TOPルチャ・リブレUWA →UWA:1992 Vol.1

UWA:1992 Vol.1の分析


名勝負 WWFライト級王座戦、3本勝負:ペガサス・キッド(ch)vs.ヴィ ジャノIII
好勝負 なし

1枚約1時間30分です。
SlamBamJam製。

2/1/92の大会より
@3本勝負:ロス・ヴィジャノスI、IV、Vvs.ベビー・フェイス、キ ラー、ティグレ・カナディエンス
 2本目のフィニッシュ前から始まります。
 特に試合でいう事もなし。

A3本勝負:ドス・カラス、エル・イホ・デル・サント、グラン浜田vs.エ ル・カネック、ネグロ・カサス、フィッシュマン
 カラスとカネックの遺恨からいきなり乱戦に持って行くと
 控えに戻ってもその荒さを引き継ぎます。
 次々と選手が入れ替わって技を打っていくクライマックスも盛り上がり ました。
 Eへの前哨戦としては良いと思いますが
 なにぶん短いのが欠点ですね。
 まあまあ良い試合。

BWWFライト級王座戦、3本勝負:ペガサス・キッド(ch)vs.ヴィ ジャノIII
 時代の流れでどうしても見栄えを意識・傾倒してしまう中で
 オールド・スクールなグラウンドを貫いた。
 素晴らしいテクニックの存在が前提ですが
 観客に受け入れてもらえるよう
 じっくりとした攻防と動きを同居させるアレンジにしてあるのが大きいですね。
 玄人を唸らせ素人にもそのエネルギーを何となく感じさせる。
 プロレスのそれと違うので最初は戸惑いましたが
 見直してみてその素晴らしさが分かりました。
 まさにベノワらしい巧みの技だと思います。
 その後もハイ・フライングはほとんど無いのに重厚な攻防を展開し、
 1本勝負かと勘違いしてしまうほど濃密な時間が流れます。
 2本目は瞬殺。
 どうせ1−1になるんだろう、って所がありますからね。
 地味で不利なこの内容ならここまで短くするのもありだと思います。
 3本目に入っても1本目のように控えめな表現ながら
 サブミッションを上手く織り交ぜて使うことで死闘にまで持っていきました。
 両者素晴らしい仕事をしました。
 ぎりぎり名勝負です。
 
2/8/92の大会より
C3本勝負:エル・シグノ、ネグロ・ナバーロ、ブラック・パワーvs.ロス・ヴィジャノスI、IV、V
 1本目はグラウンドから乱戦に。
 2本目は孤立から反撃。
 そして3本目はロープ・ワークを多様にしたスピード・バトルでダイブもあり、と
 幅広い要素を上手い順番且つテンポでしっかりと魅せてきました。
 誰かが突出しているという訳ではなく
 全員で作り上げたという印象を受けましたね。 
 中々良い試合です。 

D3本勝負:フィッシュマン、コジーナ、ジャイアント・ウォーリアーvs.ヴィジャノIII、ティニエブラスSr&Jr
 コジーナはWWFのヨコズナでジャイアント・ウォーリヤーはWCWのヒガンテ。
 そこは分けるべきなんじゃないの。
 試合は当然この2人にできる攻防は限られているので、
 ちぐはぐの内容で全体的な構築ができませんね。
 悪い試合。
 
EUWA王座戦、3本勝負:エル・カネック(ch)vs.ドス・カラス
 1本目は全てが上手く回ってましたね。
 見栄えの良いムーブで動かして戻すグラウンドをつくり
 ロープに走ってからも良いタイミングでハッとするような切り返しを見せている。
 しかし2本目からちょっと話が変わってきます。
 カラスが執拗な脚攻めを見せるんですね。
 カラスの追い込みで王座交代の予感をもたらそうという事なんでしょうけど
 動きが少なくなるので停滞気味になり余りヒートにつながりません。
 普通にテクニコ/ルード表現でよかったような気がします。
 その後カネックが反撃すると1本目のような勢いが戻るかと思われました。
 相打ちスポットとかそういうスポットの選定センスは良いんですよ。
 只それへの持って行き方が何も無いので
 淡々と進んでいる印象を受けますね。
 最後も押し切る形だったし。
 平均的な良試合です。

総評
 一般的なルチャのイメージとは違いますが
 クオリティは高いですしベノワの知られざる名勝負も入っているので良いDVDと言えます。
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

