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MCW:Best of MCW 2021の分析


名勝負 MCW世界ヘビー級王座戦、3ステージズ・オブ・ヘル:アダム・ブルックス(ch)vs.スレックス(2/6/21)
好勝負 なし

@MCW世界ヘビー級王座戦、3ステージズ・オブ・ヘル:アダム・ブルックス(ch)vs.スレックス(2/6/21)
 コロナ禍後の復活大会のメインは
 自信を持ってお届けできるこのカードにしてこの形式。

 1本目。
 ただの演舞からして上質かつ安定。
 相手の動きに呼応してチェーンしていく。
 特殊なことはしていないと言っても、このスイング感は素晴らしい。
 
 場外も演舞の中に積極的に織り込み
 最初から無理ない範囲でハードさMAX。
 
 切り返しによるダメージ・リセットも完璧に使いこなし
 ゾーンに入ってる戦い方で10分にまとめた1本目だけで
 普通の大会のメインを張れるレベルです。

 2本目。
 椅子を早々に投入。
 ジャンルが変わるとはいえ箸休めにせず、
 1本目の延長としてしっかり進めていますね。

 椅子、テーブルと要素を加えつつも乱れない。
 どこまで行き着くのかという過激さです。

 逆に落しどころのつけ方で評価も変動する所でしたが、
 最後はスレックスがラダーを取り出すも
 逆にアダムがスレックスをテーブルに寝かせラダー上からのスワントーン・ボム。

 3本目の題目であるラダーを敢えて使うというアイディアは悪くないですね。

 3本目最後はラダー・マッチ。
 上空のベルトを取ったら勝ちです。

 コンセプチュアルに出来る試合形式ではありますが、
 2本目の最後にこの形式ならではの見せ場を行いましたし、
 2本目までの激戦が故に疲労感を無視する訳にもいかず
 ラダーを登る部分でのシーソーゲームの演出は難しい。

 それに伴って、オール・ミックスの攻防になっていましたね。
 両者の上手さが光る形式でしたが、
 3本勝負のメリハリがつかないので、
 この形式が3本目として本当に適切だったかは議論の余地がありますね。

 全体43分のうち、3本目が20分、と4割以上を占めるのは時間配分も長く、
 ここを改善すれば、という所も惜しまれます。

 しかし両者全力を出し尽くし、
 最後は定番ながらこれを締めくくるにふさわしいフィニッシュで、
 3本目で評価を落とす、といってもこれを好勝負と呼ばせるには抵抗感を残させました。

 ということでぎりぎり名勝負です。
 お疲れさまでした。
 (執筆日:4/?/21)

AMCW世界ヘビー級王座戦:アダム・ブルックス(ch)vs.ロビー・イーグルス(5/8/21)
 スピード全開でなくても
 意味を持って行って見応えを作る熟練のワーク。

 アダムがまったり試合を運ぶ中で丁寧に積み重ねます。

 ロビーが延髄切りをかわしてドラスク。
 この脚攻めの要素が加わり、
 更に思考を深くしながら攻防を作り上げていきます。

 コーナー、エプロンが絡むハイ・スポットを続けて攻防を激化。

 安定感があって間違いのない道を進むだけに
 大きなフックに欠ける所はあってそこが物足りなさに繋がってますが合格点のメイン・イベント。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:11/?/21)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@MCW世界ヘビー級王座戦、3ステージズ・オブ・ヘル:アダム・ブルックス(ch)vs.スレックス(2-1)(2/6/21)
AMCW世界ヘビー級王座戦:アダム・ブルックス(ch)vs.ロビー・イーグルス(5/8/21)