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wXw:Best of wXw 2023の分析


名勝負 なし
好勝負 アクセル・ティッチャーvs.ローレンス・ロマン(1/7/23)

ルチャ・ルールズ:コマンデル、イーグル・ブラン、センザ・ヴォルトvs.アーレス、トレイ・ミゲル、阿部史典(3/12/23)

@アクセル・ティッチャーvs.ローレンス・ロマン(1/7/23)
 プロレスのリズムではない荒々しいポジショニングから始めて
 攻撃性を真っ向からぶつけ合っていきます。

 最初の三分間の濃密具合はワン・オブ・ゼムにはならないものがあります。

 3分経過してロマンが足に狙いをつけますが、
 それもアクセルの抵抗を絡めた流れで見応えあり。

 ロマンの不安定さが時々出るもの
 それ以上の雰囲気出来上がっています。

 終盤もダメージ感の処理の中で
 プロレスの定型の理に落ち着きつつもロマンとしては完全燃焼。
 キャリア・ベストであろう熱戦に拍手が巻き起こりました。

 ぎりぎり好勝負。

A辻陽太vs.アクセル・ティッチャー(1/29/23)
 辻はヨーロッパで受け入れられ
 伸び伸びと縮こまることなくプロレスが出来ています。

 アクセルの手堅いプロレスが下支え。
 
 辻の大柄ながら軽快な技は攻防にフロー感をもたらしますが、
 その風貌に見合う重みをここぞで使い分けて出せるともっと良くなるでしょうね。

 骨子としてかなりしっかりした内容でした。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Bスーパー・ファイト:ルーク・ジェイコブスvs.アクセル・ティッチャー(3/12/23)
 密着状態の中でも
 じっくりとした鬩ぎ合いと華やかさを上手く両立させています。

 打撃戦でヒート・アップしていく流れも定番ながら雰囲気あり、
 良い塩梅で世界観を描いていますね。

 動き方は面白いので後は切れ味がもう少し高ければ好勝負だったか。

 好勝負に少し届かず。

Cルチャ・ルールズ:コマンデル、イーグル・ブラン、センザ・ヴォルトvs.アーレス、トレイ・ミゲル、阿部史典(3/12/23)
 メキシコ、日本、ヨーロッパ、アメリカ。
 各国の逸材を取りそろえたこのカード、ワクワクしますよね。

 切れ味鋭い動きで全員が躍動。

 全員でドロップ・キックしたり、
 数珠打ちしていって最後の阿部が自らにナックルして全員ダウンする等
 お祭り要素もあって楽しい内容になっています。

 連携という点では物足りなさもありますが、
 普段タッグを組んでいるイーグル、センザが最低限のものを提供してくれていました。

 ぎりぎり好勝負。

D16CG決勝、統一世界王座戦:入江茂弘vs.アクセル・ティッチャー(3/12/23)
 入江の認知度も上がり定型に寄らずとも形整えずとも
 行ったことそのものに対して感度高く反応してくれるようになっていますね。

 10分経過し徐々にギアあげて重量感のぶつかり合い。
 それも上げるだけでなく調整の部分も成功しています。
 スリーパーを巡る攻防も見応えあり。

 もう少しじっくり見たい所もありますが、複数戦行うトーナメントなので仕方ないか。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/23)