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AEW:Revolution 3/9/2025の分析


名勝負 女性王座戦、ハリウッド・エンディング・マッチ:トニー・ストーム(ch)vs.マライア・メイ(Revolution 3/9/2025)

ケージ・マッチ:ウィル・オスプレイvs.カイル・フレッチャー(Revolution 3/9/2025)
好勝負 アダム・ペイジvs.MJF(Revolution 3/9/2025)

AEW世界王座#1コンテンダーズ・マッチ:スワーヴ・ストリックランドvs.リコシェ(Revolution 3/9/2025)

インターナショナル王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.コウノスケ・タケシタ(Revolution 3/9/2025)

@アダム・ペイジvs.MJF(Revolution 3/9/2025)
 ペイジの荒々しいスタイルに対し、

 MJFはレフェリーを盾にしたり、と
 ヒール・プレイを余裕綽々なスタンスを崩さずに行います。

 敢えてヘタレずにこのスタイルをぶつけるというのは挑戦的ですね。
 接点がなさすぎる攻防が逆に面白く、
 メインカードでない中でもお互いの地力が発揮され素晴らしい試合に。

 ぎりぎり好勝負。

AAEW世界王座#1コンテンダーズ・マッチ:スワーヴ・ストリックランドvs.リコシェ(Revolution 3/9/2025)
 スワーヴはAEW王座を落としてもコンディション落とさず見事なまでの表現。
 アクションをせずとも感じさせる格好良さに怖さ。

 リコシェは冒頭制裁され圧倒的劣勢からのスタート。
 グリーン・ボーイになる訳にもいかない中で、
 やられ姿と立派な攻めとの折り合いをつけていましたね。
 
 リコシェのパフォーマンスも良く、
 想像を超える攻防がたくさん生まれましたが、
 最後まスワーヴの凄さに圧倒され続けました。

 スワーヴの第二期政権が見たいですね。

 文句なしに好勝負。

B女性王座戦、ハリウッド・エンディング・マッチ:トニー・ストーム(ch)vs.マライア・メイ(Revolution 3/9/2025)
 ビッグ・ヒットのストーリー。
 この試合も熱量を伴って行えていますね。

 早くもステージでの攻防となると
 ステージ前に置かれたテーブルや凶器スポットに手を出し、
 ビッグ・スポットのみで駆け抜けていきます。

 拳一発のみでしたが、タイペイ・デス・マッチになったのには驚きましたね。

 お互い大流血して13分しかないですが壮絶な試合になっています。
 
 ぎりぎり名勝負。

Cインターナショナル王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.コウノスケ・タケシタ(Revolution 3/9/2025)
 オメガがセンスあるタイミングでカウンターを入れ、
 竹下のヒール・アクセントを交えながら一進一退。

 攻防の密度とハードコア・アクセントで
 これからどのような攻防になっていくのかと
 ワクワク感を徐々に醸造していきます。

 ケニーがテーブルをどかして観客からブーイングを受ける様は
 NJPWでのvs.ゲイブ・キッドの光景がよぎりましたね。

 竹下が横にしたテーブルにオメガを腹から落とし強烈な腹攻め。

 オメガのダメージ表現と共に益々芯に迫っていきます。

 2人の世界に没入する一歩手前ながら
 最高峰の攻防であることには違いなく凄い試合でしたね。

 文句なしに好勝負。

Dケージ・マッチ:ウィル・オスプレイvs.カイル・フレッチャー(Revolution 3/9/2025)
 冒頭からケージ狙い。
 遺恨にふさわしいスタートですが、
 ショート・カットした分どう展開をつけるかと思っていたら
 オスプレイがハンドスプリングにいこうとする際に足をケージにぶつけて展開。
 妙ある展開でしたね。
 
 カイルの間の取り方とハードな打撃のミックスが素晴らしく、
 ここまで雰囲気を作れるレスラーになったか、と感慨深い。

 オスプレイは大流血する中で、
 敢えて行動を絞る中でいつもとまた違う遺恨戦の見せ方。
 それでもクオリティの高さは飛び切りです。

 ギアを上げつつも攻防の作り方は巧み。

 有刺鉄線バットからのキャラ表現、
 ケージ天辺に登ってのスポットなど
 出来ることを全て盛り込んで最高の試合に仕上げました。

 文句なしに名勝負。

EAEW世界王座戦:ジョン・モクスリー(ch)vs.コープ(Revolution 3/9/2025)
 アダムのダメージ観にモクスリーが合わせに行きますが、
 ちょっと乗りにくいテンポになっていますね。

 先の試合で完全燃焼しきった環境も相まって、
 まさにWMのHHH vs.ジェリコ的状況とも言えます。

 エッジが流血していれば
 この表現にもドラマがあったかもしれませんが…。

 エプロンのモクスリーにスピアーを決めるスポットから徐々にギアがかかる気配になるも
 それでもアダムの攻めが丸め込み等弱者の戦略に寄り過ぎています。

 AEWの歴史上一番滑ったメイン。
 乱入合戦からクリスチャンがキャッシュ・インするも
 クリスチャンが間抜けっぷり晒しただけで結果も変わらず。

 最後にはHHH vs.ジェリコという感想から
 WCWを見ているみたいだ、という感想に変わる…。

 平均レベル。
 (執筆日:4/?/25)

PPVのトリって大事だと思うので★4つかなとも思ったのですが、
それでもここまでとんでもない試合がバラエティ豊かにあるとそれでも★5つにせざるを得ないですね。

Rating:★★★★★