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IWRG:Best of IWRG 2022の分析


名勝負 なし
好勝負 トラヴィス・バンクス、アクション・ジャクソンvs.アルファ・ウルフ、ドラゴン・ベイン(1/23/22)

マスカラ・コントラ・マスカラ:アステル・ボーイvs.トナリvs.プーマ・デ・オロ(12/16/22)

@トラヴィス・バンクス、アクション・ジャクソンvs.アルファ・ウルフ、ドラゴン・ベイン(1/23/22)
 メキシコで再起を図るトラヴィスですが、活き活きしていますね。
 試合前から観客席に入っていくと観客に椅子を振りかざして威嚇して
 ヒールっぷりを振りまきます。

 上質なレスリング、演舞からセコンドが手を出して場外に戦場が移っていきます。
 それに伴いどちらかのターンに繋がりがちですが、
 両者一歩も引かず激しくラフにやり合いますね。
 特にトラヴィスとウルフの削り合いは見応えがありました。

 リングに戻ってもこの2人がリード・ライン。
 加えてウルフ、ベインの合体技で盛り上がります。

 終盤の見応えのある打ち合いはかなりの物量があり、
 これは中々見られないレベルでしたね。

 見劣りしていたジャクソンもサポート役として復調して貢献。

 トップ・クラスの派手なタッグ・マッチでした。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:1/?/22)

Aゴルペアドアーズ(ドラゴン・ベイン、アルファ・ウルフ)vs.デモニック・フラミータ、トキシン(4/11/22)
 入場するなり場外乱闘。
 
 リングに戻れば加速し連携の攻防も。

 3本勝負でないこともあって同じステージに戻った印象が時々ありますが、
 一部で緩くなってもここぞのムーブが大変素晴らしく引き締まっています。

 そして終盤載せていくときはムーブが湯水にように湧き上がって来ていて
 怒涛の攻防は中々に見応えがありましたね。

 中々良い試合。

BAAA世界クルーザー級王座戦:ラレド・キッド(ch)vs.トラヴィス・バンクス(5/15/22)
 打撃の同時打ち合いからスタート。
 ルチャとしては変則的な入りですが、
 それに見合う成果を出せているかというと疑問。

 観客席に放ったりとハードなシーンや
 技巧的な攻防もあったものの
 思ったように一つにまとまりきらないままで、
 最後もセコンド絡みのチープ系フィニッシュ。

 思った程の試合にならず。

 まあまあ良い試合。

Cアヴェルノvs.ミスティコvs.アトランティスJr.(9/1/22)
 基本はアヴェルノとアトランティスが結託。
 そのため展開はありきたりな前半ですが
 会場の場の温め方を良く分かっていて
 トップ・エストレージャの感覚ならでは、だなと感心します。

 後半はアトランティス、アヴェルノも勝利に向けて分裂。
 見せ場には事欠きませんが一つ一つ区切っているので少し単純化されていますし、
 後半のタイミングでアトランティスに様子見のスタンスをされてもやや興醒め。

 凄い試合ではないもののこのカードならではの豪華さは感じました。

 平均的な良試合。

Dマスカラ・コントラ・マスカラ:アステル・ボーイvs.トナリvs.プーマ・デ・オロ(12/16/22)
 (敗者脱落で、敗者同士が最後にシングル対決する形式)
 軽妙な動きを見せるアステルに対して1対2の展開。
 プーマとトナリ間もカットしたり手が出たりしつつも
 2人が戦うところまでは行かず焦らす展開ながら
 微妙に変化をもたせ退屈させませんでした。

 プーマがトナリに鉄板を叩きこんだ所から解禁。
 攻防のスピードもあげて、プーマがずる賢い戦略でトナリからフォールを奪います。

 アステルvs.プーマ。
 アステルの試合運びはやや拙いものの
 観客席へのビッグ・ダイブで盛り上げ、
 その欠点はプーマが安定感ある試合運びで補いました。

 アステルがプーマからフォールを奪い、コントラ戦はプーマvs.トナリに。
 先の戦いの間に回復したトナリが
 プーマにリベンジで荒々しいラフ・ファイトを仕掛け流血に追いやります。

 ちゃんと試合の中でストーリーをつなげた上で
 最後は見応えのある一進一退でフィニッシュ。

 充実の内容でしたね。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:12/?/22)