French Catch:Best of Frence Catch 1971の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 3本勝負:ル・ペティット・プリンス、フランシス・ルイスvs.ダニエル・ノセド、ジャッキー・リチャード(2/22/71) 3本勝負:ボビー・ジェネレ、ガイ・レナルトvs.ミシェル・サルニエール、ペドロ・カブレラ(5/7/71) 3本勝負:ダー・ヘンカー、カミカゼvs.ジャッキー・コーン、ギルバート・ルダック(6/14/71) |
@3本勝負:レネ・ベン・チモール、ウォルター・ボルテスvs.ゴールデン・ファルコンズ(1/2/71)
チモールらの派手なムーブに
序盤から場外転落受け身で盛り上げます。
ファルコンズのセコンド妨害からチモール孤立。
ラフ度高く雰囲気を高めると
見事な連携技でファルコンズが1本。
このフィニッシュ・ムーブの美しさは中々71年に見られる類のものではなかったですね。
2本目はならばとチモール、ボルテス川が
ブラインド・タッチを多用してやりたい放題。
脚を掴んでセコンドにダイビング・ヒップ・ドロップさせたりと
派手でエンターテイメントではありましたが、
構成的にはもう少し流れをメリハリつけて欲しかったところ。
3本目は端的にまとめていますが、
2本目の流れもありフェイスの余裕ムードが漂っていましたね。
一線を越える所まではいかずとも中々良い試合。
(執筆日:10/?/21)
A3本勝負:ル・ペティット・プリンス、フランシス・ルイスvs.ダニエル・ノセド、ジャッキー・リチャード(2/22/71)
ダン、ダン、ダンと軽快に受け身を取っていく
ライト・ヘビー級らしい韻踏みが心地よいですね。
プリンスの動きは相変わらずキレキレ。
序盤からドロップ・キックに場外転落受け身したりとサービス満点。
プリンス以外も良かったですね。
フランシスも中々鋭い動きで、
後半の昇竜拳のようなアッパーカートは気持ちが入っていました。
ダニエルはタイミング測る感覚よく、
フェイスをしっかり引き立てていましたね。
ジャッキーはダニエルと共にレフェリーの目を盗んでノー・タッチで交代したり、と
ヒール・タッグの王道で盛り上げましたね。
ただ煽るだけでなくてダウンするプリンスの頭部をマットに叩き付けたりと
思わず心配になる程の攻撃性をぶつけて熱量を高めました。
スーパースターのプリンスが鉄柱にぶつけられて流血?する等
最高にドラマチックな流れでした。
しかし最後がタオルが投げ入れられる形で、
その熱量の火炎樽が爆発しきらない悲劇的演出なのが、
味わい深いと言えば味わい深いですが、やっぱり勿体なく感じます。
1971年のMOTYです。
文句なしに好勝負。
(執筆日:4/?/21)
B3本勝負:ボビー・ジェネレ、ガイ・レナルトvs.ミシェル・サルニエール、ペドロ・カブレラ(5/7/71)
倒されてもすぐ起き上がってチェーンを重ね
軽快にアスリートとしてのアクションを見せつけます。
ミシェルの身体能力がやはり際立っていますね。
ペドロは少し毛色の違う見せ方をしていてアクセントになっていました。
孤立といったタッグの型は弱めですが、
それでも感情の起伏を生み出していたのは見事。
2本目、3本目、と右肩上がりに攻防のギアを上げていったのも良かった。
この時代のタッグは上質なものの
3本目になって失速することも多々ありましたからね。
素晴らしいJr.のタッグでした。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:10/?/21)
C3本勝負:ダー・ヘンカー、カミカゼvs.ジャッキー・コーン、ギルバート・ルダック(6/14/71)
コーンとルダックのテクニシャン・タッグは魅力的ですね。
レスリングのムーブは心地よく見栄えがして、
韻を踏んで盛り上がっていきます。
マスクマンのヘンカー、カミカゼの動きはそれに対して見劣り。
ただヒールとしてそれが求められていることど真ん中ではないので
印象的な打撃とセコンドを使った煽りで良い仕事しています。
1対2ムーブからガットレンチ・スープレックスで1本目は良い流れでフィニッシュ。
2本目。
ヘンカー、カミカゼがスケールの大きな技で攻め立てます。
視覚的に分かりやすいフェイスの苦戦状況でヒートが高まりますね。
フォールではなくダウン・カウントで決着つけたのが憎たらしいですね。
3本目。
観客の熱量高い状況でスタート。
カミカゼの打撃のリズム、奇怪さを感じさせるアピール良いですね。
孤立の見せ方は甘かったものの
勧善懲悪の分かりやすい面白さを最大限追求しました。
コーン、ルダックもキャリアのピークを過ぎている時期ですが、
こうやってタッグを組んでこうして輝いているのを見れるのは良いものですね。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:10/?/21)
注目試合の詳細
なし試合結果
@3本勝負:レネ・ベン・チモール、ウォルター・ボルテスvs.ゴールデン・ファルコンズ(2-1)(1/2/71)A3本勝負:ル・ペティット・プリンス、フランシス・ルイスvs.ダニエル・ノセド、ジャッキー・リチャード(2-0)(2/22/71)
B3本勝負:ボビー・ジェネレ、ガイ・レナルトvs.ミシェル・サルニエール、ペドロ・カブレラ(2-1)(5/7/71)
C3本勝負:ダー・ヘンカー、カミカゼvs.ジャッキー・コーン、ギルバート・ルダック(2-1)(6/14/71)