French Catch:Best of Frence Catch 1962の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ダン・オーブリットvs.ピエール・ベルナール(11/9/62) |
@3本勝負:ムッシュ・モントリオール、エイミー・ソラvs.ピエール・ベルナール、ジャック・ルクセル(1/12/62)
ピエールの小狡いヒール・キャラが炸裂していますね。
介入のタイミングも適切で実にうざいです(誉め言葉)。
ピエールが目立つのでルクセルは影に隠れてしまいましたが、悪くない働き。
エイミーは力強いレスリングで見所を作り、
モントリオールもジャイアント・スイングを放つなど印象に残っています。
凄い試合とまではいきませんが、堅実な内容となっています。
平均的な良試合。
(執筆日:4/?/21)
Aエドワード・カーペンティアvs.ロバート・デュラントン(3/4/62)
北米に活動の場を移していたカーペンティアが
5年ぶりくらいに地元フランスに一時的に戻ってきた時の試合です。
序盤の側転ムーブでの沸かせや
デュラントンが馬鹿にして倍返しを受けるシーン作りは
アメリカ仕込みの影響でエンターテイメントに寄っていますね。
カーペンティアのコミュニケーションには課題があって
表面的なものに留まっている印象もありましたが、
中盤のグラウンド・ベースの動かして戻しての攻防の中に
荒々しい打撃を織り交ぜていく移行は見事でした。
終盤がどうしても派手なカーペンティアが前面に出てしまって
デュラントンの攻めの印象が薄いので、
試合としての起承転結に弱いものの基本的には上手く行っていた内容です。
中々良い試合。
(執筆日:4/?/21)
B3本勝負:ジーン・フリスクvs.ロジャー・デラポルテ(5/3/62)
デラポルテがリアクションを調整し
時に動かないことで自己表現。
一方でコーナー上にフリスクを持っていて殴りつけたりと見栄え良い攻めもOK。
フリスクも四つん這いでかわしまくったりと
様々なシーンで沸かせましたね。
デラポルテがレフェリーに手を出したりとヒート・アップするも
1本目は映像が途切れた所で丁度決着したようで見れず。
2本目も場外乱闘使って臨場感は良いのですが、フィニッシュ弱め。
3本目はそれまでの流れを踏まえて集大成で作って良い形でエンド。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:4/?/21)
Cダン・オーブリオットvs.ピエール・ベルナール(9/11/62)
グラウンド・レスリングに織り込まれる
軽妙な攻防には驚かされますね。
ヘビー級にはない売りをしっかり見せれている。
ラナを連続で決めたり、それをパワー・ボムに切り返したり、
はたまたターン・バックルへスラムを決めたりと
多彩な技を使いこなしながら鬩ぎ合っています。
上質な内容ですが、全体構成・コントロールの面では
まだ少し課題が残って特別な試合に踏み込むには一歩及ばない印象もあります。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:4/?/20)
Dダン・オーブリットvs.ピエール・ベルナール(11/9/62)
ダンは切れの良い身のこなしを披露。
ピエールは気だるげに構えつつ
組み合うと引き締めてきて試合運びが素晴らしい。
攻撃的な打撃は"戦い"としての表現に基づきつつ、
コーナーへのボディ・スラムなどプロレスならではの華やかさもあり、
各所に見所が散りばめられています。
細かな調整を踏まえて最後のフィニッシュまで導きました。
MOTY的派手さはないものの
フレンチ・キャッチの良さは凝縮されている内容といえます。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:4/?/21)
Eジャッキー・コーンvs.チェリー・ビビ(12/14/62)
サブミッション食らった状態で細かなアクセント入れ
良いタイミングで動いていく味わい深いレスリング。
ビビは打撃と間のコンビネーションが良好。
コーンも打撃で細かな調整が出来ています。
場外での煽りもあり、
フレンチ・キャッチの教科書通り、とでもいうべき内容。
最後のロープ・ワークでギアを上げてからの
ツームストンというフィニッシュも綺麗でしたね。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:4/?/21)
注目試合の詳細
なし試合結果
@3本勝負:ムッシュ・モントリオール、エイミー・ソラvs.ピエール・ベルナール、ジャック・ルクセル(2-1)(1/12/62)
Aエドワード・カーペンティアvs.ロバート・デュラントン(3/4/62)
B3本勝負:ジーン・フリスクvs.ロジャー・デラポルテ(2-1)(5/3/62)
Cダン・オーブリオットvs.ピエール・ベルナール(9/11/62)
Dダン・オーブリットvs.ピエール・ベルナール(11/9/62)
Eジャッキー・コーンvs.チェリー・ビビ(12/14/62)