA、ヤング・バックス、マリーナ・シャフィール(Double or Nothing 5/25/2025)
プレデター・マスクを被ったスワーヴから始まり、
開祖としてお金の雨を降らしたバックスに終わる入場シーンだけで最高。
4次元中継時はどこを見たら良いのか嬉しい悩みを抱く乱闘で、
音楽をかき鳴らしながらカオスに進めます。
それは初代アナーキー・イン・ジ・アリーナを彷彿とさせますが、
一方でホブスのようなスポット要因や、女性を起用したりと
この形式に合わせたチョイスをしていて、
複数回重ねたからこその洗練されたマッチメイクも出来ています。
フォーク・リフトが出たりと大盤振る舞いのスポット。
乱入祭りからのまとめ方も良く、過去一の出来ですね。
しかも盛り込みつつ、メインではない感で抑えているのもにくい。
ぎりぎり名勝負。
DOHFトーナメント決勝:アダム・ペイジvs.ウィル・オスプレイ(Double or Nothing 5/25/2025)
AEWを代表するレスラーの初対決。
ラフな仕掛けと定番のやり取りを自在に混ぜます。
そのアクション自体は最高速度でもないが
同じレベルを見ているからこその味がある。
オスプレイはムーブではない所にも意識が通い、
体の動きを全てコントロールしており、
ペイジはカウンター冴えていて、
差し込むタイミング、インパクト共に良し。
ちゃんと考え抜かれた落ち着き所に落として
長ったらしいと感じさせない中盤の展望でしたね。
普通の試合ではない感の演出も
アイディアに終わらせず試合に馴染んだ見せ方が出来ています。
必殺技も決まり消耗戦へ。
断崖式や実況席上のスポットなどを
一つ一つダウンして時間を置きながら見せていきます。
ここまで完璧なレベルでしたが、
この終盤はこのカードをドリーム・マッチとして見るならふさわしく、
このカードを好カードの一つとして見るなら
攻防が自然な流れに乗っていた実感から不一致、違和感を覚えるかもしれませんね。
しかしそれをどう受け取るにせよ若干の誤差です。
AEW節目のビッグ・マッチとして求められることを完璧にやり切りました。
文句なしに名勝負。
(執筆日:5/?/25)
Rating:★★★★★





