50-60年代のプロレス:Best of NWA 1958の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
①ウィルバー・シュナイダーvs.ウォーリー・グラブ(4/25/58)
シュナイダーの距離感の取り方が良いですね。
サブミッションから逃れようとする動きも鋭くリズミカルです。
グラブも良い動きでスポーツライクな清々しさのあるやりとりでした。
後半になるとグラブがヒールとして
荒い打撃を解禁し、チョーク等もする。
この年代でここまで巧みにヒール戦略使っていたかと感心しましたね。
最後の〆方も綺麗でした。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:1/?/23)
②王座戦、3本勝負:エドワード・カーペンティア(ch)vs.バーン・ガニア(5/2/58)
ガニアの綿密なレスリングに
カーペンティアの華やかさがミックスされ
エンタメスポーツとして完成されたベース・ライン。
心理戦もありつつ終盤は技の大盤振る舞いで盛り上げ。
ガニアがボディ・スラム連打も
カーペンティアも何とか凌ぐと
アーム・ドラッグ連打にボディ・プレスでフィニッシュ。
中々派手なフィニッシュ・シーンでしたね。
2本目もクライマックスの演出への意識が高くお見事。
ガニアがスリーパーで追いつきます。
このスリーパーを受けカーペンティアは完全ダウン。
スリーパーの影響が残っているという筋書きで3本目に。
両者一度フィニッシャーまで持っていってる中で
リセットせずに終盤模様を継続させて、それだけで3本目を作ったのは良かった。
ただ最後のスリーパーを食らったカーペンティアが逃れようと
ロープ・ブレイクにいった所で両者もつれて場外転落、
先に戻ったガニアが王座奪取という〆も含めて
消耗戦の印象ばかりが先行してもう少し跳ねる見せ場も欲しかった。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:5/?/20)