French Catch:Best of Frence Catch 1971 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@3本勝負:モタ・ドス・サントス、ピエール・ペイエンvs.フランシス・ルイス、ジーン・クラウド・ボーデックス(2-1)(6/19/71)
(途中から)
多少の技の精度のばらつきはありつつも
Jr.ヘビー級の魅力に基づいた華やかなアクション。
場外転落受け身やボディ・リフトで見栄え良く盛り上がりましたね。
セコンド介入から全員での場外乱戦に発展した際には
大いに盛り上がりましたね。
アクション優位の中で少しポジショニングが適当なのが課題でしょうか。
また、3本目が付け加えのような
中身の薄いアクション・フィニッシュだったのが残念。
中々良い試合。
(執筆日:4/?/21)
Aフランツ・ヴァン・バイテンvs.ロバート・ガセル(7/5/71)
ガゼルのアーム・ロック状態。
バイテンが切り返そうとするも戻される形。
韻踏みの中にも様々な変化を見せていて面白みがありますね。
より見せ方を意識したレスリングで時代を先取りしています。
打撃、固有技で要所をしっかり盛り上げていますが、
全体感として見たときに後半の伸びにリミットを感じたのは
2人のアスリート、スターとしての不十分なところゆえか。
それでも両者やるべきことやっていて
無駄と感じるクオリティを落とすシーンは皆無で、良くやりました。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:4/?/20)
Bライト・ヘビー級王座戦:ギルバート・ルダック(ch)vs.ダー・ヘンカー(7/31/71)
怪力マスク・マンのヘンカーが主導権を掴みます。
厳しレフェリングを受けつつも
反撃に向けて動かしていくルダックのレスリング力は
晩年に差し掛かっているこの試合でもピカイチのものがあります。
ルダックのターンを経て再びヘンカーのターン。
ここになると最初のヘンカーの力強さがなくなっていますね。
攻防自体は良いものの
バックグラウンド、移入感が薄くなってまったりしています。
終盤はヘンカーが担いでガット・バスターを見せる等
迫力あるスポットが幾つもあるので盛り上がりました。
中々良い試合です。
(執筆日:11/?/21)
C3本勝負:レネ・ベン・チムール、ウォルター・ボルデスvs.アントン・テジェーロ、アントニオ・モントロ(9/20/71)
チムール、ボルデス、テヘーロ。
読めるレスリング巧者の中で初めて見るモントロですが、
高速でバネの利いた切り返し合いを演じており良いですね。
70年代に入ってより見栄えを意識しており、
観客が盛り上がる攻防の密度は増しています。
モントロはその時代の流れにものっています。
孤立の流れで落ち着いていきますが、
立体性は維持されていて一定以上のクオリティを保ったまま1本。
チムールは少しキャリアの峠を越えており、
動きに衰えも見られますが、それでも盛り上げ上手。
全編において盛り上げようという中で
全体構成のメリハリが少し弱くなっているきらいはあって
それを考慮すると3本目に合体技くらいないと
クライマックス感が足りない感があって
序盤で作られた期待感通りではあるもののそれを超えるまではいかなかった。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:11/?/21)
D3本勝負:ジョージ・コーヘン、マウリス・ドゥメスvs.カミカーゼ1、カミカーゼ2(10/4/71)
カミカゼはギミック性の強いスタイルではあるものの
アスリートの素地はあるのでコーヘン、ドゥメスが存分に動けます。
鋭い動きと韻踏みは良質です。
カミカゼがヒール味出してセコンドが手を出したり場外に落としたりして
しっかり機運を盛り上げた上で1本。
1本目はオーソドックスながらその完成度は特筆すべきレベルでした。
2本目以降は高いクオリティを維持しつつも
それまでのラインを大きく跳ねることがなく、
最後もDQでモヤっとした終わり方だったのはちょっと残念でした。
中々良い試合。
Eペティット・プリンス、ミシェル・サルニエールvs.ボビー・ジェネル、ガイ・リナウト(12/14/71)
プリンスとサルニエールのタッグとか最高過ぎませんか。
フランス・マットのJr.の最高峰は
この試合でも素晴らしいムーブで魅了します。
中盤はヒールのジェネル、リナウトが
髪を掴んだりとヒール・ワークと共にじっくりコントロール。
スナップ・メアした先が相手陣で
そのまま交代されるというようなタッグの流れとしては
少し物足りない所はありましたが、
その欠点があっても十分な程楽しかった。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:4/?/22)
注目試合の詳細
なし試合結果
@3本勝負:モタ・ドス・サントス、ピエール・ペイエンvs.フランシス・ルイス、ジーン・クラウド・ボーデックス(2-1)(6/19/71)Aフランツ・ヴァン・バイテンvs.ロバート・ガセル(7/5/71)
Bライト・ヘビー級王座戦:ギルバート・ルダック(ch)vs.ダー・ヘンカー(新チャンピオン!)(7/31/71)
C3本勝負:レネ・ベン・チムール、ウォルター・ボルデスvs.アントン・テジェーロ、アントニオ・モントロ(2-1)(9/20/71)
D3本勝負:ジョージ・コーヘン、マウリス・ドゥメスvs.カミカーゼ1、カミカーゼ2(2-1)(DQ)(10/4/71)
Eペティット・プリンス、ミシェル・サルニエールvs.ボビー・ジェネル、ガイ・リナウト(12/14/71)