PCW:Best of PCW 2018の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@60分アイアン・マン・マッチ:ルーカス・ダニエルズ(ch)vs.マーク・カゲ(12/15/18)
レスリングはしっかりしているし、
そこからの動かし方も基本に沿っているので好感が持てます。
均衡させながら10分でルーカスが主導権を掴む
タイム・スケジュールも良いですね。
ルーカスが攻めで引っ張りながら
カゲの反撃を引き出し15分経過という
丁度良い塩梅でF5フィニッシュ。
引き続きルーカスがリードしますが、
ジャーマンでダウン・カウントを数えさせる等
見せ方のセンスが良く感心しましたね。
一方でお膳立てされたカゲですが
反撃の絵作りの意識がまったくないですね。
29分経過時にカゲがクロス・フェイスでルーカスをタップさせるも
ルーカスのセコンドがレフェリーの注意を逸らしノーカン。
椅子を巡るやり取りとブック上の演出を入れてきたのは良いものの
カゲの凡庸なスキルを考えると
これはフォールに直結させてあげても良かった。
なんだかんだ良くやっていましたが、
30分経過後から試合の密度が低下。
疲労感やライバリティの演出が自分勝手で
観ている感覚と一致していません。
たとえ様式に則っていてもこの鈍ったい展開は頂けない。
10分をきっての攻防は意図が通っていて
汚名返上したといって良いレベルでしたから、
無名インディーの大一番としては成功した方でしょう。
平均的な良試合。
(執筆日:2/?/20)