WXW:16 Carat Gold 2011 Day Three 3/13/11の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | リーダーズ・オブ・ザ・ニュー・スクール(ザック・セイバーJr、マーティン・スクール)vs.アダム・コール、カイル・オライリー |
2枚です。
@準決勝:サミ・カリハンvs.デイビー・リチャーズ
カリハン自体にも原因があるものの機動力がまったく活きず
打撃の打ち合いも中途半端になっています。
切り返しを積極的に作るも他の部分とフィットせず
フィニッシュにも首を傾げざるを得ない。
知名度のある選手同士の対決にも関わらず失敗した内容で、少し悪い試合。
Aコルト・カバナ、エミル・シトッチvs.マーク・ハスキンス、鈴木鼓太郎
低いレベルで合わせていて妥協しすぎ。
特にハスキンスが手抜きした試合運びです。
シトッチはカバナに影響されて緩くなっている。
鈴木は部外者で終盤もカバナが適当にルールズ。
悪い試合。
B準決勝:潮崎豪vs.ビッグ・ヴァン・ウォルター
体格差で劣る構図の中潮崎はその中でどう立ち向かうか。
それを売りにしてはいるものの上手く行えてはいません。
両方の良さを出す方法が見つけられていないんですね。
終盤の攻防も1ステージ下がる場面もあり適切とはいえない。
だらだらとチョップの打ち合いとかやっている時間帯ではないんですよ。
最後のフィニッシュの仕方自体は良かったけどこれまた繋ぎ方を考えないと。
悪くない試合。
C佐々木義人vs.アックスマン
何の意図も含んでいない行動では
お互いの間に何も芽生えなくても当然です。
そして単独の行動としてお金を払うべき物をどちらも持ち合わせていないのです。
危険技で盛り上げただけの内容。
ひどい試合。
Dジョニー・モスvs.ジョン・ライアン
Ambitionに近い形ですね。
シュート・スタイルという程ではないが
真剣にレスリングに向き合った形で、
逆さまになって張り手を打ち合うシーンがあったりします。
またサブミッションも少し強調されています。
真面目に取り組んでいるのを見て悪い印象は抱かないが
それでもこのレベルだと見ていて少々辛い所があるのは否めない。
少し悪い試合。
Eタッグ王座戦:OTC(ch)vs.ザ・マインド
リングでアピールしているOTCを黙らせようとボーンズが現れ、
1対2を打開しようと相方が現れるというスタートですが、
すぐにOTCの味方が乱入してボーンズをはめるフィニッシュ。
スキットも同然の内容でタッグ王座がかかっている事に後で気がつきました。
たいした事していないのに動きの崩れも目立ちましたね。
ひどすぎる試合。
FWXW統一王座戦:関本大介(ch)vs.エル・ジェネリコ
ジェネリコがしっかり関本という存在感を強く意識して接している。
体が触れる前からそういう意識で持って構図作りをはじめるのは素晴らしい事です。
関本も本当の意味でレスラーとしての充実度を試されることになりました。
構図から素晴らしい物を生み出したとは言い切れないが
小さいものも激しいものも全て注目に値する物を生み出している。
終盤になると1つ1つの技により注目が集まるようになっている。
そのため関本が疲労度を感じさせない技を出しても
パワフルである事にそれ以上の価値があり1日目、2日目のような悪い印象は抱かない。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Gリーダーズ・オブ・ザ・ニュー・スクール(ザック・セイバーJr、マーティン・スクール)vs.アダム・コール、カイル・オライリー
コールが観客の思い通りに動かず煽り、
スクールがアスリートとしての身のこなしを見せて感嘆させます。
スクールは思ったより見せ方も分かっていますね。
ナックル・ロックや挑発はその使い方に比べ、
実行自体が不完全でまだまだ若いな、スターになりきれていないな、と思わせるものの
その後のお互いの独創的な連携技は若いからこその代物。
終盤はかなりボリュームのある攻防を見せましたね。
一部分に関しては無頓着な所もあるものの
