TOP他大陸のプロレスオーストラリアのプロレス →PWA:A Call to Arms 6/11/10

PWA:A Call to Arms 6/11/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約1時間50分です。

@カルロ・キャノンvs.マイク・ヴァルアブルvs.ジーン・ケリーvs.ジョージ・デル・ホモス
 ホモスはミスティコのマスク被って試合してますが良いのでしょうか。
 それはともかくテンポはしっかりと維持された4ウェイです。
 ホモス含め緩い動きはほとんどなかったですね。
 一方で良い動きといえるレベルでもないですけど。
 この中だと蹴りを基調としたマイクが魅力的かな。
 ケリーとキャノンが徒党を組む展開から
 キャノンのダンス・タイム→ホモスもダンスとつなげて
 フィニッシュまで綺麗に始末をつけました。
 4ウェイとしてちゃんと管理されていたのは好印象ですね。
 悪くない試合。

Aアームド・イブリスvs.MHサイデル
 体格で劣るサイデルはイブリスとの接触を避けながら戦う形ですが
 ロープ・ワークは駄目、ハイ・フライヤーの基本ヘッド・シザースも外れかけ、という始末。
 最低限のレベルは満たしてくれてないとねぇ。
 やっている事自体はそんなにセンスがない訳ではないんだけどなぁ。
 サイデルがダイブで勝利に近づくかと思いきやイブリスの場外チョーク・スラムにつながり、
 それでもKOされずにカウント9で戻ってきたサイデルにイブリスがもう1度チョーク・スラムを狙うも
 サイデルが丸め込みで逃れキー・ロックに持っていくという流れは良かったですからね。
 悪い試合。

BPWWA王座戦:ジェシー・マッケイ(ch)vs.マディソン・イーグルス
 序盤はシリアス・モードのイーグルスが
 強烈な蹴りを叩き込み、サブミッションで締め付けます。
 イーグルスの凛とした格好よさはずば抜けていますね。
 これに対しヒール王者マッケイは場外に逃れ
 怪我をしたとレフェリーに訴えます。
 この隙を狙ったイーグルスのダイブをレフェリーに誤爆させマッケイのターンに。
 イーグルスの抵抗に対応しながら煽りも欠かさず支配していましたね。
 イーグルスの反撃からの時間が短かったのが残念ですが、
 期待通り男に引けを取らない内容でした。
 まあまあ良い試合。

Cブルーイ・ボンザvs.ダミアン・スレーター
 両者体が出来ていてちゃんとした試合になる事が想像つきます。
 その予想は外れず試合が始まればスレーターが的確な動きとアピールを見せてくれました。
 ボンザはストロング・マンのようにやや筋肉で動きが制限されている印象も受けますが、
 パワフルなレスラーというカラーは確立できていますね。
 後半にかけての技のバランスが良く、
 最後にコーナー上を絡ませて締めたのも良く分かっているな、と思わせます。
 まあまあ良い試合。

Dライトスピード・エクスプレスvs.ニュー・インパクト・プレイヤーズ
 序盤はNWA式にヒールのNIPが技を食らっていく内容。
 相手の女子マネにまで張り手され頂点に達した所で
 一気に相手を捕まえる展開へと切り替えていきます。
 孤立の見せ方こそありませんでしたが
 現代プロレスらしく技で大いに盛り上げました。
 NIPは個人の技から軽い連携技、両方入っての畳み掛けまで
 結構幅広く攻める事が出来ていましたね。
 エクスプレスは一般的な軽量級という感じで印象に残っていなかったものの
 終盤になるとコーナー上から敵を踏み台にもう一人の敵にヘッド・シザースなど
 エヴァンスを思わせる飛びっぷりで対抗していました。
 全体的にNIPがヘタレながらも反撃が早く厳しい試合運びをしていたのが利きましたね。
 中々良い試合。

EPWA王座戦:ライアン・イーグルス(ch)vs.スレックス
 ジョーカー・ペイントをしたイーグルスは
 キャラにあった、相手の形にのらない試合運びが出来ていますね。
 弓を弾くように打つ拳は良いし、
 間を開けての見得の切り方はトップを張っているだけのものを感じさせます。
 一方スレックスは不満屋ヒールを表現するために間を開ける。
 支配しシーンでは基本に則った試合運びをしていますしこちらも良いですね。
 ただスピニング・キックやハンドスプリングを得意技としているのは
 意外性という意味で色づけになっているけどやっぱり合っていないと思います。
 チョップの打ち合い、殴り合いによる終盤の持って行き方はちょっと変わっていて面白かったですね。
 これは観客に支持されている境遇を味わうからこそでしょう。
 しかし終盤自体はイーグルスの間を開けての観客への働き方が過剰。
 イーグルスを痛めつけるという方向性で勝手に決める事になり
 スレックスの攻めの比率が極端に少なくなる結果になっています。
 まあまあ良い試合。

総評
 プロモーターのイーグルス夫妻を初めとして
 魅力的なレスラーが意外に多くて驚きましたね。
 他の大会も見たいと率直に思わせます。
 (執筆日:11/11/11)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@カルロ・キャノンvs.マイク・ヴァルアブルvs.ジーン・ケリーvs.ジョージ・デル・ホモス
Aアームド・イブリスvs.MHサイデル
BPWWA王座戦:ジェシー・マッケイ(ch)vs.マディソン・イーグルス(新チャンピオン!)
Cブルーイ・ボンザvs.ダミアン・スレーター
Dライトスピード・エクスプレスvs.ニュー・インパクト・プレイヤーズ
EPWA王座戦:ライアン・イーグルス(ch)vs.スレックス