AEW:All Out 9/5/21の分析
名勝負 | タッグ王座戦、ケージ・マッチ:ヤング・バックス(ch)vs.ルチャ・ブラザーズ |
好勝負 | AEW世界王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.クリスチャン・ケイジ |
①TNT王座戦:ミロ(ch)vs.エディ・キングストン
②ジョン・モクスリーvs.サトシ・コジマ
試合後鈴木みのるが現れモクスリーをKO。
③女性王座戦:ドクター・ブリット・ベイカーDMD(ch)vs.クリス・スタットランダー
④タッグ王座戦、ケージ・マッチ:ヤング・バックス(ch)vs.ルチャ・ブラザーズ
ケージという閉じられた空間ながら空間構成が見事。
縦横斜め平面的にも立体的にも
どこでもアクションが出来る。
そしてそのアクションを構築論の中で描ける。
両方があってこそ初めて出来る上質なワーク。
手錠による孤立の代替シーンもありアイディアもはまっていますね。
バックスの煽り、ルチャズの手慣れたアクションのチェーン。
両者ともタッグの総体として動いて盛り上げていますね。
流血などのドラマ要素もバッチリ兼ね備えています。
絵作り盛りだくさんなので足し算のプロレスにも近く、
もう少し有機的に描けたかもという思いは一部ありますが、
トップ・クラスのタッグにしてケージ・マッチです。
ぎりぎり名勝負。
⑤カジノ・バトル・ロイヤル
WWEを離脱したルビー・ライオットことルビー・ソーホーが登場し優勝。
⑥ザ・ファイナル・ファイト:クリス・ジェリコvs.MJF
⑦CMパンクvs.ダービー・アレン
アームドラッグ一発、ショルダータックル一発に意味性を持たせストーリー・テリング。
パンクは自分のコンディションを良く分かっていますね。
それ用に構築を考えて臨んでいます。
決してトップ・アスリートではない中で
レスラーとしての構築能力に関しては元々定評がありましたが錆びついていません。
中盤はオーソドックスで見応えに欠ける所もありますが、
これはダービーがパンクの得意とするスタイルではないので許容範囲でしょう。
G2S炸裂でダービーが場外まで転落する等
終盤はダービーの魅力が如何なく発揮される形で攻防。
劇的に見せる術を知っていますね。
最後のフィニッシュも綺麗な幕閉じ。
パンクのフィジカルの欠点が衰えにより大きくなり足を引っ張るのではと心配してましたが、
そんなことはなく大成功に終わりました。
これは今後の試合も楽しみになってしまいますね。
好勝負に届かずも中々良い試合。
⑧ポール・ワイトvs.QTマーシャル
⑨AEW世界王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.クリスチャン・ケイジ
本丸の王座戦をかけてリマッチ。
オメガの不意打ち狙いから始めつつ
クリスチャンが落ち着いて切り返します。
場外のオメガにコーナー上から飛びかかるコンディションの良さも見せます。
オメガはテーブルにサミング、と
ヒール王者として受け手から試合の手綱を引いており、
綺麗に同じ目線で試合を見れてます。
また、それでありながら単独でも動かせるので
任せるのと能動的に動く時との誤差が少ないですね。
後半に入って攻防にかわしあい混ぜてもクオリティは変わらない。
オメガがインパクトに王座を取り返しに行くわけでもなく、
同団体内での王座を変えたリマッチなので
既視感を覚えないかと心配してましたが杞憂に終わりました。
この数え歌は鉄板化できそうですね。
ぎりぎり好勝負。
・試合後ジ・エリートがクリスチャンを襲撃。ジュラシック・エクスプレスも返り討ちに。
そこにアダム・コールがサプライズ登場。救援に駆け付けたかと思いきやザ・エリートに合流。
しかしブライアン・ダニエルソンが現れジ・エリートを一掃。
(執筆日:9/?/21)
Rating:★★★★★
注目試合の詳細
なし試合結果
①TNT王座戦:ミロ(ch)vs.エディ・キングストン②ジョン・モクスリーvs.サトシ・コジマ
③女性王座戦:ドクター・ブリット・ベイカーDMD(ch)vs.クリス・スタットランダー
④タッグ王座戦、ケージ・マッチ:ヤング・バックス(ch)vs.ルチャ・ブラザーズ(新チャンピオン!)
⑤カジノ・バトル・ロイヤル(勝者:ルビー・ソーホー)
⑥ザ・ファイナル・ファイト:クリス・ジェリコvs.MJF
⑦CMパンクvs.ダービー・アレン
⑧ポール・ワイトvs.QTマーシャル
⑨AEW世界王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.クリスチャン・ケイジ