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MCW:Best of MCW 2020の分析


名勝負 なし
好勝負 ウィル・オスプレイvs.ドゥーイ・ジェームス(1/11/20)

@MCW世界ヘビー級王座戦:アダム・ブルックス(ch)vs.スレックス(1/11/20)
 ロープ・ワークの軽快さで
 オープニング・マッチとして手頃な盛り上がりを生みます。

 スレックスのスケール感のある試合運びに
 ブルックスの熱量篭った一進一退合わせ。

 オープニングとしてどっしり腰を据えて行えないのが
 2人のポテンシャルを最大限発揮することを阻害していますが、
 スリリングな攻防は見応えがありますね。

 どちらも攻めを太くして終盤のギアもあがりましたが、
 最後は丸め込み合戦の中でフィニッシュ。
 オープニングとしてはここいらで終えないといけないのでしょう。
 ただ昨年の激戦を考慮するともっと思いっきりやらせたかった。
 
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Aウィル・オスプレイvs.ドゥーイ・ジェームス(1/11/20)
 オーストラリアのトップ・レスラーに
 与えられるオスプレイ戦の栄誉。
 次の相手としてドゥーイが選ばれたのは適切ですね。

 オスプレイ有名になりすぎたことを利用して
 ドゥーイがオスプレイの形にいかせない展開は面白い。
 
 ドゥーイが観客席へのパワー・ボムを防ぐと
 場外でのトルネードDDTを決め、
 ヒールとして活き活きとしたアピールを見せます。

 オスプレイも大きな見得で持って試合構築。
 新日での踵の負傷を考慮して
 アクションを抑え目にしながら試合を作る対応力もそうだし、
 ムーブ自体の切れ味がまったく落ちていないのも凄い。
 踵の負傷を知っていてこそこの深みは堪能できます。

 メリハリの最高に利いた展開。
 ドゥーイがオスプレイと対抗できるだけの筋書きをしっかり実行。

 ただ打撃の打ち合いを要所に挟むことに少し依存しているきらいはある。
 
 また、終盤レフェリーの注意を逸らしローブローなど
 ヒールらしさで押すのは決して悪くないものの
 これまでオスプレイと戦ったレスラー達が
 壮絶なニア・フォール戦を繰り広げたのと比較すると
 終盤の攻防は若干印象が落ちてしまうか。

 それでも成功の部類に入る素晴らしい試合でした。

 来年は是非オスプレイvs.ロッチーを。
 文句なしに好勝負。

BMCW世界王座戦:アダム・ブルックス(ch)vs.デイヴィス・ストーム(2/1/20)
 ブルックスが押さえ込んで後ちょっとだったな、と挑発。
 感情的になったストームとの心理戦絡めた攻防で
 序盤から見応えのあるものになっています。
 ブルックスの能動的な良い部分が活かされていますね。

 代わってストームが主導権を握ります。
 間を使いながらの腕攻めは良さげ。
 ここもブルックスが細かく抵抗を入れたり、
 良質なダメージ表現を見せてサポートしていますね。

 ストームが腕を責めるのは勿論のこと
 ブルックスも腕が使えないこと前提で攻めるので深みがありましたね。

 しかし好勝負間違いなしというところでアクシデント。
 エプロンへのスパイン・バスターを食らったブルックスが脳震盪?。

 時間を稼いで再開となりましたが、
 先ほどの腕攻め絡めた深みのある攻防はできず、
 単純な攻防で幕引きに持って行くのが限界でした。

 アクシデントは上下どちらにぶれることもありますが、
 この試合の場合は下振れにつながってしまいましたね。

 ただブルックスのパフォーマンスは想像以上だったので
 今後の防衛ロードが楽しみです。

 好勝負に少し届かず。

 (執筆日:4/?/20)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@MCW世界ヘビー級王座戦:アダム・ブルックス(ch)vs.スレックス(1/11/20)
Aウィル・オスプレイvs.ドゥーイ・ジェームス(1/11/20)
BMCW世界王座戦:アダム・ブルックス(ch)vs.デイヴィス・ストーム(2/1/20)