米独の同じスタイル、同じ力量を持つ物同士が思いっきりぶつかって面白くならない訳がない。
素晴らしい試合でした。
ぎりぎり好勝負。
H決勝:サミ・カリハンvs.ビッグ・ヴァン・ウォルター
ウォルターがいきなりパワフルなラリアットを決めてスタート。
カリハンは人気が高いのでこれも良いかもしれません。
ウォルターはこれまでの中で一番気合の入った試合運びで
相手をダウンさせておくに値する攻撃を繰り出します。
リングアウト・ネタまで加えて1本の強烈なラインを作り上げましたね。
ただその割りにカリハンが反撃する後半は大味。
ここまで強く作り上げたウォルターを切り崩す醍醐味はなく
ストレッチ・マフラーも最後の一押しに過ぎません。
一本調子でも、もっとクオリティは押し上げられたのに、と思います。
平均的な良試合。
総評
前半は低調なもののWXW王座戦とタッグが素晴らしい試合に。
その流れにのって決勝も決勝に値するクオリティとして大会を締めました。
DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日:6/4/11)
注目試合の詳細
Gリーダーズ・オブ・ザ・ニュー・スクール(ザック・セイバーJr、マーティン・スクール)vs.アダム・コール、カイル・オライリーオライリーvs.セイバーで試合開始。
構えあっているとコールがタッチして入ってくる。
組みはなれる。
コールがエルボー。
エルボーの打ち合いに。
平手打ちの打ち合い。
額を突き合わせるもコールが下がりタッチ。
ポジションの取り合い。
オライリーがアーム・バーを狙うも防がれる。
セイバーがアーム・バーを狙うも防がれる。
スカルと交代。
スカルが回転して腕を取り返す。
手を折る。
オライリーが回転しわきの下に頭をいれスープレックス。
ヘッド・ロック。
ロープに振られショルダー・タックル。
スカルが胸をつく。
つき返され平手打ち。
オライリーの構えた拳にびびってしまうもチョップ。
倒してカバー。
すぐに返される。
ナックル・ロック。
その状態でエルボー、蹴りを打ち合う。
スカルが倒し、ロープに走ったオライリーにソバット。
背中に蹴り。
オライリーがコールにタッチ。
スカルがバックを取り自陣へ。
タッチしたセイバーが蹴り。
エルボー・ドロップ。
タッチすると2人で脚を絡め回転して叩きつける。
タッチすると2人でロープに振る。
ドロップ・トー・ホールドからニー・ドロップ。
タッチすると2人で蹴りによる挟み撃ち。
入ってきたオライリーを倒すとコールに絡め2人でキャメル・クラッチ。
交代したスカルが胸に張り手。
コールをロープに振り飛びつく。
コールがキャッチ。
オライリーも入って横につく。
防ごうと入ってきたセイバーを蹴り倒すと2人でスカルを投げる。カウント2。
コールが場外のセイバーにトぺ・スイシーダ。
オライリーがスカルにアーム・バーを決めるもロープに逃げられる。
タッチすると2人でスカルに蹴り。
コールがセカンド・ロープからフライング・レッグ・ラリアット。
オライリーが腰にニー・ドロップ2発。カウント2。
セイバーを蹴り倒してから胸を蹴り飛ばそうとする。
スカルが丸め込むもレフェリーはリングに入ろうとするセイバーを抑えている。
オライリーが蹴り倒しタッチ。
反撃しようとするスカルに合体のフラップジャック。カウント2。
コールがブレーン・バスター。
交代したオライリーがエルボー。
スカルが打ち返し連続で打撃。
オライリーはコーナーを使って裏に回るとバック・ブリーカー。カウント2。
スカルはオライリーの攻撃をかわすと入ってきたコールも捕まえ2人同時にネック・ブリーカー。
両者ダウン。
スカルがタッチ。
セイバーはオライリーの攻撃をかわすとコールを蹴り倒す。
リープ・フロッグにいったオライリーを倒す。
ロープに押すと胸にヘッド・バッドを決めたオス。
オライリーの蹴りをかわすと飛びつきアーム・バー。
コールがカット。
スカルはオライリーの攻撃をかわしエプロンのコールに誤爆させる。
2人でオライリーに蹴り。
スカルが場外のコールにムーンサルト。
