French Catch:Best of Frence Catch 1969の分析
名勝負 | ル・ペティット・プリンスvs.ミシェル・サルニエール(10/4/69) |
好勝負 | 3本勝負:インカ・ペルアーノ、アントン・テジェーロvs.レネ・ベン・チムール、ウォルター・ボルデス(4/21/69) |
@3本勝負:ロバート・ガセル、ロジャー・デラポルテvs.ワーニア・デ・ザレッキ、ジャコモ・ググリエルメッティ(4/19/69)
デラポルテは権利者でもセコンドでも関係なく
ヒールとして活き活きとした動きを見せて試合をリードします。
このヘタレっぷり良いですね。
ガセルもヒールとして場の流れをフォロー。
対するワーニア、ジャコモも
フェイスとしてやるべきことを着実にこなし、
リベンジのアッパーカート連打は熱い。
最後は4人全員リングに入って盛り上げ。
中々良い試合でした。
(執筆日:4/?/21)
A3本勝負:インカ・ペルアーノ、アントン・テジェーロvs.レネ・ベン・チムール、ウォルター・ボルデス(4/21/69)
チムールの大仰な身振りを持っての攻めに対し、
インカ、アントンも派手な受け身で盛り上げます。
笑ってしまうほどのエンターテイメントですが、
コミカルさよりもアスリートとしての鋭さが目立つのがフレンチ・キャッチ。
ウォルターは孤立役をしっかりこなしましたね。
インカ、アントンが2人がかりで押さえつけ
ヒールとしての戦略性を見せて場を掌握しました。
相手を押さえつけた状態で味方にタッチすると
当時では珍しいダイビング技。
この勢いそのままに連携技、誤爆、場外転落受け身と
惜しみなく見せ場を連発していき大いに盛り上がりました。
ただ、ヒールがこずるいことをして場を押さえるものの
フェイスに技を食らって場外転落するという
勧善懲悪のセットが繰り返されるだけで、そこからの発展性がなく、
2本目も手短にストレート決着なので、
こんな中途半端なことをするくらいなら1本勝負で良かったのに、という印象はありますね。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:4/?/21)
Bル・ペティット・プリンスvs.ミシェル・サルニエール(10/4/69)
軽妙に動いてレスリングの演武。
現代的な攻防でこれが69年に見られるとは驚き。
良くも悪くも身体能力出し惜しみせず
見せ場を豊富に織り交ぜます。
対角ロープ・ワークを使ったり、
アーム・ロックを決めて屈ませた上で
相手の体の上で一回転して倒したりと
その三次元の攻防はまさに初代タイガー・マスクを見たときの衝撃と同じ。
ニア・フォールの攻防も見応えがあり、
ロープ際の為に決まり切らないことで
ぎりぎり感も出ていて実にお見事でした。
French Catchの名品です。
ぎりぎり名勝負。
(執筆日:4/?/20)
CCdSdC準々決勝、3本勝負:アンドレ・ボレvs.フランツ・ヴァン・ブイテン(?/?/69)
ボレは相対性プロレスでスケールを広げつつ、
絶対的に技術に裏打ちされたムーブも見せるので、
ボレ自身のリアリティを高く作り上げ、
そして身振りでストーリーもつなげていく。
情けない姿を見せたかと思いきや、ずる賢く力強く。
ボレの掌で踊ることの面白さ。
ブイテンは2本目で大きなうねりを巻き起こし、
フェイスとしてあるべき役回りを演じました。
1本目、2本目の意味ある内容を踏まえて3本目。
期待が高まりましたが、3本目は唐突におざなりなフィニッシュ。
ブイテンがボレを持ち上げロープをまたぐように落とすとDQだなんて呆気なさ過ぎて…。
勿体なかった。
中々良い試合。
(執筆日:4/?/21)
注目試合の詳細
なし試合結果
@3本勝負:ロバート・ガセル、ロジャー・デラポルテvs.ワーニア・デ・ザレッキ、ジャコモ・ググリエルメッティ(2-1)(4/19/69)A3本勝負:インカ・ペルアーノ、アントン・テジェーロvs.レネ・ベン・チムール、ウォルター・ボルデス(2-0)(4/21/69)
Bル・ペティット・プリンスvs.ミシェル・サルニエール(30分時間切れ)(10/4/69)
CCdSdC準々決勝、3本勝負:アンドレ・ボレvs.フランツ・ヴァン・ブイテン(2-1)(DQ)(?/?/69)