BWWFライト級王座戦、3本勝負:ペガサス・キッド(ch)vs.ヴィジャノIII  
  キッドは脚をかけて倒すとヴィジャノにレッグ・ロック。
  レッグ・ドロップからレッグ・ロック。
  ヴィジャノは脚を頭部にかけ腕も取る。
  キッドがレッグ・ロック。
  両手もとる。
  ヴィジャノは体勢を変えると変形バタフライ・ロック。
  アーム・ロックに捕らえる。
  キッドは起き上がるとアーム・ドラッグで逃れる。
  ヴィジャノは飛びかかると脚をかけて倒すと4の字。
  キッドが反転させるもヴィジャノが戻す。
  キッドがエプロンに転がり出る。
  ヴィジャノはリング内に戻す。
  インディアン・デス・ロックを決めるとムタ・ロック。
  キッドが首のロックを外す。
  ヴィジャノは腰にニーを当て締め上げる。
  起こすとDDT。
  ヘッド・バッド・ドロップへ。
  キッドは避けて自爆させるとロープに振りクロス・チョップ。
  キッドがフォア・アームズ。
  ヘッド・バッド。
  バック・ブリーカーで締め上げる。
  ヴィジャノがサミングで逃れる。
  キッドがヴィジャノにブレーン・バスターを決めカバー。カウント2。
  弓矢固めを決める。
  諦めて離すととコーナーに振ってぶつけブレーン・バスター。
  シャープ・シューターを決める。
  脚を絡めると倒立させるような形にして両肩をつかせる。
  ヴィジャノがカウント2で返すと逆にヴィジャノが脚を極める形となる。
  脚にニー・ドロップを落とそうとする。
  キッドは避けるとチョップ。
  ブレーン・バスターを狙う。
  ヴィジャノが逆に持ち上げロープの上に落とす。
  エプロンのキッドに殴りかかる。
  キッドはガードすると殴り返す。
  リングに入るとロープに走る。
  ヴィジャノがバック・エルボーを狙う。
  キッドは避けるとヴィクトリー・ロールを狙う。
  ヴィジャノがエレクトリック・チェアーに切り返す。
  コーナー上へ。
  キッドはヴィジャノの体勢を崩すと投げ捨てる。
  そしてダイビング・ヘッド・バッド。
  カバーし1,2,3!
  キッドが先取(12分半)!
  
  キッドが突進してきたヴィジャノにショルダー・スルー。
  ドロップ・キックにいく。
  避けられ自分のセコンドに誤爆。
  ヴィジャノがヒップ・トス。
  ショルダー・スルー。
  インサイド・クレイドルで1,2,3!
  ヴィジャノが一気に追いつく(10秒)!

  キッドがスナップ・メアから首4の字。
  ヴィジャノは外すとレッグ・ロック。
  脚にニー・ドロップ。
  キッドがヴィジャノの腹を殴りつけヘッド・ロック。
  ヴィジャノがロープに振る。
  キッドが股下を通り抜ける。
  ヴィジャノが両足を取って倒し反転させようとする。
  キッドはレッグ・ドラッグに切り返すとドロップ・キックで落とす。
  ブランチャで追撃する。
  リングに戻る。
  エプロンに上がってきたヴィジャノにブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  ボディ・スラム。
  セカンド・ロープからレッグ・ドロップ。
  カバーするもカウントは2。
  ボディ・スラムを決めるとダイビング・ボディ・プレスへ。
  ヴィジャノが両膝を立てて迎撃する。
  エルボー・ドロップ。
  ダイビング・セントーンへ。
  キッドは避けて自爆させると腰にニーを当て締め上げる。
  ヴィジャノが何とかロックを外す。
  キッドがヴィジャノにバック・ドロップ。
  シャープ・シューターを狙い反転させる。
  ヴィジャノは更に反転させて逃れる。
  キッドは腰にニーを当て締め上げる。
  ヴィジャノはギブ・アップしなかったが気絶したためレフェリー・ストップとなる!
  キッドの勝利(5分半)!