セイバーがオライリーにライガー・ボム。カウントは2。
オライリーとセイバーがソバットを耐えながら打ち合う。
同時に張り手に蹴りで崩れる。
両者タッチ。
コールがスカルをキャッチして担ぎネック・ブリーカー。カウント2。
スカルがカウンターで蹴り。
セカンド・ロープからとびコード・ブリーカー。
コールがスカルのバックを取る。
セイバーが三角跳び延髄切り。
スカルが担ぎダブル・ニー・バック・ブリーカー。カウント2。
スカルがコールを起こそうとする。
コールがジョー・ブリーカー。
交代したオライリーがけりを放つ。
スカルがかわしソバット。
オライリーのクローズラインをかわしタッチ。
オライリーがセイバーを蹴り倒す。
コンボから水面蹴りへ。
かわされるも蹴りを受け止めレッグ・ロック・バック・ドロップ。カウント2。
シャープ・シューター。
スカルが入り蹴りつけるもオライリーは耐えて離さない。
もっと打ってみろと挑発。
スカルの蹴りを受け止めるとドラゴン・スクリュー。
そして2人まとめてのシャープ・シューター。
ロープ・ブレイク。
2人でオライリーにエルボーを打ち込みジャンピング・キック。
ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
オライリーはロープを掴んで防ぐと蹴り上げる。
スカルを担ぐとブラインド・タッチしたコールがスーパー・キック。
オライリーがセイバーにトリプル・スープレックス。
最後はコールが合体してDDTに変化させ更にジャーマン。カウントは2。
合体技を狙う。
スカルがオライリーを引き摺り下ろして防ぎ、セイバーがコールを丸め込み。カウント2。
コールがコーナー上へ。
スカルが蹴り。
スーパープレックスを狙う。
コールが耐えるのセイバーも駆けつける。
オライリーが殴りつけてスカルを引き摺り下ろしセイバーに雪崩式バック・ドロップを狙う。
スカルがオライリーにサンセット・フリップ・パワー・ボムを決めるもセイバーにも連鎖。
一人コーナー上に残ったコールがスカルに飛びつきカナディアン・デストロイヤー。
カバーするもカウントは2。
スーパー・キックへ。
スカルが受け止めコールにスーパー・キック。
オライリーがスカルにスーパー・キック。
セイバーにもスーパー・キック。
セイバーは耐えるとスピニング・ハイ・キックへ。
かわされるも二段目がヒット。
コールがセイバーにスーパー・キックで全員ダウン。
オライリーとスカル、セイバーとコールが両膝を突いた状態でエルボーを打ち合う。
別の組み合わせで打撃を打ち合いながら起き上がる。
セイバー、スカルが胸への張り手を打ちまくる。
胸にヘッド・バッド連発。
ロープに振り突進。
オライリーがセイバーにショルダー・スルーを決め場外に落とす。
コールがスカルに蹴りをいれツームストン。
そのまま持ち上げるとスパイク・ツームストン。
カバーするもセイバーがカット。
オライリーがセイバーを落とそうとする。
セイバーは体勢を入れ替えるとエプロンに留まったオライリーを蹴り倒す。
ロープ越しに跳びダブル・ストンプ。
スカルはコールを逆さつりにするとツリー・オブ・ウォーの要領でダブル・ニー。
頭部を蹴り上げる。
セイバーが胸を蹴り飛ばす。
2人でコールをカバーするもカウントは2。
ファルコン・アロー+ミサイル・キックを続けて叩き込みカウント3。
セイバー、スカルの勝利!
試合後握手をかわしスカルはニュー・スクールのTシャツを相手に渡す。
試合結果
@準決勝:サミ・カリハンvs.デイビー・リチャーズAコルト・カバナ、エミル・シトッチvs.マーク・ハスキンス、鈴木鼓太郎
B準決勝:潮崎豪vs.ビッグ・ヴァン・ウォルター
C佐々木義人vs.アックスマン
Dジョニー・モスvs.ジョン・ライアン
Eタッグ王座戦:OTC(ch)vs.ザ・マインド
FWXW統一王座戦:関本大介(ch)vs.エル・ジェネリコ
Gリーダーズ・オブ・ザ・ニュー・スクール(ザック・セイバーJr、マーティン・スクール)vs.アダム・コール、カイル・オライリー
H決勝:サミ・カリハン(優勝!)vs.ビッグ・ヴァン・ウォルター