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RESLO:Wrestling Madnessの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

DVD(PAL,R2)1枚、約1時間10分です。

まだヨーロッパでプロレスが人気だった頃を振り返る5つの試合をResloという団体から収録。

@ライト級王座戦:ジョニー・セイント(ch)vs.キッド・マッコイ
 (2Rからの収録)
 マッコイのちょっとしたハイ・フライングが上手くミックスされています。
 お目当てのセイントが予想に違わず素晴らしい。
 あのヨーロピアン・レスリング・スタイルの中で腕を狙った戦略を見せるし
 今では難しい、激しい動きで抑揚をつけてくる。
 若手のマッコイはヨーロピアン・レスリングの使い手ではありませんが
 そのちょっとしたハイ・フライングと上手くミックスされていました。
 中々見応えのある試合でしたね。

 プリンセス・ポーラが王者を務めた事もあるトミー・スチュワートに当時の事をインタビュー。

A世界王座戦:ランボー(ch)vs.ブル・パワー
 ブル・パワーはベイダーです。
 試合は打撃とクローズラインが主で技はほとんど出ず。
 ある種UWF系のような構成の弱さがあり退屈です。
 最後は力尽きた形で10ダウン・カウント(当時はダウンするとすぐにダウン・カウントを数えました)。
 
Bエリミネーション・マッチ:ジャイアント・ヘイスタックス、ドリュー・マクダーネルvs.パット・ローチ、ボブ・ブルックサイド
 ヘッド・ロックからロープに振られてショルダー・タックル、で始めたり
 控えの介入というヒール表現をで見せたりとオーソドックスなプロレスです。
 線の細いブルックサイドと巨漢のヘイスタックスの存在に盛り上がりましたが
 1対1になった所でTo be Continued系のフィニッシュ。

Cチェイン・マッチ:フィット・フィンレーvs.ダニー・ボーイ・コリンズ
 チェイン・マッチと名づけられていますがフラッグ・マッチと抱き合わせになっています。
 最近は4コーナーにタッチする物が多いですが
 ストラップ系と変則フィニッシュの組み合わせは相性が良いのでGood Idea。
 実際、フィンレーのセコンド、プリンセス・ポーラ(インディアンの奥さんという設定)含め
 3人共しっかりとした構成を見せました。
 ベース部分でもう少し遺恨を感じさせて欲しかったですが良い試合でした。

D14マン・バトル・ロイヤル
 猥雑としながらもそれぞれが精力的に動いて一通りの落とし方を見せています。
 残り4人になった所でベビー、ヒールが2人づつ組んだりと
 意外に通用するレベルまで仕上げてますね。

総評
 当時このような色々な試合が混在していたというのは非常に興味深い。
 また忘れ去られつつある時代だけに資料としても貴重です。
 (執筆日:7/3/09)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ライト級王座戦:ジョニー・セイント(ch)vs.キッド・マッコイ
A世界王座戦:ランボー(ch)vs.ブル・パワー(新チャンピオン!)
Bエリミネーション・マッチ:ジャイアント・ヘイスタックス、ドリュー・マクダーネルvs.パット・ローチ、ボブ・ブルックサイド(DQ)
Cチェイン・マッチ:フィット・フィンレーvs.ダニー・ボーイ・コリンズ
D14マン・バトル・ロイヤル(勝者:ダニー・ボーイ・コリンズ)