French Catch:Best of Frence Catch 1978の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 3本勝負:ガス・ダーカン、ウォルター・ボルデスvs.インカ・ヴィラコッチャ、パコ・ラミレス(2/27/78) |
@3本勝負:ガス・ダーカン、ウォルター・ボルデスvs.インカ・ヴィラコッチャ、パコ・ラミレス(2/27/78)
フェイスのインカ、パコは魅力的なムーブを見せて、
受け身も派手でこれは人気が出るな、というタッグ。
対するガス、ウォルターはヒールとして適切な受けを見せます。
ウォルターは年齢を感じますが、仕事は外さないですね。
ガスは受けから反撃に転じると滅茶苦茶重い打撃を放っていました。
フェイスの受けも派手さ重視からシリアス重視にシフトして
これはぐっと移入感が高まった瞬間でした。
スリング・ショットで場外落下するシーンも決死の攻防として描くことができています。
2本目はヒールが自陣で試合を運ぶ、
タッグのセオリーに則った追い込み。
孤立の定番シーンから最後は美しい反転ダイビング・クロス・ボディで〆。
2-0なのが惜しい充実ぶりですが、起承転結は見事。
ぎりぎり好勝負。
A3本勝負:ガイ・メルシエ、ブルーノ・アスキーニ、ジェラード・テッセvs.インカ・ヴィラコッチャ、ジョゼ・ゴンザレス、トマス・トゥルージロ(8/7/78)
軽快にロープ・ワーク絡めてスタート。
見た目華やかな技と道化っぽい受け。
ヒールが自陣に引き込んで人数差でドミネイトし、
孤立シーンでボルテージを高めた後、場外も使って派手に爆発。
80年代に向けてアメリカン・プロレス的要素が強くなっていることが見て取れますね。
そのエンタメ要素ですが、レフェリー絡むお笑い要素が独特ですね。
3本目フィニッシュの1分前に、レフェリーを投げてクロス・ボディさせカウント3叩いたりと
構成考えずにやたら盛り込んでいましたね。
中々良い試合。
Bジョゼ・ゴンザレスvs.ガイ・メルシエ(8/21/78)
ヘビー級の重みを感じさせつつ、
スピーディに動いたり、足を取りに行く一回転したりと
アスリートとしての魅力も伴っていますね。
これぞフレンチ・キャッチ。
テクニカルなロジックとおどけた部分を混ぜ込みます。
上記の試合と同じくレフェリーが巻き込まれるエンタメ芸が定番になっていますね。
エンタメ要素により少し取っ散らかっていますが、
放り出されてロープで首が締まるスポットがあったり全力ファイトが光りました。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:1/?/22)