TOP他大陸のプロレスwXw →wXw:16 Carat Gold Night Two 3/10/18

wXw:16 Carat Gold Night Two 3/10/18の分析


名勝負 wXw統一王座戦:ジョン・クリンガー(ch)vs.ウォルターvs.イルヤ・ドラグノフ
好勝負 16CGT準々決勝:ティモシー・サッチャーvs.ラッキー・キッド

@#1コンテンダーズ・マッチ:RISE(ダ・マック、アイヴァン・キーフ)vs.ジェイFK(フランシス・カスピン、ジェイ・スキレット)vs.マーク・ハスキンス、マット・サイダルvs.モンスター・コンサルティング(アヴァランチ、ジュリアン・ネロ)
A16CGT準々決勝:キース・リーvs.クリス・ブルックス

B16CGT準々決勝:ティモシー・サッチャーvs.ラッキー・キッド
 怪奇ペイントのキッド。
 そんな80年代ギミックは認めないとばかりに
 70年代無骨ファイトのティモシーが制裁的なハードな打撃を叩き込みます。
 ティモシーの硬派なスタンスにハードヒットが加われば向かう所敵なし。
 しかしキッドもスカッシュマッチまで行かないところで
 抵抗して意外にバランスの良い攻防となっています。
 ティモシーが受けを受け入れつつも
 それはエネルギーを溜めて、溜めて、
 キレて爆発させるためのものであると気運を感じさせているので
 強さを失わせるような受けすぎと思わないのがポイントですね。
 観客としてティモシーの掌で踊らされる
 面白みがギュッと詰まった内容です。
 クライマックスのシークエンスの持って行き方も見事でしたね。
 ぎりぎり好勝負。

C16CGT準々決勝:デイヴィッド・スターvs.トラヴィス・バンクス
D16CGT準々決勝:アブソリュート・アンディvs.マット・リドル
Eアレキサンダー・ジェームスvs.ジョナ・ロック

Fショットガン王座戦:ボビー・ガンズ(ch)vs.マイク・ベイリー
 蹴りにいつにもない鋭さ、ハードさがあり、
 開始するなり蹴りの耐え合いに演舞で一気に持って行きます。
 アンディがエプロンを使っての攻撃で主導権を掴むと指攻め。
 テンポを落とさず維持していますが、
 やっている内容としてはもう少しテンポを落とすべき。
 ベイリーのダウン表現ももっとあって良いのですが、
 それは試合時間が13分と決して長くないせいでしょう。
 それでもガンズの指攻めは苛烈で
 観客をストーリー・ラインにぐいぐい引っ張りこんでいきます。
 特にテーピングを使ってベイリーの指を固定するという
 合法的な凶器攻撃?でストーリー・ラインを見事に完結させました。
 ただそこからベイリーが一進一退を見せたいところですが、時間が足らず。
 今でも終盤のクオリティは中々のものがありますが、
 ベイリーの攻めの比率をもう少し上げられると益々良くなっていました。
 予想を超える内容で試合時間設定がひたすらに惜しい。
 好勝負に少し届かず。 

G女子王座戦:トニー・ストーム(ch)vs.メラニー・グレイ

HwXw統一王座戦:ジョン・クリンガー(ch)vs.ウォルターvs.イルヤ・ドラグノフ
 ウォルターが急遽3ウェイに変更になったと告げると
 登場したのはまさかのイルヤ。
 これに動転したクリンガーはRISEをいきなり乱入させますが、
 ウォルター、イルヤが協力して排除。
 クリンガーが逃げようとして戻され制裁を受けるという
 ブック要素が強い序盤で掴みとしては弱め。
 3ウェイ要素も薄く1vs.1ベースなので面白みも同じく。
 ただ1vs.1のベース・ラインが強烈。
 ヘビー級だからと特殊な工夫はこらさず
 真っ直ぐのぶつかり合いで繋いでいきます。
 クリンガーも上手くリングに絡んできますね。
 ヒールとしての空気読み方が冴えている。
 イルヤはウォルターの荒ぶる攻めを受け止めて
 チョップで胸を真っ赤に、
 いや通り越して紫色になっていますが、
 驚異的な粘りで試合の熱量を膨張させていきましたね。
 昨年の16 Caratの試合の踏襲ですが、
 3ウェイ&お膳立てのストーリー・ラインのお陰で
 昨年よりもすっと見ていて入ってきましたね。
 レスラー、団体、観客が完全一致して
 最後の来るべき瞬間まで右肩上がりで高ぶり続けた驚異的な試合です。
 wXwのMOTYでしょうね。
 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:3/?/18)
DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

なし

試合結果

@#1コンテンダーズ・マッチ:RISE(ダ・マック、アイヴァン・キーフ)vs.ジェイFK(フランシス・カスピン、ジェイ・スキレット)vs.マーク・ハスキンス、マット・サイダルvs.モンスター・コンサルティング(アヴァランチ、ジュリアン・ネロ)
A16CGT準々決勝:キース・リーvs.クリス・ブルックス
B16CGT準々決勝:ティモシー・サッチャーvs.ラッキー・キッド
C16CGT準々決勝:デイヴィッド・スターvs.トラヴィス・バンクス
D16CGT準々決勝:アブソリュート・アンディvs.マット・リドル
Eアレキサンダー・ジェームスvs.ジョナ・ロック
Fショットガン王座戦:ボビー・ガンズ(ch)vs.マイク・ベイリー
G女子王座戦:トニー・ストーム(ch)vs.メラニー・グレイ
HwXw統一王座戦:ジョン・クリンガー(ch)vs.ウォルターvs.イルヤ・ドラグノフ(新チャンピオン!)