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Progress Wrestling:Best of Progress 2022の分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦:スモーキン・エースズ(チャーリー・スターリン、ニック・ライリー)(ch)vs.サンシャイン・マシーン(チャック・マンボ、TKクーパー)(1/23/22)

PROGRESS世界王座戦、5本勝負:カーラ・ノワール(ch)vs.クリス・リッジウェイ(1/23/22)

イルヤ・ドラグノフvs.カーラ・ノワール(3/25/22)

Progress世界王座戦:ジョナサン・グレシャム(ch)vs.ウォーレン・バンクス(3/25/22)

@タッグ王座戦:スモーキン・エースズ(チャーリー・スターリン、ニック・ライリー)(ch)vs.サンシャイン・マシーン(チャック・マンボ、TKクーパー)(1/23/22)
 軽快にアクションを重ねます。
 タッグ要素を使って目まぐるしく展開させましたね。
 スピードを落とさない工夫が光りました。

 コーナー上を交えてテンポ・コントロールしつつ
 カットしあってニア・フォール合戦。

 そこからダイブシーン連発で更にギアを上げ〆。

 スタイル特化で尖った内容に仕上げましたね。

 ぎりぎり好勝負。

APROGRESS世界王座戦、5本勝負:カーラ・ノワール(ch)vs.クリス・リッジウェイ(1/23/22)
 ライバル対決は今度は5本勝負で。
 非常に難しいお題目に思えますが、
 レスリングの中で両肩をつけにいく形で
 最初の5分でそれぞれの1本をこなします。

 続いてクリスのKOキックで8分で後1本まで追い込みます。
 
 ドラスクによる脚攻めで戦局も傾ける中で、
 クリスがカウンター・スリーパーで2-2(12分経過)。

 見事なストーリー・テリングですが、
 一方でこのストーリーは前回の30分アイアン・マン・マッチでも出来たように思いますね。
 その点では5本勝負以外の試合形式の方が新たな一面が見せれたのでは、とも。

 しかしそれぞれ最後の1本となった中で、
 ライバル関係の魅力が爆発し、
 パワフルな技を使いこなしながらニア・フォール合戦で一気に惹きつけました。
 
 前回の試合に魅了された人は今回の試合も要チェックです。

 ぎりぎり好勝負。

BProgress世界王座戦:カーラ・ノワール(ch)vs.スワーブ・ザ・リアリスト(2/21/22)
 キレ良い動きでスタート。
 ただお互い相手のターンにはあまり試合に貢献しておらず
 クオリティ・ラインとしては比較的スロー・スタートになっていましたね。

 ただここぞの見せ場作りは良くて
 カーラが思わぬかわし方からジョン・ウーを叩きこんだシーンからギア・アップ。

 スピーディな攻防で圧倒し、
 意図的に混ぜる不自然な間でフックをかけます。

 その後の一進一退も上手く行って、
 クライマックスの情感も問題なし。

 右肩上がりで最終的には期待値を満たしてきましたね。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Cイルヤ・ドラグノフvs.カーラ・ノワール(3/25/22)
 10周年記念大会ということでこの豪華カード。

 前半はイルヤ感情控えめに攻めも抑えますし、
 カーラも全然反撃の気配を見せないのでまどろっこしいですね。

 初戦ならまだしも数え歌として認知されているので
 WWE/非WWE的壁を作らなくても、という印象です。

 しかし一度ギアがかかるとバチバチの攻め合い。
 普通ではない方向でアピール力がぶっ飛んだり、
 ハード・ヒットでシバキ合ったり、このカードならではの偏愛が見られて
 終わってみれば大満足ですね。

 ぎりぎり好勝負。

DProgress世界王座戦:ジョナサン・グレシャム(ch)vs.ウォーレン・バンクス(3/25/22)
 イルヤvs.カーラもありましたが、
 懐古で締めくくる訳にはいかない、と言うことか、このカードがメイン。

 とはいえ明確な実力差。
 グレシャムがブーイングを受けながら
 憎たらしいほど上手いレスリング・ワークで圧倒します。

 パズルのように組み合わせて
 バンクスを子供扱いして煽っていきました。

 これだけ一方的でも面白いというのは凄いですね。

 バンクスがリングアウト寸前で戻ってからは天丼ネタで盛り上げ。
 
 思考の狙いとアクションが見事に一致した内容でしたね。
 バンクスに対しては感想ほとんどありませんが(笑)、
 満足度の高いメイン・イベントでした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:3/?/22)