Highspots:The Absolute Best of Johnny Saint Volume.2 Disc Fourの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
約1時間55分です。
@ジョニー・セイント、スティーブ・ベストvs.イアン・ギルモア、ジェフ・ケイ(ITV 12/2/72)
ベストは少し精度が劣るも伸びやかな動きがあって良いですね。
セイントと似ているのだけどちょっと売りが違うという点でタッグ・パートナーとして最適。
相手も良かったですね。
ケイはナチョ・リブレでお馴染みジャック・ブラックのような冴えない容姿ですけど
道化を演じながらもそこには掌で観客を躍らせるための意図が裏にしっかりある。
攻防という面でもそれは発揮されていて思ったよりやるな、と唸らされますね。
ギルモアは印象に残っていませんが全編を通してクオリティが高かったという事は
他の3人にしっかりついていける選手だという事です。
70年代、しかもヨーロピアン・レスリングなので孤立などタッグの妙はありませんが上質な内容。
平均的な良試合です。
Aジョニー・セイントvs.ジム・ブリークス(ITV 3/20/73)
これまでのDVDで見てきた通りですね。
セイントがテクニカルな動きでからかい、
ブリークスが怒って耳を掴んだりロープ際で攻撃したりと卑怯な攻め。
セイントが盛り返すというベビーフェイス/ヒールの流れです。
今回は少々+αに欠けましたね。
セイントが盛り返した時に
もうリベンジの意味合いは薄れ、
力で上回るセイントが勝つのは当然という状態で時間が進んでいましたから。
平均レベル。
Bジョニー・セイントvs.テリー・ジョウェット(ITV 12/28/74)
テリーはスムーズにレスリングを行うので決して下手ではないのだけど
キレやインパクトや工夫、どのベクトルにおいても驚かしてはくれなかった。
試合自体も印象に残らず只レスリングをこなしただけという感じ。
少し悪い試合。
Cジョニー・セイントvs.ミック・マクマナス(ITV 12/6/76)
マクマナスは観客に対する顔の見せ方が上手いですね。
ふてぶてしさが伝わってきます。
でも身体的には歳も取っているし打撃に頼り過ぎ。
レスラーというより老優という印象です。
セイントは余り技術を見せられない相手でしたが
3本目面白い入り方からボディ・スラムを見せたりと
そういう相手なりの工夫で対応していましたね。
最後は警告に従わないマクマナスに反則が下るという弱いものながら
マクマナスの性質を考えるとこれがベストの演出でしょう。
良い盛り上がりで終えることが出来ました。
悪くない試合。
Dジョニー・セイントvs.カダー・ハズーニ(ITV 5/21/88)
ハズーニは体の小ささから動き、反応が1テンポ遅れている所がありますね。
また戦が細いので迫力、威力に絶対的に欠けます。
ブリークスのように見せ方を学ばないとね。
ただロープ・ワークはやたらちょこまかしていて妙な凄さがある。
最後はセイントが丸まって手を差し出し、そこを掴んできた相手を引きずりこんでフォール。
これで決着がつく程度の相手という事です。
正々堂々のスポーツマンらしい戦いに試合後結構な歓声が飛んでいたけれど内容は余りレベルが高くない。
少し悪い試合。
DVD Rating:☆☆☆☆☆
(執筆日:4/29/11)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ジョニー・セイント、スティーブ・ベストvs.イアン・ギルモア、ジェフ・ケイ(1-1)(全R終了)(ITV 12/2/72)Aジョニー・セイントvs.ジム・ブリークス(2-1)(ITV 3/20/73)
Bジョニー・セイントvs.テリー・ジョウェット(2-1)(ITV 12/28/74)
Cジョニー・セイントvs.ミック・マクマナス(2-1)(DQ)(ITV 12/6/76)
Dジョニー・セイントvs.カダー・ハズーニ(2-1)(ITV 5/21/88)