TOP他大陸のプロレスDragon Gate Europe →Dragon Gate Europe:Open the German Gate 9/12/10

Dragon Gate Europe:Open the German Gate 9/12/10 の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間40分です。

@ドラゴン・キッドvs.トミー・エンド
 エンドは一般的な行為に対してそのやり方で持って個性を出しているのは良いですね。
 他に出来ないムーブや能力を持っていないからこその所もあるだろうけど。
 試合は2人の間で対話をする気がないのでどうしても悪くはないというレベルから抜け出せない。
 終盤の攻防も必要不可欠かというとそうではなくて・・・。
 悪くない試合。

Aエミル・シトッチvs.吉野正人
 シトッチは見せ方で勝負出来ていますね。
 吉野はそれに影響されて相手の土俵に入るも結果として自分を見失う事になっています。
 後半に見せ場を生むにつれ復調したけれど
 もっとかっちりはまって輝きあってもおかしくなかった組み合わせです。
 平均レベル。

Bバッド・ボーンズvs.ブロディ・リー
 乱戦を見せてくれるかと思いきやボーンズが受けすぎで低調に。
 リーに時間をかけて支配しろというのは無理ですよ。
 キャラ的にも能力的にもね。
 終盤も技の組み合わせ、チョイスが粗い。
 リーのヘッド・シザースなんて珍技が披露されただけの内容。
 少し悪い試合です。

 TJが挨拶。

CBxBハルクvs.Pac
 まずは一般的なレスリング、攻防で合わせて軌道にのせます。
 これまでの3試合と比べて2人でのプロレスのやり方を分かっているな、と感じさせますね。
 しかし日欧のトップ・ハイ・フライヤー対決になるかと思いきや、
 内容、試合順共にあくまで1カードに過ぎない、という位置づけでした。
 対等に高めあっていくのではなく、
 ハルクは日向に隠れ、Pacが試合のリード役を任されています。
 ただPacの成熟は大きく印象付けられましたね。
 グラウンドを交えた基礎的試合運びに
 蹴りによる切り方、間による咀嚼時間の与え方、耐えによるトークといった応用編を交えている。
 アメリカで再び見てみたいな、と思わせる成長です。
 平均的な良試合。

DCIMAvs.マーク・ホーキンス
 なんでこんなカードを組んだのでしょう。
 カード通りほとんどCIMAが支配し時間を潰す展開。
 相応のバランスと思いつつも余りに退屈なのでホーキンスの反撃を求めざるを得ない状況になります。
 終盤のホーキンスの粘りは実体とかけ離れていて盛り上がれば良い、という悪癖に支配されている。
 悪い試合。

Eビッグ・ヴァン・ウォルター、横須賀享vs.Shingo、サイバー・コング
 ツーツートンのバランスをそれぞれ適切に取れていますね。
 またウォルターも結構馴染んでいます。
 Shingoを孤立させるために補佐的要素、腕攻めは不十分でしたが、
 ウォルターの存在がそれを補っていましたね。
 4人が提示したものをミックスして観客を楽しませました。
 まあまあ良い試合。

FWXW統一王座戦:ザック・セイバーJr(ch)vs.望月成晃
 望月が格上として位置づけられており、
 大きくゆとりを取りながらもハード且つ調整の利いた蹴りで予断を許さない状況を生み出している。
 これはこれで良いのですが最近セイバーは微妙に物になってきてますからね。
 こんな挑戦者のようなバランスでなくても良かったように思います。
 それぞれ打撃、サブミッションの威力が高いので
 終盤の攻防も自然と重厚感が出てきますね。
 ただセイバーはサブミッションに対して改善すべき所はあります。
 MMAっぽく使うだけで満足せず、そこに一撃性を感じさせるためにどう見せるかの工夫を求めたい。
 まあまあ良い試合。

G土井成樹vs.YAMATO
 カウンター系の発想力は高く、捻りは利いています。
 ただそれは同時に本筋が不十分である事も意味する。
 お互いが目指すべき所が一致していないし、メインとしての風格を作り出せていない。
 カード自体弱い中で試合時間を14分しかない所に納得がいかない。
 まあまあ良い試合。

 参加者全員がリングに集まり記念撮影。
  
総評
 既に人気を確立できたためか、今までをPPVとするなら今回はハウス・ショーとでも言うべき弱い内容。 
 (執筆日:12/25/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ドラゴン・キッドvs.トミー・エンド
Aエミル・シトッチvs.吉野正人
Bバッド・ボーンズvs.ブロディ・リー
CBxBハルクvs.Pac
DCIMAvs.マーク・ホーキンス
Eビッグ・ヴァン・ウォルター、横須賀享vs.Shingo、サイバー・コング
FWXW統一王座戦:ザック・セイバーJr(ch)vs.望月成晃
G土井成樹vs.YAMATO