TOPアメリカン・プロレスAEW 2022年 →AEW:Revolution 3/6/22

AEW:Revolution 3/6/22の分析


名勝負 なし
好勝負 エディ・キングストンvs.クリス・ジェリコ

タッグ王座戦、4コーナーズ・マッチ:ジュラシック・エクスプレス(ジャングル・ボーイ、ルチャサウルス)(ch)vs.レッドラゴン(カイル・オライリー、ボビー・フィッシュ)vs.ヤング・バックス

ドッグ・カラー・マッチ:CMパンクvs.MJF

ジョン・モクスリーvs.ダニエル・ブライアン

AEW世界王座戦:アダム・ペイジ(ch)vs.アダム・コール

@プレ・ショー:レイラ・ハーシュvs.クリス・スタットランダー
Aプレ・ショー:ホックvs.QTマーシャル
Bプレ・ショー:ハウス・オブ・ブラック(マラカイ・ブラック、ブロディ・キング、バディ・マシューズ)vs.デス・トライアングル(Pac、ペンタ・オスクロ)、エリック・レッドバード
 両者雰囲気のある入場シーン。
 このカードがプレ・ショーとは豪華ですね。
 元WWEのエリック・ローワン改めレッドバードとマシューズのデビュー戦なのに
 ここに回されてしまうほど今AEWの面子が混雑しているとも言えます。
 良くも悪くも。
  
 試合は軽量からヘビー級まで
 幅広で良質なアクションが堪能できる内容。

 トリオとはいえ展開にもう少しスムーズさは欲しい所ですね。

 ただプレショーのメインとして手を抜かず盛り上げました。

 受けの扱いは微妙でしたが、終盤にはエプロン・スポットもありましたし、
 最後HoBの面々が全員でローワンをつぶして決着をつけるシーンは絵になっていました。

 中々良い試合。

@エディ・キングストンvs.クリス・ジェリコ
 キングストンが初っ端でバック・ドロップを放ちますが、
 メインは技の攻防に依存せず
 気持ちの見せ方で攻守柔軟に試合を切り替える内容となっています。

 メンツが充実して来たことでジェリコはお役目全うし、
 引いた状態ではあるもののこういう肉体の制限を最小限化した試合では
 まだまだ匠の業を見せていて存在価値高いな、と思わせますね。

 そして上記で肉体の制限を最小限化させ、と言いましたが、
 そんな中で断崖式ブレーン・バスターを試合のスパイスとして織り込む所に
 一筋縄では終わらない拘りを見せつけました。

 キングストンも川田LOVEなフェイス・ロックで締めくくって、と
 両者のこの一戦にかける思いが、単なる良質なオープニングを超えたものに昇華させています。
 
 ぎりぎり好勝負。

Aタッグ王座戦、4コーナーズ・マッチ:ジュラシック・エクスプレス(ジャングル・ボーイ、ルチャサウルス)(ch)vs.レッドラゴン(カイル・オライリー、ボビー・フィッシュ)vs.ヤング・バックス
 4コーナーズ・マッチというと3ウェイより
 アクションの畳みかけは自然と抑え目になる訳ですが、
 展開を共通認識で理解している3チームが行うと
 その複合性が3ウェイにない豊潤さとなって現れます。

 ルチャサウルスとJボーイの凸凹タッグの王者を中心に据えつつ
 バックスとレッドラゴンの遺恨も同時並行で語っていて素晴らしかったですね。

 試合をどう転がそうと常に見応えのあるスポットを用意し続けて充実の一戦。

 ぎりぎり好勝負です。
 

Bフェイス・オブ・ザ・レボリューション・ラダー・マッチ:ワードロウvs.クリスチャン・ケイジvs.キース・リーvs.オレンジ・キャシディーvs.パワーハウス・ホブスvs.リッキー・スタークス

・シェイン・ストリックランドが登場。AEW入りを発表。

CTBS王座戦:ジェイド・カージル(ch)vs.タイ・コンティ

Dドッグ・カラー・マッチ:CMパンクvs.MJF
 パンクはROH時代のコスチューム、入場曲で登場。
 この一戦に至る抗争の見せ方といい
 パンクvs.レイヴェンのレガシーを上手く使いながら盛り上げていますね。

