AEW:All Out 9/3/23の分析
名勝負 | ノーDQストラップ・マッチ:リッキー・スタークスvs.ブライアン・ダニエルソン(All Out 9/3/23) インターナショナル王座戦:オレンジ・キャシディー(ch)vs.ジョン・モクスリー(All Out 9/3/23) |
好勝負 | 竹下幸之助vs.ケニー・オメガ(All Out 9/3/23) |
@ノーDQストラップ・マッチ:リッキー・スタークスvs.ブライアン・ダニエルソン(All Out 9/3/23)
リッキーがストラップで繋がれる前にブライアンを襲撃し流血させます。
ブライアンが本調子でない故の展開と思わせない程
リッキーのポージング/アピール能力が爆発する試合運びでしたね。
ブライアンも負傷個所に負担がかからない中で、
精緻な試合構成に寄与。
しっかり溜めた後の反撃では鬼気迫るものを見せストラップの音を会場に響かせます。
現代プロレス的には決して過激とはいえないストラップですが、
この音こそ他にない魅力とも言えますね。
会場を引っ張り上げて終盤もストラップ要素を活用。
他では出来ない獰猛さを表現しました。
スティムボートも色を添え、完璧な締めくくり。
予想をはるかに超える奇跡の試合でしたね。
文句なしに名勝負。
A竹下幸之助vs.ケニー・オメガ(All Out 9/3/23)
耐え合う打撃が普通よりハード・ヒット。
試合を進めるバックドロップがドライバーで危険だったりと
この2人ならではのスケール感をオーソドックスな攻防で展開します。
オメガの硬質な試合運びに対して、
竹下がヒールとしてサミングをしたりアピールを挟みますが、
それ以上に規格外の身体能力が憎たらしいですね。
竹下はAEWに継続参戦し期待値も高いとはいえ
ここまで真っ向から打ち合う激闘を魅せてくれるとは思わなかったですね。
雪崩式ブルー・サンダー・ドライバーなど過激なスポットでニア・フォール合戦。
キャリスの介入も上手く機能し盛り上がりました。
文句なしに好勝負。
Bバレット・クラブ・ゴールド(ジェイ・ホワイト、ジュース・ロビンソン、オースチン・ガン、コルトン・ガン)
vs.FTR(ダックス・ハーウッド、キャッシュ・ウィーラー)、ヤング・バックス(All Out 9/3/23)
YバックスとFTRが同じチームという豪華さ。
4人の連続フライは印象的でしたね。
相手がトップ・タッグとあってバレクラも自分色をいつも以上に出して
アピール性を如何なく発揮していましたね。
8人タッグということで、タッグやトリオに比べると
スキル的な魅力がやや薄かったものの
セミとして会場を盛り上げメインにバトン・タッチしました。
好勝負に少し届かず。
Cインターナショナル王座戦:オレンジ・キャシディー(ch)vs.ジョン・モクスリー(All Out 9/3/23)
モクスリーが噛みついたりとラフ殺法。
スタイルを・クラッシュにするとその性質上攻防の切り替え数は少なくなりがちですが、
明確に色分けしつつ細かな攻防を入れているのが素晴らしいですね。
その構成要素の一つとしてオレンジ・パンチをモクスリーが見切っているというのも面白かった。
(なにせスーパーマン・パンチの使い手レインズのパートナーだったので)
オレンジが流血するとモクスリーが更なる血祭りに上げ、
見せ方を変えて一気に引き込んでいきましたね。
モクスリーだけでなく、オレンジによる脱力/本意気の使い分けによる表現も大きく、
パンク不参加というアクシデントの中で見事なメインを作り上げました。
ぎりぎり名勝負。
(執筆日:9/?/23)
Rating:★★★★★