PWA:Best of PWA 2022の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@ソウル・オブPWA王座戦:ミック・モレッティ(ch)vs.ロビー・イーグルス(1/14/22)
ロビーがNJPWから帰還。
出だしで一進一退を行い同時ドロップ・キックで一度仕切りますが、
いわゆるテンプレの演舞とは次元の違う高度な一進一退でしたね。
これが出来れば当然その後の中盤以降の攻防も高いレベルになっています。
一方でペイントマンとなったミックは
倒立の構えから技を出す独自スタイルに変えており、
ユニークで面白さを感じる一方で、
その誇張スタイルのせいで、
序盤に見せたようなオリジナルの攻防を発展させることを阻害している一面も感じます。
最後もズルして頂きであっさりフィニッシュ。
ロビーはレジェンド扱いなので仕方ないとはいえ、
ポテンシャルを十二分に感じた中で小さくまとめてしまった印象も。
好勝負に少し届かず。
Aタッグ王座戦:オージー・オープン(マーク・デイヴィス、カイル・フレッチャー)(ch)vs.ヴェロシティーズ(ジュード・ロンドン、パリス・デ・シルヴァ)(新チャンピオン!)(1/14/22)
37分の激闘のリマッチ。
ヴェロシティーズの連携技はスピーディで豊富。
セコンドの動きで気持ちも見せています。
ただ相手の意図を100%読み取れるかというと否で物足りなさはあります。
AOが補正をかけながら試合を引っ張っていきます。
またスキルとは別の問題として
やはりヘビー級とJr.ヘビー級がやり合う難しさもあります。
AOの連携技、合体技がインパクト満点だからこそそれが諸刃の剣になっています。
ヴェロシティーズがダメージ感を出しながら戦えるならドラマになりますが、彼らはミステリオではなく…
クライマックスに演出のサポートもありましたが、
前回を超える39分という試合時間は相も変わらず長すぎというものです。
ただタッグではない個によるチャレンジも多く、
その面では好感を持って受け入れられる場面もあったのも確かです。
カイルは数珠の切り返し合いで持ってその挑戦をサポートしましたね。
好勝負に少し届かず。
BPWA暫定&ソウル・オブPWA王座戦、ラダー・マッチ:ミック・モレッティ(ch)(新チャンピオン!)vs.ライルバード・ルッチvs.アンソーシャル・ジョーダン(7/29/22)
PWAで30分ラダー・マッチということで
もしかしたら、と思って視聴した訳ですが…
ルッチ、ジョーダンは完全にその他2人…
特にスキル的に見る所はなし。
ミックが2対1やアンソーシャル軍団乱入の展開を凌ぐ
ライトなエンターテイメント・マッチとなっています。
ミックのパフォーマンス自体は素晴らしいと思いましたが、
一人では試合の全てを作ることは出来ないですからね。
平均的な良試合。
Cコロッセウム・トーナメント1回戦:アダム・ブルックスvs.スレックス(10/7/22)
リープ・フロッグをライガー・ボムに切り返す等
序盤の演舞から一気にショート・カット。
スレックスはオーソドックスな動きながら質量感が抜群。
アダムもヒールとして外しにかかります。
両者自分の立場で異なる戦略的を取りますが、
緊密な関係でやりとりをしていて、
どんどん展開しますがクオリティは全く落ちません。
どちらが勝つか全く読めない攻防がスリリングでしたね。
試合時間は決して長くなく、最後は乱入者からのチープ・フィニッシュでしたが充実していました。
好勝負に少し届かず。
Dコロッセウム・トーナメント1回戦:ロビー・イーグルスvs.チャーリー・エヴァンス(10/7/22)
ベーシックな部分で真っ向勝負。
チャーリーが気の強さを見せながらハード・ヒット。
気持ちは伝わるものの部位狙いをまとめるとより良かったでしょうね。
ロビーは下手に回って合わせつつ
脚攻めの使い方含めて攻めの厳しさを上手く調整していたのは見事。
終わってみればロビーの完勝のイメージで、
チャーリーのポテンシャルを考えるとまだいけました。
中々良い試合。
Eコロッセウム決勝:ロビー・イーグルスvs.アダム・ブルックス(10/8/22)
キャラ、ハード・スポット、テクニカルな部位攻め。
それぞれの要素を序盤から織り交ぜながら
安定感ある攻防を作っていきます。
試合が展開していく上での盛り上がりを
荒々しさの加減やピンポイントの見せ場で効率よく演出しています。
トップ・ロープ・ラナをパワー・ボムに切り返したり、
エプロンからの断崖式スラムまでありました。
一方でそれが結構終盤に配置され、
フルスロットルのムーブが目立つ等
もう少し披露表現の調整と試合構成によって
もっと伝わって惹きこめるのにと思う場面もチラホラ。
好勝負に少し届かず。
F鷹木信悟vs.ジャック・ボンザ(10/21/22)
鷹木のコンディションが素晴らしいですね。
基本的なアクションをしっかりと行い、
キレ良く見せ方を加えることで、自在にのせます。
ボンザも環境を使いながら
適切なヒール・スタイルで応じます。
ただ本格的にレスラーとして交錯するというよりかは
前半はヒーローショーの立て付け。
終盤になって予想以上に白熱してきて、
入場ステージにまでもつれ込むので更に盛り上がりましたが、
そこでバッドラック・ファレの乱入…。
あー、って感じですね…。
最高に楽しいけれどもショーをスティールするような試合ではなかった。
平均的な良試合。
(執筆日:12/?/22)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ソウル・オブPWA王座戦:ミック・モレッティ(ch)vs.ロビー・イーグルス(1/14/22)Aタッグ王座戦:オージー・オープン(マーク・デイヴィス、カイル・フレッチャー)(ch)vs.ヴェロシティーズ(ジュード・ロンドン、パリス・デ・シルヴァ)(新チャンピオン!)(1/14/22)
BPWA暫定&ソウル・オブPWA王座戦、ラダー・マッチ:ミック・モレッティ(ch)(新チャンピオン!)vs.ライルバード・ルッチvs.アンソーシャル・ジョーダン(7/29/22)
Cコロッセウム・トーナメント1回戦:アダム・ブルックスvs.スレックス(10/7/22)
Dコロッセウム・トーナメント1回戦:ロビー・イーグルスvs.チャーリー・エヴァンス(10/7/22)
Eコロッセウム決勝:ロビー・イーグルスvs.アダム・ブルックス(10/8/22)
F鷹木信悟vs.ジャック・ボンザ(DQ)(10/21/22)