French Catch:Best of Frence Catch 1974の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 3本勝負:ペティット・プリンス、ジーン・コーン、アラン・ミッシェルvs.ダニエル・ノセード、ジャッキー・リチャード、ガイ・リナウト(2/9/74) |
@ジョージ・コーヘンvs.チコ・デ・オロ(2/23/74)
軽妙なレスリング。
技術的で、見栄えもします。
ノン・ストップで行ってくれるので楽しいですね。
チコがアーム・ロックに押さえていく韻踏み攻防も
切り返しは多彩で素晴らしかった。
定番の場外転落スポット含め絵になる攻防も多数。
それぞれ警告を受けるブック上の演出も良く、
終盤に向かって高まっていく感覚がちゃんとありますね。
熱狂する程の盛り上がりは生まれなかったものの上質な一戦です。
好勝負に少し届かず。
A3本勝負:ペティット・プリンス、ジーン・コーン、アラン・ミッシェルvs.ダニエル・ノセード、ジャッキー・リチャード、ガイ・リナウト(2/9/74)
French Catchには珍しいトリオですが、
最先端タッグをしていましたから相性は良好。
個ではコミカルなものから見応えあるハイ・フライまで幅広く見せ、
トリオとしても合体技から3倍になる控え受けまで
色々と見所を詰めこんでいますね。
3本目含めてフィニッシュ・シーンが弱いのが勿体ないですが、
魅力たっぷりの内容に仕上がっています。
ぎりぎり好勝負。
B3本勝負:ダニエル・ノセード、ガイ・リナウトvs.ペティット・プリンス、アラン・ミッシェル(2-0)(10/12/74)
2月の1戦も素晴らしかったですが、
この試合もレスリングが充実していて見応えありましたね。
動きの切れ味、韻の踏み方、体格差を使った見せ場。
そこからダニエルらのヒール・ワークを加えて
序破急のあるまとめ方をしています。
2本目は更に荒々しく派手に盛り上げます。
レフェリーが巻き込まれると
ゲスト・リング・アナウンサーとして参加していたツール・ド・フランスの元選手が代役を。
最後の締めくくりががレスラーの攻防自体ではなく
ゲストになってしまって本当は更に上を目指せたはず、という印象は残りましたが、
総じて満足感の高い内容となっています。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:1/?/22)