50-60年代のプロレス:世界のプロレス レトロ編 鉄人ルー・テーズ1の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
過去に出たビデオ2本をまとめDVD化したもの。
総時間90分。
英語の実況は聞けるものの
日本語の実況、解説はありません。
最初に対戦相手の簡単な説明のテロップが入るだけです。
そのため流智美シリーズに比べると
歴史的背景、レスラー像、関係がわからず面白さ半減です。
更には試合内容の方も格の違いすぎる対戦カードで
2本先取、ストレート勝ちといった試合ばかり。
(2試合目はジョナサンがトップ・レスラーの仲間入りをした試合で良い試合ではあるんですけれど)
3試合目は60分引き分けと聞くだけで
名勝負確実ですがダイジェスト・・・。
只これは無音なところを見ると
完全な映像がないと思われるので一概に責めれないですけど・・・。
残りはシュミットとの一戦。
予期せぬ展開とかあって見ごたえはある良試合ながら
思ったほどスイングせず好勝負には届かない。
総評。
テーズの先進的なプロレスは
今から見ても通じるものながら
逆に古き良きプロレスっぽさをあまり感じない・・・。
今回は収録内容が良くなかったですし、
なにより流智美大先生の解説が
如何に試合に面白さを加えていたかというのを
思い知らされました。
続編には解説がついているらしいので
そちらの方が良さそうです。
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
②NWA王座戦、3本勝負:ルー・テーズ(ch)vs.ドン・レオ・ジョナサン(2/26/55)ジョナサンはヘッド・ロックを、
テーズはアーム・バーを決めていく。
テーズは狙いを頭部に変えヘッド・シザースに捕らえる。
ジョナサンはショルダー・タックルを軽くかわしてみせる。
テーズはロープ・ブレイク時にエルボーを入れたりと負けていない。
テーズは2の舞は踏まんとショルダー・タックルを途中で止めるが
ジョナサンはそんなこと読んでいたとアピール。
流れに乗るジョナサンはボディ・シザースでテーズを苦しめる。
テーズは逃れると挑発する。
しかしこれがジョナサンを勢いづかせることになる。
ジョナサンはラフな打撃を見せるとボディ狙いで攻めていく。
テーズも打撃で応じテーズ・プレスも決める。
組み合うも警戒し合い技を決められない。
ジョナサンがリバース・スープレックスを決めそのままカバー。
テーズはブリッジで立ち上がる。
ヘッド・ロックを決め合い膠着状態に。
ジョナサンはパワー・スラムにボディ・スラムと勢いに乗る。
しかしテーズがドロップ・キック2連発からカバーし1,2,3!
ジョナサンがアーム・ロックにヘッド・ロックで一方的に攻めていく。
テーズはヘッド・ロックをバック・ドロップに返し1,2,3!
⑤NWA王座戦、3本勝負:ルー・テーズ(ch)vs.ハンス・シュミット(7/?/55)
シュミットがラフな攻めを見せる。
テーズもお返しといわんばかりに殴りつける。
テーズはロープ・ブレイク時に拳を叩き込み挑発。
グランドはほぼ互角で上手く切り返し合う。
テーズは脚を、シュミットは腰を狙っている。
シュミットがフルネルソンに捕らえる。
テーズはヒップ・アタックで逃れるとヘッド・シザースなどで首を攻める。
シュミットはテーズをコーナーに押し込み打撃を叩き込んでいく。
テーズがカウンターでテーズ・プレスを決め1,2,3!
後がないシュミットは慎重になっている。
シュミットが一方的に攻めていく。
コーナーに投げつけていきシュミット式バック・ブリーカー!
更にバック・ドロップで1,2,3!
これで1対1!
3本目が開始されるや勢いに乗るシュミットがテーズに襲い掛かる。
スナップ・メアからニー・ドロップ。
そしてジャーマン・スープレックス・ホールドで1,2,3!
シュミットの勝利・・・かと思われたが
テーズが肩を上げていた一方でシュミットの肩はついたままだったとして
テーズの勝利!
試合結果
①NWA王座戦、3本勝負:ルー・テーズ(ch)vs.タム・ライス(8/14/54)(2-0)②NWA王座戦、3本勝負:ルー・テーズ(ch)vs.ドン・レオ・ジョナサン(2/26/55)(2-0)
③NWA 王座戦、3本勝負:ジーン・スニツキー(ch)vs.ルー・テーズ(8/?/67)(無音、ダイジェスト)
④NWA 王座戦、3本勝負:ルー・テーズ(ch)vs.ラフィ・シルバースタイン(4/? /51)(2-0)
⑤NWA 王座戦、3本勝負:ルー・テーズ(ch)vs.ハンス・シュミット(7/?/55)(2-1)