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French Catch:Best of Frence Catch 1968の分析


名勝負 なし
好勝負 ル・ペティット・プリンスvs.ミシェル・サルニエール(1/1/68)

3本勝負:レネ・ベン・チモール、ウォルター・ボルデスvs.インカ・ペルアーノ、アントン・テジェーロ(3/9/68)

ヴァシリオス・マントポラスvs.ロジャー・デラポルテ(3/23/68)

@ル・ペティット・プリンスvs.ミシェル・サルニエール(1/1/68)
 (途中から)
 手合わせする中で精度も上がり、
 よりスピーディに立体感のある攻防を繰り広げています。

 ライバリティがありつつも同じムーブをすることで着地せず
 こんな変化ができるのではあんな変化ができるのでは、と
 工夫が積み重なっているのは驚きですね。

 丸め込み合戦や場外を挟んだりとクライマックスに向けた絵作りの意識も良い。

 途中からの映像しか残っていないことだけが残念でならない。

 ぎりぎり好勝負。 
 (執筆日:4/?/20)

A王座戦:フランツ・ヴァン・バイテン(ch)vs.ジーン・フェラー(1/20/68)
 ジーンは若きアンドレ・ザ・ジャイアント。
 デフォルメされてないアスリートとしての大巨人は見応えあり。

 バイテンはこの人並み外れた体躯に
 サブミッションをかけ続ける難しさを上手く表現していましたね。

 アンドレはまだキャリアが浅いので足りない部分も目立ちますが、
 それ以上にこの体躯にしか出来ない攻防が価値を作り出しています。

 10分足らずの王座戦ながら充実。
 アンドレのキャリアにおける初戴冠の試合でした。

 まあまあ良い試合。
 (執筆日:4/?/20)

B3本勝負:レネ・ベン・チモール、ウォルター・ボルデスvs.インカ・ペルアーノ、アントン・テジェーロ(3/9/68)
 インカの間合い取りとポージング。
 緩急が、素晴らしいですね。

 アントンは安定感ある受けを見せ、

 ボルデスはやって欲しいことを察知しつつ俊敏な動き。

 チモールはいつも通り良くも悪くも暴走気味ですが、
 パートナーがボルデスなので少しぐらいは大目に見てもらえますね。

 インカの執拗な介入でヒート・アップする中、
 インカ、アントンが首ロープ挟まりに場外転落受け身の大判振る舞い。
 1本目から盛り上がりましたね。

 2本目。
 インカの試合運びが見事で、
 これはもう10年先のプロレスをやっているといっても良いレベル。
 迫力あるツームストンが決まって3本目にもつれ込みます。

 3本目もお互いポイントを突いた攻めで一進一退。
 紐による首絞め、不意打ちの誤爆など
 しっかり盛り上げて絶妙なタッグを堪能させてくれました。

 文句なしに好勝負。
 1968年のMOTYです。
 (執筆日:11/?/21)

Cヴァシリオス・マントポラスvs.ロジャー・デラポルテ(3/23/68)
 デラポルテの観客の操り方が見事ですね。

 ヴァシリオスのキレキレの動きに対して、
 真っ向から張り合わずともヒールとしての感情表現で渡り合っています。
 時にユーモラスでいながら雰囲気は引き締まっています。

 ヴァシリオスの攻撃をレフェリーに誤爆させたり、
 鼻フックしたりとデラポルテのヒール殺法が留まる所を知りません。
 これはもう完全に魅力全開でしたね。

 ヴァシリオスが溜めたボルテージを
 しっかり活かす暴れっぷりで大いに盛り上がりました。

 それにしてもレフェリーが巻き込まれて喜び過ぎな観客はPWGかと思いました(笑)

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:11/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ル・ペティット・プリンスvs.ミシェル・サルニエール(時間切れ)(1/1/68)
A王座戦:フランツ・ヴァン・バイテン(ch)vs.ジーン・フェラー(新チャンピオン!)(1/20/68)
B3本勝負:レネ・ベン・チモール、ウォルター・ボルデスvs.インカ・ペルアーノ、アントン・テジェーロ(2-1)(3/9/68)
Cヴァシリオス・マントポラスvs.ロジャー・デラポルテ(30分時間切れ)(3/23/68)