TOP他大陸のプロレスwXw →wXw:Best of wXw 2018 part.2

wXw:Best of wXw 2018 part.2の分析


名勝負 ウォルターvs.ザック・セイバーJr.(5/18/18)
好勝負 wXw統一王座戦:イルヤ・ドラグノフ(ch)vs.ウォルター(5/5/18)

ザック・セイバーJr. vs.デイヴィッド・スター(5/9/17)

@ザック・セイバーJr. vs.ラッキー・キッド(4/21/18)
 セイバーが圧倒的なレスリング・テクニックを披露。
 キッドは独特のキャラ・アピールをしつつのハイ・フライング。
 これに対して感情的なリアクションを見せ、
 苛立ちから更なる怖さを見せるセイバーの素晴らしさ。
 箒を最大限に輝かせます。
 とはいっても攻守偏った状態ならまだしも
 同じ領域での思考が必要な終盤の攻防に限っては
 キッドのスキルの無さが足を引っ張っている。
 上手く攻防の量は増やせているものの
 一線を越えたと言えなかったのはキッドのせい。
 好勝負に少し届かず。

AwXw統一王座戦:イルヤ・ドラグノフ(ch)vs.ウォルター(5/5/18)
 イルジャがウォルターのチョップをかわしてチョップ。
 押されたウォルターは猪木アリ状態に。
 こういう所が演出上手いですよね。
 ウォルターは腕の痛みをセルすると同時に
 それ故に打撃を打ち込む際に
 体勢が崩れた感じにするのですが、
 それがラフな雰囲気を生み出すのにも貢献している。
 後半にかけて見せる、えげつないサブミッションは
 これがMatchではなくWarであることを演出している。
 それに加えて得意技の攻防という要素も
 かなりしっかりしていましたね。
 私的なこのマッチアップの意味合いを詰め込んだ内容。
 文句なしに好勝負。

Bザック・セイバーJr. vs.デイヴィッド・スター(5/9/17)
 好調なコンディションを維持する2人。
 じっくりとしたサブミッションの掛け合いから
 クイックの返し合いまで
 様々なペース・コントロールの利いたレスリングをまずは見せます。
 ヒール役のセイバーがイラついて打撃に。
 これに対するスターのチョップに敢えてダウン受け。
 今回はダメージ耐性を弱めにして緩急をつける形。
 スターのラリアット戦法も映えますが、
 ここまでやるならヘタレ要素も加えても良かったかも。
 少しとっちらかっていてトップ・レスラー対決という芯は弱いものの
 2人のテクニックと荒々しい激情は十分に感じられる内容です。
 大大会でもないので問題ないでしょう。
 ぎりぎり好勝負。

Cウォルターvs.ザック・セイバーJr.(5/18/18)
 この数え歌は一切外さないですね。
 序盤はスーパー・ハードな打撃の打ち込み合い。
 そのレベルは相変わらず世界一で
 過去の数え歌と比べて高低は語れない。
 ウォルターが場外からリングに投げ入れれば
 セイバーも戻ろうとするウォルターにロープを使ったドラスク。
 一歩も譲らずに潰しあっていきます。
 一つ一つの動きが全て重要な攻防の数珠。
 またしても見事なマスターピースを作りました。
 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:6/?/18)

Dピート・ダンvs.ウォルター(8/1/18)
 なぜかShotgunで実現してしまった最高のカード。
 逆にShotgunだからこそ組みやすかったのか。
 ピートがWWEのお墨付きがついて大物になってしまっただけに
 他と同じようにウォルターもドミネイトを許されない様子。
 ウォルターのパワフル・ファイトとピートの腕攻め。
 どちらも主導権を握れない攻め合いになっています。
 間違いのないクオリティはありつつ
 本来の構成よりも非効率な作りも散見されます。
 フィニッシュ含め、この程度が落とし所にならざるを得なかったのかな、という印象。
 ビッグ・マッチで再戦を組んで欲しいですね。
 中々良い試合程度。
 (執筆日:8/?/18)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ザック・セイバーJr. vs.ラッキー・キッド(4/21/18)
AwXw統一王座戦:イルヤ・ドラグノフ(ch)vs.ウォルター(5/5/18)
Bザック・セイバーJr. vs.デイヴィッド・スター(5/9/17)
Cウォルターvs.ザック・セイバーJr.(5/18/18)
Dピート・ダンvs.ウォルター(8/1/18)