TOPアメリカン・プロレスAEW 2024年 →AEW:All Out 9/7/2024

AEW:All Out 9/7/2024の分析


名勝負 インターナショナル王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.Pac(All Out 9/7/2024)

ライツ・アウト・ケージ・マッチ:アダム・ペイジvs.スワーヴ・ストリックランド(All Out 9/7/2024)
好勝負 シカゴ・ストリート・ファイト:クリス・スタットランダーvs.ウィロウ・ナイチンゲール(All Out 9/7/2024)

@インターナショナル王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.Pac(All Out 9/7/2024)
 それぞれハイ・フライを見せてビッグ・ブーツ相打ち。
 ここで長めに間を取り、打撃の撃ち合いに転じます。
 そこでも足を使って攻防をリード。

 ムーブの種類だけでのメリハリではなく、
 スキルを使ったテンポ調整、シームレスな変化が光りますね。

 Pacもまた、エプロン技等えげつない技使いますが、
 インパクト押しではなく、流れを作ったり丸め込みを織り交ぜたりと
 バランス感が素晴らしかったですね。

 深みのある激闘です。

 ぎりぎり名勝負。

Aシカゴ・ストリート・ファイト:クリス・スタットランダーvs.ウィロウ・ナイチンゲール(All Out 9/7/2024)
 椅子攻撃に実況席葬。
 最初から飛ばしたぶつかり合いとなっています。

 その後を落とさないスタッドランダーの攻撃性は素晴らしく、
 ウィロウもタフに応じています。

 蛍光灯まで出てきてびっくりしましたね。

 両者攻撃性だけでなくアピールムーブも適切に織り交ぜます。

 過激化だけでは品切れになる中で、
 最後はチェーンをお互いの手首につけドック・カラー・マッチの装いで絵を作りフィニッシュ。

 予想以上に全編見応えのある内容。

 文句なしに好勝負です。

Bライツ・アウト・ケージ・マッチ:アダム・ペイジvs.スワーヴ・ストリックランド(All Out 9/7/2024)
 ケージ降りる前から掴み掛かって
 降りてくるケージで頭部を潰そうとする憎しみ表現。
 この表現で掴みましたね。

 ステープル・ガンをノー・セルで打ち返すスワーヴのキャラも素敵ですが、
 ペイジも以前からラフ要素入れたキャラだったのを
 また別ベクトルの荒々しいキャラに仕上げたなと感心します。
 セル外に対して威嚇したりとキャラのこのリアリティーは中々ない。

 スワーヴも狂気を出してきて
 コンクリートブロックにコップ・キラー。
 壮絶な攻防でこのライバリティの決着戦としては完璧ですね。

 最後に出てきた注射器はWWEより規制が緩いとはいえ大丈夫かと思いますが、
 この試合の最後を象徴する表現の選択肢としては
 メタファーに溢れていて最高です。

 文句なしに名勝負。
 (執筆日:12/?/24)

Rating:★★★★★