 序盤はMJFのヘタレっぷりを
 チェーンを巡る攻防に絡めながら展開。

 そこからパンクが顔を全面真っ赤に染める大流血。
 MJFがマイクを持ち煽る等
 強烈に印象付けしたシーンが目立ちますね。

 逆に言えば胃もたれするレベルでもありますが、
 アピール力はポイントで抑え、
 時に淡白に技を見せながらまったりと進めています。

 試合時間に追われているとは感じさせないそれの中で
 伏線を紡いで雰囲気だけに終わらせず絶妙につなぎ留めました。

 最後はワードロウを絡めてフィニッシュではありますが、
 試合の中では安易にフェイス/ヒールで寄せず
 パンクとMJFの相動性も意識してバランスを取っていたのはにくかった。

 文句なしに好勝負。

E女性王座戦:ドクター・ブリット・ベイカーDMD(ch)vs.サンダー・ローザ

Fジョン・モクスリーvs.ダニエル・ブライアン
 ビッグ・ネームの対決。
 お互い軸をずらさずに張り合う中で、
 それぞれのカラーを織り込んでいきます。

 不協和音を意図的に織り込むことで、
 ゴツゴツとしたシュート・スタイルにリアリティを与える工夫は面白いですね。

 途中でプロモ通りに両者流血。
 モクスリーの流血量が結構なものだったので、
 ここで均衡を崩すかと思いきや崩さず、
 掟破りを打ち合って最後の最後まで均衡した攻防。

 やる方向性が定まってる分、
 自由度やサプライズは少なめですが、
 それでも手に汗握る激闘に仕上がっています。

 試合後、勝敗に納得いかず両者殴り合いますが、
 まさかのリーガルが登場し2人を握手させてエンディング。

 ぎりぎり好勝負。

Gトルネード・タッグ・マッチ:ダービー・アレン、サミー・ゲヴァラ、スティングvs.AHFO(アンドレード・エル・イドロ、アイザイア・キャシディー、マット・ハーディ)

HAEW世界王座戦:アダム・ペイジ(ch)vs.アダム・コール
 オメガ、ブライアンとの抗争を経た
 ペイジの力強い試合運びが際立ちましたね。

 ダーク・オーダーが駆け付けるタイミングが
 劣勢で追い込まれている時ではなく
 反撃の楔を打ち込んだ時というのも今のペイジだからこそという気がします。

 コールもじっくりとした試合運び。
 攻防も立体的に組みあがっていて充実していましたね。

 DとFが流血戦で強烈な絵姿を残している中で
 霞んでいる部分は多少あるものの
 終盤は乱入ネタとROHを彷彿とさせるリングサイドのテーブル葬によって
 上手く盛り上げていって見事に締めくくっていました。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:3/?/22)

Rating:★★★★★

注目試合の詳細

なし

試合結果

@プレ・ショー:レイラ・ハーシュvs.クリス・スタットランダー
Aプレ・ショー:ホックvs.QTマーシャル
Bプレ・ショー:ハウス・オブ・ブラック(マラカイ・ブラック、ブロディ・キング、バディ・マシューズ)vs.デス・トライアングル(Pac、ペンタ・オスクロ)、エリック・レッドバード
@エディ・キングストンvs.クリス・ジェリコ
Aタッグ王座戦、4コーナーズ・マッチ:ジュラシック・エクスプレス(ジャングル・ボーイ、ルチャサウルス)(ch)vs.レッドラゴン(カイル・オライリー、ボビー・フィッシュ)vs.ヤング・バックス
Bフェイス・オブ・ザ・レボリューション・ラダー・マッチ:ワードロウvs.クリスチャン・ケイジvs.キース・リーvs.オレンジ・キャシディーvs.パワーハウス・ホブスvs.リッキー・スタークス
CTBS王座戦:ジェイド・カージル(ch)vs.タイ・コンティ
Dドッグ・カラー・マッチ:CMパンクvs.MJF
E女性王座戦:ドクター・ブリット・ベイカーDMD(ch)vs.サンダー・ローザ
Fジョン・モクスリーvs.ダニエル・ブライアン
Gトルネード・タッグ・マッチ:ダービー・アレン、サミー・ゲヴァラ、スティングvs.AHFO(アンドレード・エル・イドロ、アイザイア・キャシディー、マット・ハーディ)
HAEW世界王座戦:アダム・ペイジ(ch)vs.アダム・コール