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Joint Promotions:Best of World of Sports 1977の分析


名勝負 なし
好勝負 マル・サンダースvs.スティーブ・グレイ(11/19/77)

@ブリティッシュ・ライト級王座戦:ジョニー・セイント(ch)vs.ケイダー・ハズーニ(5/21/77)
 ケイダーもノース・アフリカン・ライト級王者の為王者対決ですが、
 セイントのレスリングは群を抜いている。

 セイントの摩訶不思議なレスリングに対し、
 ケイダーはベーシックにシフトすることで、
 セイントを立てつつ、全体として攻防の立体感を生み出しています。

 フェイス対決の清々しさのある一戦。
 
 中々良い試合でした。

Aワールド・オブ・スポーツ・ルール:スティーブ・グレイ、アラン・サージャントvs.ゾルタン・ボーシック、シド・クーパー(8/13/77)
 グレイらフェイスが華麗な身のこなしを見せ、
 ゾルタンらヒールは道化がかった痛がりを見せ引き立たせます。

 グレイの孤立。
 ゾルタンらが自陣で戦う意識が強く、良い感じに盛り上がりましたね。

 2本目は繋ぎで速攻丸め込みで終わったので、
 3本目に期待していたら3本目もこれまた唐突なDQ幕切れ。
 
 関係性は良かったけど
 1本目のフィニッシュからのまとめ方が肩すかし。

 平均的な良試合。

Bマル・サンダースvs.スティーブ・グレイ(11/19/77)
 体の姿勢を正してのポージング、
 優しさのあるなだらかな動き。
 芸術品を前にしたときのように静かに引き込まれる。
 延長線上にあるようで
 それは凡人には超えられない一線を踏み越えた特別なレスリングです。
 全てがコントロールされています。
 方法論、理、韻と教科書に載っている要素は網羅されている。
 残念ながら中盤から緩和した雰囲気に転換し
 ユーロ的コメディーに試合は変化したものの
 それでも実に素晴らしい一戦でした。
 ぎりぎり好勝負。

Cクライヴ・マイヤーズvs.スティーブ・グレイ(12/6/77)
 鉄板の攻防で、
 ライバリティは健在ながら
 75年の試合程の特別な領域に踏み込んでいる印象はなし。

 またR数が重なる前にクロス・ボディで両者場外転落ということで
 フィニッシュも少し弱めでしたね。

 平均的な良試合。
 (執筆日:8/?/20)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ブリティッシュ・ライト級王座戦:ジョニー・セイント(ch)vs.ケイダー・ハズーニ(5/21/77)
Aワールド・オブ・スポーツ・ルール:スティーブ・グレイ、アラン・サージャントvs.ゾルタン・ボーシック、シド・クーパー(2-1)(DQ)(8/13/77)
Bマル・サンダースvs.スティーブ・グレイ(11/19/77)
Cクライヴ・マイヤーズvs.スティーブ・グレイ(ダブルKO)(12/6/77)