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French Catch:Best of Frence Catch 1967の分析


名勝負 なし
好勝負 ラ・ペティット・プリンスvs.ミシェル・サルニエール(9/30/67)

3本勝負:アルバート・サニス、フランシス・サリヴァンvs.トニー・マルティノ、バーナード・カクラド(10/21/67)

@ビリー・カタンザロvs.ヴァシリオス・マントポラス(1/29/67)
 マントポラスがアーム・ドラッグの後にジャンプしたり
 エンタメ意識したキャラ付だったのは興味深かったですが、
 カタンザロが守勢に回りすぎて、
 ヒール・ワークを始めてもボルテージの高め方が微妙。
 57年の試合では悪くなかったんですが、歳を取ったせいでしょうか。

 マントポラスのムーブ自体で面白い所もあったが
 2人でやって+αが生まれていく気配がなかったですね。
 
 平均レベル。

Aアントン・テジェーロvs.ウォルター・ボルデス(8/29/67)
 ボルデスは覆い被さられるや膝伸縮繰り返して逃れたり、
 非常に鋭いアームドラッグを決めたりと
 身体能力がトンデモないことは始まってすぐに伝わってきます。
 しかし良くあることですが、身体能力に反してプロレスのセンスはないタイプですね。

 その点はアントンが補佐して試合を作り上げています。
 アントンは見かけによらず機敏な動きも出来るので
 ボルデスに反応して形に収められる。

 ただアントンはシングル・レスラーとしては決め手に欠け、
 三下感が強いので試合を特別にしきれず。
 
 試合としてはまあまあ良い試合程度ですが、
 ボルデスというレスラーは一見の価値がありますね。
 (執筆日:4/?/20)

Bラ・ペティット・プリンスvs.ミシェル・サルニエール(9/30/67)
 ハイ・テンポで華やかな攻防。

 投げられつつも着地してキャンセルしたり、
 フライング・ヘッド・シザースを連打したり、と
 ライト級ならではの時代を先取りした攻防を見せています。

 アーム・ロック等をかけて、逃れて、かけなおして、と
 韻踏みした中盤の攻防作りも良いですね。

 一方でクライマックスへの盛り上げは薄く、
 良くも悪くも常に全力で見栄えのする攻防を作って、
 最後の時を迎えた形になっています。

 69年の同一カードには劣るもののこれまた特別な内容でしたね。

 ぎりぎり好勝負。 
 (執筆日:5/?/20)

Cヴァシリオス・マントポラスvs.アントン・テジェーロ(10/21/67)
 ヴァシリオスが俊敏な動き。
 スピードではない俊敏さ。
 この時代のレスラーの凄さですね。

 アントンは滑らかな受け身で
 ヴァシリオスを思う存分動かしていきます。
 
 手の合うレスリングの移行をどんどん披露。
 ヴァシリオスが肩に飛び乗ってからのモンキー・フリップは最高でしたね。

 アントンの場外落下受け身も良かった。

 ただヴァシリオスのムーブを楽しむ回から
 次のステップには入っていきません。
 アントンがヒールとして煽ってギア・チェンジが欲しかった。

 中々良い試合。
 (執筆日:10/?/21)

D3本勝負:アルバート・サニス、フランシス・サリヴァンvs.トニー・マルティノ、バーナード・カクラド(10/21/67)
 軽快な攻防でスタート。
 留めおくべき所は留め置きコントロールが利いています。

 グラウンドも適度に入れ替わりながら
 見栄えのする動きを混ぜて盛り上げ。

 コーナーを使って演舞や
 着地キャンセルで更に目まぐるしく切り返し合ってまずは1本。

 2本目はヒールが牙をむいて
 会場の雰囲気を高めて、端的にまとめあげました。

 3本目。
 控え受けによりドロップ・キック連発など
 1本目とはまた違う最高に派手なシーンを用意。
 フェイス/ヒールの役割分担が見事にはまって
 最後までストーリー・テリングを停滞することなく語り切りました。

 1967年のMOTY#2です。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:10/?/21)

Eヘアvs.ヘア、3本勝負:ギルバート・ルダック、バットマンvs.ブロウソンズ・ノワーズ(2−1)(12/1/67)
 まずまずの動きでスタート。
 ヒールが先に主導権を握ると控えの介入からまずは1本。

 引き続き孤立したルダックからタッチを受けた
 バットマンが控え受けの援護を受け爆発。
 方向性は間違ってないもののアクションとしては全て平均点な印象。

 コンスタントに控えが絡んで努力は感じるんですけどね。

 最後はフェイスが押し切る形でハラハラ感は弱いものの
 大技ラッシュでそれまでにない盛り上がりはありました。

 平均的な良試合。
 (執筆日:10/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ビリー・カタンザロvs.ヴァシリオス・マントポラス(1/29/67)
Aアントン・テジェーロvs.ウォルター・ボルデス(8/29/67)
Bラ・ペティット・プリンスvs.ミシェル・サルニエール(20分時間切れ)(9/30/67)
Cヴァシリオス・マントポラスvs.アントン・テジェーロ(10/21/67)
D3本勝負:アルバート・サニス、フランシス・サリヴァンvs.トニー・マルティノ、バーナード・カクラド(2-1)(10/21/67)
Eヘアvs.ヘア、3本勝負:ギルバート・ルダック、バットマンvs.ブロウソンズ・ノワーズ(2−1)(12/1/67)