TOP他大陸のプロレスオーストラリアのプロレス →PWA:Best of PWA 2021

PWA:Best of PWA 2021の分析


名勝負 なし
好勝負 PWWA王座戦、ノーDQ:ジェシカ・トロイ(ch)vs.チャーリー・エヴァンス(3/12/21)

@PWWA王座戦、ノーDQ:ジェシカ・トロイ(ch)vs.チャーリー・エヴァンス(3/12/21)
 前回チャーリーが王座戦をぶち壊したことから
 ノーDQでのタッグ・パートナー対決に。

 気迫の打撃の打ち合いで一瞬で引き付け、
 両者のスタイルをしっかり組み合わせた導入。

 椅子を使った壮絶な潰し合いになっていますね。
 しっかり2人のダメージ表現、感情がメインで描くことができています。

 ただ後半になり椅子のタワー・トラップや画鋲まで出てくると
 良くも悪くもチャーリーのデス・マッチ劇場になって、
 相手が折角のジェシカなのに、と思う所もありましたね。

 それでも最後はトロイが完璧な絵で締めくくる
 フィニッシュ方法が用意されているので、終わりよければ全て良し。
 今年を代表する試合となりました。

 ぎりぎり好勝負。
 
Aロビー・イーグルス、オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)vs.マット・ダイアモンド、ヴェロシティーズ(3/27/21)
 タッグに加わった一人が別アングルの串となり、
 タッグのリード・ラインから複合的に広がりを持たせる。
 このカードの意味を適切に理解していて、
 その中でそれぞれが輝いて見せました。

 動いてなんぼのヴェロシティーズがその場のダメージ表現だけで
 試合全体を通した疲労表現とは縁遠い問題はありますが、
 トリオであるが故に過剰にはなっていません。

 前哨戦として凄さは抑えられていますが、
 その点でまともな試合を逸脱していません。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Bタッグ王座戦:ヴェロシティーズ(ジュード・ロンドン、パリス・デ・ラ・シルヴァ)(ch)vs.オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)(5/8/21)
 オーストラリアを代表するタッグとなったオージー・オープン。
 シングルとしてもそれぞれ経験を積み、表現力を増したので、
 まさに権威として強大な存在として扱われ、振る舞うことができています。

 それによりヴェロシティーズは劣勢に追い込まれますが、
 ひっくり返すべくトンデモ・スポットを際限なく連発することができることに。

 ヴェロシティーズのその名の通り、
 一気に最高時速になって放つスポットは他にない魅力がありますね。

 オージー・オープンが上記の立て付けの中で
 一人でヴェロシティーズと攻防を行うことも出来、攻防は非常に豊かです。

 ただ構図の進展性が試合の中で全くないのは致命的問題。
 試合の最初も最後も同じで、終わったのはたまたま3カウント入っただけ。
 ある意味では37分もの長さを持ったスカッシュ・マッチといっても良いのではないか。

 とはいえヴェロシティーズのスポット力は魅力的ですから
 最低限欠点を改善してオージー・オープン、4ネイションズに連なる
 オーストラリアのタッグとして成長して欲しいですね。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/20)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@PWWA王座戦、ノーDQ:ジェシカ・トロイ(ch)vs.チャーリー・エヴァンス(3/12/21)
Aロビー・イーグルス、オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)vs.マット・ダイアモンド、ヴェロシティーズ(3/27/21)
Bタッグ王座戦:ヴェロシティーズ(ジュード・ロンドン、パリス・デ・ラ・シルヴァ)(ch)vs.オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)(新チャンピオン!)(5/8/21)