TOPアメリカン・プロレスAEW 2020年 →AEW:All Out 9/5/20

AEW:All Out 9/5/20の分析


名勝負 なし
好勝負 AEW世界王座戦:ジョン・モクスリー(ch)vs.MJF

@ビッグ・スウォルvs.ドクター・ブリット・ベイカー
Aヤング・バックスvs.ジュラシック・エクスプレス
Bカジノ・バトル・ロイヤル(勝者:ランス・アーチャー)
Cブロークン・ルールズ:マット・ハーディvs.サミー・ゲヴァラ
D女子王座戦:ヒカル・シダ(ch)vs.サンダー・ローザ
Eナチュラル・ナイトメアズ(ダスティン・ローデス、QTマーシャル)、マット・カルドナ、スコーピオ・スカイvs.コルト・カバナ、ダーク・オーダー(イヴィル・ウノ、ミスター・ブロディー・リー、スチュ・グレイソン)

Fタッグ王座戦:アダム・ペイジ、ケニー・オメガ(ch)vs.FTR(キャッシュ・ウィーラー、ダックス・ハーウッド)(新チャンピオン!)
 ペイジが暴走モードにありつつも
 何だかんだしっかり連携技するという
 ストーリー・ラインは継続して演出します。

 ただ何度も繰り返している中で少し奥行きはなくなっており、
 物量押しに寄っている印象があります。

 一方のFTRもアブナミドル・ストレッチを決めると
 レフェリーの目を盗んで手を繋いだり、ブラインド・タッチしたりと
 古典的なビール・タッグ・ワーク。

 FTRなので確かに上手くこなしてはいるのですが、
 FTRの真価はもっと動体視力の求められる
 高テンポの展開でこそ発揮されることを考えると、
 こちらにとっても今回の長時間の試合時間設定は凶として出た印象。

 それでも強烈な連携技には引き付けられるし、
 オメガが脚攻めを食らって終盤カットに行けないという展開を受けながら
 繰り広げたニア・フォールの攻防も良かった。

 オメガ、ペイジはタッグ王座戦を十分に盛り上げてくれましたので、
 次のステップが楽しみですね。

 好勝負に届かずも中々良い試合。


Gミモザ・メイヘム・マッチ:オレンジ・キャシディーvs.クリス・ジェリコ

HAEW世界王座戦:ジョン・モクスリー(ch)vs.MJF
 MJFがトップ王座に挑戦とは感慨深い。
 まだ試合としてはキャリアを代表するものが少なく、
 ヒールとしてのキャラは定評があるものの
 トップ・スター感は弱かったですからね。

 試合はお互い心理戦を仕掛けながら
 アクションも一体となって良質な滑り出し。

 スリーパーに対しコーナーを蹴ってひっくり返す古典的動きからMJFが腕攻めへ。
 エプロンでのアーム・バー・テイク・ダウン後リングでしっかりアピール。

 過剰に動きすぎず小物感が出ないようにしているのは成長ですね。

 また、ロジカル且つハードで
 これならメインとして十分に見応えがあります。

 ただ更にギアを上げようと欲張って大流血したところから
 攻防の変調が断絶的になってしまいましたね。

 モクスリーがターンバックルに自ら肩をぶつけて脱臼を治したり、
 MJFの血を自らの体にこすりつけて壮絶感を出す程
 そこの違和感が強調される結果になってしまいました。

 最後技に走らないフィニッシュの仕方は好感が持て、
 そこのご祝儀含みで評価はぎりぎり好勝負。

 (執筆日:9/?/20)

Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ビッグ・スウォルvs.ドクター・ブリット・ベイカー
Aヤング・バックスvs.ジュラシック・エクスプレス
Bカジノ・バトル・ロイヤル(勝者:ランス・アーチャー)
Cブロークン・ルールズ:マット・ハーディvs.サミー・ゲヴァラ
D女子王座戦:ヒカル・シダ(ch)vs.サンダー・ローザ
Eナチュラル・ナイトメアズ(ダスティン・ローデス、QTマーシャル)、マット・カルドナ、スコーピオ・スカイvs.コルト・カバナ、ダーク・オーダー(イヴィル・ウノ、ミスター・ブロディー・リー、スチュ・グレイソン)
Fタッグ王座戦:アダム・ペイジ、ケニー・オメガ(ch)vs.FTR(キャッシュ・ウィーラー、ダックス・ハーウッド)(新チャンピオン!)
Gミモザ・メイヘム・マッチ:オレンジ・キャシディーvs.クリス・ジェリコ
HAEW世界王座戦:ジョン・モクスリー(ch)vs.MJF