TOP他大陸のプロレスWXW →WXW:16 Carat Gold Day Three 3/7/10

WXW:16 Carat Gold Day Three 3/7/10 の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約3時間45分です。

@準決勝:ビッグ・ヴァン・ウォルターvs.エリック・スティーブンス
 打撃という簡単な手法で一進一退を取り入れている他は
 パワーによる技押しで成長が見られない。
 悪くない試合。

AOTCvs.アップ・イン・スモーク
 相手の事を考えずに適当にやった散漫な内容。
 OTCの関係が悪くなっているストーリーが進行中という事で
 UiSは不必要に空気を読んでしまい、只の相手を演じUiSとしての主張に欠ける。
 少し悪い試合。

B準決勝:クリス・ヒーローvs.アーレス
 地味だが主導権の握り合いは熱く、
 馴れ合いになりがちなネクタイ・チョークも試合の展開に影響を与えている。
 ハードな打撃の打ち込みでボルテージを上げると、
 ヘッド・バッドに手を出したりする事で最後まで通しぬきました。
 一発一発で反応が来るWXWならではの部分はありますが見応えのあるハード・ファイトでした。
 中々良い試合。

Cワールド・オブ・スポーツ・ルール:ジョニー・キッドvs.テリー・フレイジャー
 キッドの技術の前にフレイジャーが押されるのは良い。
 構図を見せるのは良い事です。
 しかしそれで無様な姿を見せたまま挽回できないようじゃあね。
 駄目です。
 少し悪い試合。

D4コーナー・マッチ:クラウディオ・カスタニョーリvs.KAGETORAvs.ポール・トレイシーvs.トミー・エンド
 観客に受けているトレイシーをからかったりするのが見所ですね。
 4コーナー・マッチとして動けているが他はパッとしませんでした。
 少し悪い試合。

Eタッグ王座戦:スウィッチブレード・コンスピレシー(ch)vs.関本大介、岡林裕二
 1、2日目で良い仕事をしていたコンスピレシーだけど
 自分より強い相手という事で王者としての自信、依拠する部分を失っています。
 全体を通して素材は良いのに、6割ぐらいでしか活かしきれていません。
 平均より少し上。

Fライト・ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr(ch)vs.澤宗徳
 内容はカードから想像する通りMMAスタイルに近いですね。
 しかしセイバーは相変わらず技術的裏打ちを感じないし、澤も真面目じゃない。
 どうもコミカルとエンターテイメントの判別がついていないように見えますね。
 とにかくこのスタイルとしては致命的に緊迫感が無く、自分勝手な話っぷりです。
 少し悪い試合。

Gニック・ジャクソンvs.マット・ジャクソン
 ヒールとして刺々しく挑発し、切り返しを多用するなど
 兄弟対決を意識しているのは伝わってくる。
 ただその行動の結果はYバックスのストレートな魅力、
 技の綺麗さや期待に応えてタイミングを得た動きなど、を失わせている。
 Yバックスらしさを失ってはいくらメリーゴーランドな攻防を行ってもそれは兄弟対決ではありません。
 まあまあ良い試合。

H決勝:クリス・ヒーローvs.ビッグ・ヴァン・ウォルター
 ヒーローはヒーロー・スタイルで出てくるも最初のチョップ合戦中に脱いでKOキッドに変身。
 後はただ目先の周辺だけで対処できる只の削りあい。
 決勝でそれをやるというのだからハードではあるけれど、まあ面白くないですね。
 フィニッシュ時に驚くほど感銘を受けなかった。
 平均より少し上。

総評
 単純スタイルのヒーローとウォルターを勝ちあがらせてしまってはこうなるのも当然か。
 Yバックス対決含めトーナメント外も思うように振るいませんでした。
 (執筆日:6/13/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@準決勝:ビッグ・ヴァン・ウォルターvs.エリック・スティーブンス
AOTCvs.アップ・イン・スモーク
B準決勝:クリス・ヒーローvs.アーレス
Cワールド・オブ・スポーツ・ルール:ジョニー・キッドvs.テリー・フレイジャー
D4コーナー・マッチ:クラウディオ・カスタニョーリvs.KAGETORAvs.ポール・トレイシーvs.トミー・エンド
Eタッグ王座戦:スウィッチブレード・コンスピレシー(ch)vs.関本大介、岡林裕二
Fライト・ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr(ch)vs.澤宗徳
Gニック・ジャクソンvs.マット・ジャクソン
H決勝:クリス・ヒーローvs.ビッグ・ヴァン・ウォルター(優勝!)