TOP他大陸のプロレスWXW →WXW:16 Carat Gold 2011 Day One 3/11/11

WXW:16 Carat Gold 2011 Day One 3/11/11の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間55分です。
@4コーナー・マッチ:カイル・オライリーvs.マーティ・スカルvs.アックスマンvs.カールステン・ベック
 それぞれが触発されハードな蹴りを繰り出します。
 細かい粗はあるし、後半の排除、混じり方は上手くはないけれども
 全編を通して気持ちが途切れていないので試合に集中し続ける事が出来ますね。
 このスタイルをリードするオライリーが一番輝いていましたね。
 またスカルはオライリーと面白い攻防が出来るかもしれないと思わせる動きで、
 オープニングであると同時に3日目の良い予告にもなっていますね。
 平均より少し上。

A1回戦:佐々木義人vs.カーニッジ
 序盤のレスリングは特に粗はないもののリズムは生めていません。
 その後、変な耐えあいに走ったものの只のチョップで倒しており何がしたかったのか意味不明。
 場を考慮せずに動いているんですね。
 カーニッジはムーブを出鱈目に組み合わせるし、
 最終的にはどっちも見てられない醜態を晒した格好で幕引き。
 ひどい試合。 

B1回戦:コルト・カバナvs.ザック・セイバーJr
 セイバーは売りにしている蹴りは物足りないのものの
 実はレスリング・センスの方で良い物持ってそうなんですよね。
 カバナという事でコメディーがかってはいますが、
 上質なヨーロピアン・レスリングをじっくり堪能できます。
 レフェリーの絡みはいらないが、その後打撃でシリアスに戻して
 最後は魔法のような切り返し合いで幕を閉じて見せました。
 平均的な良試合。
 
C1回戦:アダム・コールvs.マーク・ハスキンス
 まずはハスキンスが腕攻め。
 いきなり!?という気もするが、踏みつけたりと見せ方は考えられていますね。
 しかし張り切りすぎていてコールのヒールの印象を薄めてしまっています。
 中盤からは分かりやすい展開ですが
 それ程難しい事をしていないのにわざとらしさが見えてしまったのは駄目ですね。
 悪くない試合。

D1回戦:潮崎豪vs.ジョニー・モス
 ヘビー級としてゆったり雰囲気を作り上げます。
 中盤は個人依存でこのカードである意味合いは薄め。
 しかしモスは潮崎が相手にも関わらず萎縮せずしっかりアピールできています。
 求められている互角の攻防をした上で、
 潮崎がメジャーとして力を見せつけ、
 モスも粘る事で自分の価値を残しながら終了です。
 平均レベル。

Eビッグ・ヴァン・ウォルターvs.リコ・ブシドー
 巨人を脚攻めで殺すのは定番ではあるけれども
 シュート・スタイルのリコは幅が狭く
 やたらロー・キックばかりしている印象。
 当然この2人に蓄積を見せる才があるはずもなく・・・。
 普通に戦うシーンではウォルターが圧倒しすぎだし試合は大きく崩れていましたね。
 最後はパワー・ボムで呆気なくフィニッシュ。
 たいしたレスラーでもないけどAmbition 2の優勝者がこれでは・・・。
 ひどすぎる試合。

Fデイビー・リチャーズvs.ジョン・ライアン
 デイビーが自ら引いて相手に攻めさせ試合を作っています。
 これでライアンが魅力的なムーブを出せるなら良いのだけど一切見られず。
 そうなると形骸化していまいち見ていてものれないですね。
 最後はライアンに投げさせておいて一気に収束させました。
 まさにデイビーの一人舞台といった所。
 平均レベルです。

Gサミ・カリハンvs.トミー・エンド
 カリハンが上手く観客を巻き込んで掴みに成功。
 中盤は普通の内容でしたが、
 打撃の打ち合いを起点としてしっかり捉えているのと
 それぞれの攻めのラッシュが確立されているので
 自然と鬩ぎ合って盛り上がりました。
 最後はストレッチ・マフラーで上手く
 それまでの流れをまとめあげましたね。
 まあまあ良い試合。
 
Hエル・ジェネリコvs.鈴木鼓太郎
 序盤ではどこで動かしたいか相手に伝えていて
 相手のリズムを知り合う時間となっています。
 しかし知り合う事だけが目的にはなっておらず
 戦いとしてもちゃんと観客に見せれる物になっています。
 鈴木は自分が使うにしても相手の必殺技、ブレーン・バスターにはもっと配慮を示すべきでしたが、
 中盤も微妙な変化を操り盛り上げていきます。
 丸め込みの応酬でリズムをつけ、打撃と両者ダウンで雰囲気までも付与しました。
 終盤は鈴木がNoahの王者である事が利いたか、
 ジェネリコがやや引き出しを出し切れなかった印象があるものの良い攻防でした。
 中々良い試合。

IWXW統一王座戦:関本大介(ch)vs.バッド・ボーンズ
 ショルダー・タックルを耐えあうといった定番シーンを
 そこからの変化と1セットにして捉えているのは良いものの
 その方法論に頼りすぎでちょっと1パターン。
 まったりとした中盤後は単純な気合返しから投げで盛り上げましたが、
 関本には良くある事だがそれまでの過程の重さを感じさせないフィニッシュで幕。 
 平均より少し上。

総評
 特筆すべき試合はないが元々カードを組んだ時点で抑え目にしてありますからね。
 その安定した内容、楽しめる事を素直に褒めれば良いのでしょう。
 (執筆日:6/9/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@4コーナー・マッチ:カイル・オライリーvs.マーティ・スカルvs.アックスマンvs.カールステン・ベック
A1回戦:佐々木義人vs.カーニッジ
B1回戦:コルト・カバナvs.ザック・セイバーJr 
C1回戦:アダム・コールvs.マーク・ハスキンス
D1回戦:潮崎豪vs.ジョニー・モス
E1回戦:ビッグ・ヴァン・ウォルターvs.リコ・ブシドー
F1回戦:デイビー・リチャーズvs.ジョン・ライアン
G1回戦:サミ・カリハンvs.トミー・エンド 
H1回戦:エル・ジェネリコvs.鈴木鼓太郎
IWXW統一王座戦:関本大介(ch)vs.バッド・ボーンズ