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wXw:Best of wXw 2023 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 NORTH王座戦:レオン・スレーター(ch)vs.ピーター・ティハーニ(9/9/23)

@wXw統一世界王座戦:入江茂弘(ch)vs.ルーク・ジェイコブス(5/27/23)
 入江は受けている際の試合への貢献性が弱いですね。
 相性は良いはずなんですが、
 それぞれ同じクオリティ・ラインでの試合運びに終わっています。

 クライマックスのロープを使ったラリアットの打ち合いは中々見応えがありましたが、
 それだけで覆すには至らず。
 ハード・ヒッティング以上の何かが見たかった。

 平均的な良試合。

Aイーグル・ブランvs.マイケル・オク(7/8/23)
 演舞としての動きと観客を乗せる呼吸と振る舞い。
 
 ハイ・フライに頼る必要のないオクの上質な試合運びにフォローされながら
 イーグルもまた以前ほどムーブに頼らず自分の魅力を出していきます。

 オクの得意技を返していくイーグルの粘りに観客も盛り上がります。

 一部微妙なシーンもなくはないが
 オクの意図に適切に乗ってクオリティを積み上げていきました。

 好勝負に少し届かず。

BNORTH王座戦:レオン・スレーター(ch)vs.ピーター・ティハーニ(9/9/23)
 合同興業とはいってもリングはNORTHの方なのでピーターはアウェイの位置づけ。

 次世代のスターである2人が
 俊敏な動きで張り合い、
 そして相手の流れを断ち切って競い合う火花バチバチの攻防。

 ヨーロッパの未来が見えるアクションが熱かったですね。

 最後まで両者の才気あふれる攻防に魅了されました。

 ぎりぎり好勝負。

Cノー・ホールズ・バード:ドーヴァーvs.イカルス(9/22/23)
 仲違いした元友人の対決。
 序盤から流血して場外、花道、と場を広く使いながら攻防。

 ドーヴァーはゆったりと間を置きますが、
 使いこなせてはおらず力不足。

 イカルスは流血していることで
 デフォルメ・ヒールっぷりが似合っているもののまあまあ。

 有刺鉄線や画鋲にターンバックル外し、と演出は盛りだくさん。
 両膝ついた状態でドーバーが拳を顔に打ち込んでいくったりと混んでいく等
 デス・マッチ風味にも手を出しましたが、
 如何せん見せ方が粗いのでクオリティは上がらず。

 まあまあ良い試合程度。

Dアーレス、グリンゴ・ロコ、ラティゴvs.イーグル・ブラン、センザ・ヴォルト、マイクD(9/23/23)
 海外で旋風を巻き起こしているルチャ勢がwXwに襲来。

 派手な動きで盛り上げ、トリオ・ワークも盤石です。

 対するイーグル、センザもヨーロッパが誇るハイ・フライヤーですから
 化学反応が生まれている程ではないにしろ
 そのレアな共演は実に盛り上がりました。

 ただそのアクションに一人段取り悪いマイクDが足引っ張っていましたね。
 何故ここにマイクDを入れ込んでしまったのか謎です。
 
 意欲的にクリエイティブな攻防を生み出しつつ
 終盤はボリューム感も意識していて最後に印象でぐっと押し上げました。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:12/?/23)