TOP他大陸のプロレスWXW →WXW:Ambition 2 1/16/11

WXW:Ambition 2 1/16/11の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約2時間20分です。
@1回戦:ジョン・ライアンvs.ザック・セイバーJr
 ポジション取りなどそういう要素を見せるのは良いけれど
 圧倒的にディティールが不足している。
 こういう点に関しては日本のような
 プロレスに直接活きないような練習とかしてると良いのだけど・・・。
 取り合えずセイバーがこのスタイルではWXWをリードしなければいけない
 存在であることを改めてアピールした内容であったのは良かった。
 悪くない試合。 
  
A1回戦:アックスマンvs.リコ・ブシドー
 両者MMAの構えが出来ているのは良い。
 しかしその状態からどのように何を生み出すのかは考えられていない。
 KO中心の攻防という事もあり流れのない単発の見せ場です。
 悪い試合。

B1回戦:澤宗徳vs.トミー・エンド
 澤の自由な発想はそれ程レスラーとしての能力に結びついていない。
 トミーは密着のレスリングで見せ場を作ったが、
 その他の部分がシュートに向いておらずこのスタイルのトーナメントに出すのは無理がありましたね。

C1回戦:ヘディー・カラ・ウィーvs.佐藤光留
 他の1回戦が出来ていなかった緊張感をこの2人は生み出す事が出来ている。
 緊張感があってこそ一瞬の隙、ただそれだけの事を生み出すための
 小さな過程の一つ一つに価値が生まれます。
 息遣いを感じさせる攻防です。
 しかし残念なことにフィニッシュはパッとしなかった。
 平均より少し上。 

Dエリック・シュワルツvs.ジョニー・モス
 単発によるダウン・カウントがやたら挟まれるグダグダ・ファイト。
 ジャーマンで締める価値がまったく生まれないベース・ラインです。
 ひどすぎる試合。

E準決勝:リコ・ブシドーvs.ザック・セイバーJr
 打撃スタイルとレスリング・スタイルが噛み合わず。
 頭部へのストンピングでTKOになった時は唖然としました。
 ひどい試合。

F準決勝:澤宗徳vs.佐藤光留
 澤の実効力が不足しているものの
 1シーンに対してじっくり時間を取り、
 それを展開付けで適切に繋いでいる。
 ただし後半の打撃の、人為的過ぎる見せ方からは余り情熱を感じないけれど。
 平均より少し上。

G関本大介、2フェイスvs.OTC
 シュート・スタイル大会に紛れ込んだ1試合という事をもっと意識すべきです。
 非常に難しい状況ですし、下手すればガラスのようにもろい大会コンセプトを踏み抜く事になる。
 取り合えず2フェイスの緩さに呆れ、
 長い試合時間のせいで慣れつつも、
 バッド・ボーンズx関本の攻防が中核にしたいもののジャストで配置できず
 またそれでフィニッシュはしたくないという事情でもやっとする内容。
 少し悪い試合。

H決勝:澤宗徳vs.リコ・ブシドー
 見所というべきレベルにない物ばかり。
 決勝らしい特別な演出もなく、それどころかかなりあっさりと決着です。
 ひどい試合。

総評
 2回目となるコンセプト大会だが、この手の試合を作る難しさに直面した形。
 またスクールが参加していない上に、セイバーが内容を残せず。
 (執筆日:6/9/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@1回戦:ジョン・ライアンvs.ザック・セイバーJr
A1回戦:アックスマンvs.リコ・ブシドー
B1回戦:澤宗徳vs.トミー・エンド
C1回戦:ヘディー・カラ・ウィーvs.佐藤光留
Dエリック・シュワルツvs.ジョニー・モス
E準決勝:リコ・ブシドーvs.ザック・セイバーJr
F準決勝:澤宗徳vs.佐藤光留
G関本大介、2フェイスvs.OTC
H決勝:澤宗徳vs.リコ・ブシドー(優勝!)