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wXw:Ambition 11 8/8/19の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

トロントにて今年2度目のAmbition開催。

@AMBITION 1回戦:ティモシー・サッチャーvs.アレキサンダー・ジェームス
AAMBITION 1回戦:ダニエル・マカベvs.ボビー・ガンズ
BAMBITION 1回戦:ダニエル・ガルシアvs.バック・ガンダーソン

CAMBITION 1回戦:ウォルターvs.マイク・ベイリー
 ベイリーは決して打撃の当たりが弱い訳でも
 サブミッションを使いこなせていない訳でもないけれども
 プロ格的世界観に放り込まれて
 ウォルターみたいな圧倒的体格差の相手だった場合に
 リアリティーのある打開策を見出せるかというと実に厳しい。
 ウォルターのフィニッシュが少し世界観に乗って光ったぐらいで、
 他のスポットのない時間帯は魅せるに乏しい。
 残念な5分間でした。
 悪くない試合。

DAMBITION 準決勝:ティモシー・サッチャーvs.ダニエル・マカベ
 こちらも体格差はあるのだけれども
 静かなレスリングにおいて
 極める前の攻防を見せることができるので
 プロ格的世界観では全然違ったクオリティとなります。
 ポジション、それぞれの腕、脚の入れ方に意味性があるので
 ディティールにおいて誰もができるスポット以上の見応えがあります。

 かなりプロ格に寄せても良かったように思うが
 表面的な見栄えにも後半は歩み寄っている。

 ただ打撃"技"を押し出す余り
 最後延髄切り一発でダウン・カウント9で
 起き上がったところに平手打ちを3発打ってカウント10というのは
 この世界観でも余りにリアリティがないように見えます。 

 前半はUWFから現代に一歩踏み込んだのに
 後半は猪木に異種格闘技戦時代に逆行したようなな9分間。

 まあまあ良い試合。

EAMBITION 準決勝:ウォルターvs.ダニエル・ガルシア

Fスーパー・ファイト:石川雄規vs.タイソン・ダックス
 通常プロレスのレスリングには近いものの
 レスリングを重く、根幹に見せなければならないという共通認識はある。

 それでもコンセプト大会で、相手が石川だと気負いそうなものだけど
 タイソンはあくまで通常プロレスの理で
 今回の試合を捉えている。

 通常プロレスで100点のことが0点に、0点なことが100点になる世界でもないですしね。
 自分が理解していない、虚空の理に任せて知ったかぶりするよりもずっと良い。
 
 石川が受けて、受けての逆転、という構成上
 そういう境地に至りやすかっただろうとは思いますが、思わぬ良い仕事をしました。
 ちなみに試合時間は13分でした。
 まあまあ良い試合。

GAMBITION 決勝:ウォルターvs.ティモシー・サッチャー
 ビッグ・マンによる密接したレスリングの鬩ぎあいは悪くないし、
 打撃のKO要素とサブミッションでの一発逆転性
 両方を混ぜ込んでいるのは間違いではない。
 ただ打撃の張り合い等通常プロレス的シーンも散見され、
 そうなると攻防のストーリー性が通常プロレスより弱いという印象が強まる。
 数え歌ながらこの世界観では成功できなかった。
 試合時間も10分。
 平均レベル。

 石川が再びレジェンド扱いで迎えられ、
 トーナメントも嬉しくなるラインナップで
 カード自体は過去最高にワクワクしたのですが、中身は肩透かし。
 どれか1カードくらいヒットするかと思ったのですけどね。
 残念です。

 (執筆日:9/?/19)

Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@AMBITION 1回戦:ティモシー・サッチャーvs.アレキサンダー・ジェームス
AAMBITION 1回戦:ダニエル・マカベvs.ボビー・ガンズ
BAMBITION 1回戦:ダニエル・ガルシアvs.バック・ガンダーソン
CAMBITION 1回戦:ウォルターvs.マイク・ベイリー
DAMBITION 準決勝:ティモシー・サッチャーvs.ダニエル・マカベ
EAMBITION 準決勝:ウォルターvs.ダニエル・ガルシア
Fスーパー・ファイト:石川雄規vs.タイソン・ダックス
GAMBITION 決勝:ウォルター(優勝!)vs.ティモシー・サッチャー