EUWA王座戦、3本勝負:エル・カネック(ch)vs.ドス・カラス
  カネックが腕を取る。
  カラスがアーム・ドラッグで逆に腕を取りアーム・バー。
  カネックが力技で持ち上げようとする。
  カラスがグラウンドに戻す。
  カネックは逃れるとロメロ・スペシャル。
  カラスがロックを外しカバー。カウント1。
  両手を掴む。
  カラスがモンキー・フリップ。
  体をかぶせようとする。
  カネックがその動きを利用してモンキー・フリップ。
  仕切りなおし。
  カネックがリバース・スープレックス。
  カラスはカウント2でブリッジして起き上がる。
  カネックがリバース・スープレックス。
  カラスはカウント2でブリッジして起き上がるとバック・スライド。カウント2。
  仕切りなおし。
  カネックがチキン・ウィング・クロス・フェイス。
  カラスは脚をかけて倒すとカバー。カウント2。
  ロープに振るとクロス・ボディ。
  カネックはカウント2でカラスの体を後ろに投げる。
  場外に落ちたカラスはエプロンに上がるとショルダー・ブロック。
  ダイビング・クロス・ボディを決める。カウント2。
  クロス・ボディへ。
  カネックは避けるとスピン・キックで落とす。
  ダイブを狙うべくロープに走る。
  カラスが逃げたのを見て思いとどまる。
  エプロンに上がってきたカラスを捕らえリング内へのブレーン・バスターへ。
  カラスが空中でインサイド・クレイドルに切り返し1,2,3!
  カラスが先取(4分半)!

  カラスがレッグ・ロック。
  カネックがロープを掴む。
  カラスは引き離すと脚をマットに叩きつける。
  レフェリーが注意する。
  カラスは腕を取って距離をつめるとドロップ・トー・ホールド。
  脚を取りマットに叩きつける。
  レッグ・ロック。
  カネックがロープの外に頭を出す。
  カラスは放さずに中央に持っていくと脚をマットに叩きつける。
  レフェリーが再び注意する。
  ボストン・クラブ。
  レッグ・ロック。
  カネックがもがいて蹴り飛ばす。
  カラスはすぐに体勢を立て直すとボストン・クラブ。
  レッグ・ロックに移行する。
  カネックが蹴り飛ばす。
  すぐにカラスにレッグ・ドロップ。
  もう1発狙う。
  カラスは避けて自爆させるとコーナーに振る。
  突進。
  カネックがカウンターでニール・キック。
  ニール・キック。
  ボディ・リフトから落としてカバー。
  1,2,3!で追いつく(6分)!
 
  カラスがカネックにレッグ・ロック。
  腕を取り腰に膝を押し当てる。
  諦めて起こすとパワー・スラム。
  カバーするもカウント2。
  エルボー・ドロップへ。
  カネックは避けて自爆させるとエルボー・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  バック・スライドもカウント2。
  カラスがカネックをロープに振りクロス・ボディへ。
  カネックも同時にクロス・ボディを狙い相打ち。
  両者の腕が相手の胸の上に。
  同時カウントが進むもカウントは2。
  カラスがオコーナー・ロールからブリッジ。
  両方の肩がついている。カウント2。
  カラスはレッグ・ロックを決めると両腕を取ろうとする。
  カネックも抵抗して腕を取られまいとする。
  カラスが抵抗を退けロメロ・スペシャル。
  後ろにそらしてカバー。
  両方の肩がつく。カウントは2。
  カラスがレッグ・ロック。
  カネックはけんけんで起き上がるとミュール・キック。
  カネックがボディ・スラム。
  ダイビング・クロス・ボディへ。
  カラスが体勢を入れ替える。カウントは2。
  カネックがボディ・スラム。
  コーナー上へ。
  カラスが捕まえスーパープレックス。
  カバーするもカウントは2。
  カラスがダイビング・クロス・ボディ。カウント2。
  ドロップ・キックを決める。
  もう1発。
  ハリケーン・ラナで1,2,3!
  カラスが新チャンピオンに(7分半)!

試合結果

@3本勝負:ロス・ヴィジャノスI、IV、Vvs.ベビー・フェイス、キラー、ティグレ・カナディエンス(2−1)(DQ)
A3本勝負:ドス・カラス、エル・イホ・デル・サント、グラン浜田vs.エル・カネック、ネグロ・カサス、フィッシュマン(2−1)
BWWFライト級王座戦、3本勝負:ペガサス・キッド(ch)vs.ヴィジャノIII(2−1)
C3本勝負:エル・シグノ、ネグロ・ナバーロ、ブラック・パワーvs. ロス・ヴィジャノスI、IV、V(2−1)
D3本勝負:フィッシュマン、コジーナ、ジャイアント・ウォーリアーvs. ヴィジャノIII、ティニエブラスSr&Jr(2−1)
EUWA王座戦、3本勝負:エル・カネック(ch)vs.ドス・カラス(新チャンピオン!)(2−1)